フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

覚えておいて

2008-08-30 01:44:35 | Weblog
外は、雨。強くはないけど外は雨。疲れているんだろうかun the au laiなんか飲みながらこんな詩を読んでいたくなった。それは、その人のことよくは知らないんだけどどこかの展覧会へ出かけたときふと目にとまって自分のノートに書き写してきたもの。
川滝かおり小詩集「おぼえておいて」という詩だった。
おぼえておいて
バス停から歩いて帰る
夜は遅く
とばす車のしぶきがレインコートにかかる
強く降る雨のなか 家への道を急ぐ私

曲がり角まできて
ふと、あなたの姿に気づく
ああ、とてもいい光景

傘をたたんで
あなたの大きなかさにすべりこむ
あなたの手にかるくふれて

覚えておこうこの瞬間
目に焼き付けておこう
雨の中に立っていたあなたの姿

おぼえておいて後で思い出そう
あなたを好きなわたしの気持・・・

殺伐とした事件が多いからかな いやされるなこの光景。女の人って、日常を切り取ってマザーシップに乗せてくるからふと疲れた心の隙間に入ってくるんだ。雨の夜は、いいんだよね、このタイプ。こんなとき、いつもノーと持って歩いてて良かったと思う。出会いは、突然やってくるから。
コメント (2)
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