おかだみちと志「子どもの目 おとなの胸-子どもの詩は告発する」(『未来をきりひらく障害児教育』)
おかだは、この原稿を書き終わった時のことを、この文章の最後に付け加えている。
私がこの原稿「子どもの目 おとなの胸」のペンをおいたあとで、青木先生から一冊のノートを見せてもらいました。エンジ色をした、そのうすっぺらなノートには、息子であり、兄であるひとりの障害児をめぐって、あつい祈りを込める母親と人間の愛を知り尽くした少年の対話が、すみとおった文字で書きつけられていました。私がどうしても、もう一節だけ書きたささずにはいられないほど、それは感動的な記録だったのです。
おかあさんの名前は山本民子さん、少年のそれを山本篤くんといいます。
私は読み終わった深夜の書斎で、改めて「盲・ちえおくれ」のこどもたちといっしょに、これからの人生を歩きつづけよう、と心に決めました。私はまた、日本のすばらしいおかあさんたちと障害児や、そうでないすべての子どもたちに学び、連帯し、私たちの日本を、みんなのために「ほんとうに生まれてきてよかった国」にしなければいけないのだとも、つよくいいきかせてみました。
…(後略)…
このノートをいま探している。
おかだは、この原稿を書き終わった時のことを、この文章の最後に付け加えている。
私がこの原稿「子どもの目 おとなの胸」のペンをおいたあとで、青木先生から一冊のノートを見せてもらいました。エンジ色をした、そのうすっぺらなノートには、息子であり、兄であるひとりの障害児をめぐって、あつい祈りを込める母親と人間の愛を知り尽くした少年の対話が、すみとおった文字で書きつけられていました。私がどうしても、もう一節だけ書きたささずにはいられないほど、それは感動的な記録だったのです。
おかあさんの名前は山本民子さん、少年のそれを山本篤くんといいます。
私は読み終わった深夜の書斎で、改めて「盲・ちえおくれ」のこどもたちといっしょに、これからの人生を歩きつづけよう、と心に決めました。私はまた、日本のすばらしいおかあさんたちと障害児や、そうでないすべての子どもたちに学び、連帯し、私たちの日本を、みんなのために「ほんとうに生まれてきてよかった国」にしなければいけないのだとも、つよくいいきかせてみました。
…(後略)…
このノートをいま探している。