ちゃ~すが・タマ(冷や汗日記)

冷や汗かきかきの挨拶などを順次掲載

特別支援教育と教師のキャリア形成-キャリア教育シンポジュームに参加して

2014年11月18日 22時14分41秒 | 大学
 教師をとりまく状況は、いじめ・不登校、クレームへの対応に追われざるを得ない日常の中で必ずしも楽観できるものではないし、日々指導の責任を追及されるストレスフルなものともなっている。実際、教育現場を離れる若い教師達の姿も見受けられる。
 障害や困難を持った子どもや保護者との遭遇は、教師にとっては「困った」事態を生み出し、ある場合は危機ともなる。しかし、それを別の水路をつけていくことが求められていると強く思う。
 「困っている」事態を、子ども、保護者、教師の共同の力で解いていくため鍵が、「キャリア教育」「キャリア発達支援」という言葉にがあるのかもしれない。玄田有史がいうように、「キャリア教育」は「人生という長い道のりをどうやって生きていくかを考える…誰がそんなことを教えられるのか、こうやって生きていくのが正解などということは誰にもわからない」-「そこにキャリア教育の難しさがある」。だから、わかったふりをするようはやめよう、考え続け、求め続けようというメッセージをともに共有したい。
 特別支援教育の中で、ある意味で指導の難しい子どもたちとの出会いに直面する。そういった子どもたちと共に歩んできた教師の実践とその足跡、迷いや悩みの中に、子どもの現実と未来を見つめ、自らの教師としてのキャリアを形成する視点がうまれるのではないかと思う-そのようなことを再度考える機会を与えていただいたンポジュームであったことに感謝申し上げたい。