ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

丸山美和子さん逝去

2011年06月20日 08時19分35秒 | その他
19日、仏教大学の丸山美和子先生がお亡くなりになられた。
58歳だった。あまりに若い…。

 保育と障害児教育・療育に関する実践、発達相談、そして研究に携わり、障害や困難を持つ保育や教育の実践を支えてきた方だった。
 東大阪市教育研究所時代は(大阪の障害児教育史上、この研究所は重要な位置と役割を持っていると思う)、多くの発達相談をおこない、障害児学級の先生方とも実践研究をすすめた。東大阪教育研究所では、丸山さんに何度か呼ばれて話をしたし、東大阪の障害児教育の白書作りなどでもいっしょにアドバイスをした。大阪のこども関係の講座でもご一緒することもあった。仏教大学に移られてから、個人的に電話をいただいたことを記憶している。
 また、うちの大学の公開講座でも登壇していただき(ちょうど、幼稚園の遊戯室で開催された)、附属幼稚園の前副園長から「こんな話をききたかったんや」という声をいただいた。

仏教大学のホームページを見ると、ふっくらとしたお顔があり、研究分野として「発達保障論」と書いている。転載させていただき、丸山先生を偲びたい。

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私の研究テーマは、すべての子どもたちの発達保障のため、その道すじを明らかにすること、そして育児や保育の方法及び相談のあり方を明らかにすることです。

 研究分野:教育・社会系心理学、発達保障論

 研究課題:LD及びその周辺乳幼児の理解と保育実践の課題、保育における「発達診断・相談」の今日的意義と今後の課題

 主な著書・論文:「家庭・子育て支援と指導員の専門性~発達研究の立場から~」
 (かもがわ出版, 学童保育専門性研究会『学童保育研究』第4号, 2003年11月)
『子どもの発達と子育て・子育て支援』(かもがわ出版, 2003年1月)
『LD・ADHD、気になる子どもの理解と援助』(かもがわ出版, 2002年10月)
『発達のみちすじと保育の課題』(子ども総合研究所(IUP)発行、萌文社発売, 2001年9月)
「最近の子どもに見られる発達上の歪みに関する一考察-問題分析と克服を考える視点について-」(保育研究所, 『保育の研究』, 17号, 2000年6月)
「障害児の「特別なニーズ」に対するケアと統合保育-統合保育の成果と障害児保育の今後の課題-」(佛教大学社会学部, 『社会学部論集』, 33号, 2000年3月)