フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

奢れるもの

2008-08-03 09:04:55 | Weblog
昨日、飲み会で久しぶりに県下で一番の繁華街であった通りを通ってみた。もう、しばらく、この道は歩いてなかった。アーケードが、1キロくらい続いて、かつては、道をはさんで洒落た店が建ち並んでいたんだけど。店は、歯抜けになり、活気は無い。しょぼくれた店主が、土曜夜市だか、しょぼくれたイベントを子供たち相手にやっていた。かつては、田舎で一番だかなんだか知らないけどふんぞり返っていたくせに。ナニオカイワンや。自分が、偉いのではなく、この立地が彼らに金を恵んでいただけ、このことに彼らは気づかなかった。だから、打つ手打つ手後手に廻って、この始末だ。行政の指導もわるいのかな。まるで、悪代官のようにいいときは恵比須顔、ちょっと躓きかけたら鬼の顔のようなやり方だったから。これも普段から金だけを判断基準にして来た商売人の懐の狭さがでたんだろう。寂れて、臭い街を通りながら、人の栄枯衰勢を思っていた。政治の外でひっそりと生きている身にとってはもう関係ないことだけど。反面、土曜の夜いうことで、飲み屋街は盛況だった。やはり、のんべぇ県だろうか。金が無くても飲みに行くという県民性だろうか?公費が使えなくなって公務員の数は減ったけど本当の酒飲みが飲み屋を潰してたまるかという心意気で立ち上がったのと、蟹工船を読む派遣フリーターたちが住み分けしながら居酒屋を支えているのが微笑ましい。奢れるものはひさしからずかといささか虚無的になって焼酎のロックを煽った。すごく田舎に住んでる人の「マムシの殺し方」と言う話が、実感があって面白かった。近くに、毒蛇がいるというのは、切実な問題らしい。僕らは、安全な場に居て話しをきいてるだけだから笑っていればいいんだけど・・・
コメント
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