フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

Les Aventuriers

2008-08-27 22:37:45 | Weblog
懐かしい映画「冒険者たち」を、昨夜NHK衛星でやっていました。アランドロン リノヴァンチュラ ジョアンナシムカス 目を閉じてもその場面思い出せます。ジョアンナ シムカスが、当時大好きで、ずっとフランス人と思ってましたけどリトアニア系でカナダ ノヴァスコシア ハリファックスの出身ということは彼女が引退してから知りました。なんだ、赤毛のアンじゃないか?と奇妙な縁。ケベック州はカナダでも英語もフランス語も話す州だから彼女がパリへ行って映画デビューしても別に不思議はなかったのですね。この映画の中の彼女、一番輝いているように感じます。今見ても。フィルムノワール調のブランチュ-ルといいましょうか、暗黒映画の2たりを携えたと言う設定がいいですね。ジョゼ ジョヴァンニの男の哀愁の描き方、好きですね。キーパーソンをヴァンチュラに任せてドロンがなかなかいい演技を見せています。マヌー、ローランド、レティシア 忘れられない名前ですね。レティシアの遺品を届けるためにある寒村に立ち寄った二人。不思議なことに、レティシアが死んでからこの物語がぐっと好きになるんです。当時の男のファッションに先ず惹かれるんですが、ダークスーツにトレンチコート 今でもシビレマス。
レティシアの従兄弟の小さな男の子に宝捜しで得た分け前の金を渡した後、この少年と海岸で貝殻拾いをするローランド(ヴァンチュラ)に少年が「もう、貝殻拾いをしなくてもいいんだね」と問い掛けると「好きでやってるんだろうが」と答えるローランド。何気ない台詞にハットしました。つまり、ローランドの仕事に対する姿勢の一言でしたね。当時は、見落としてました。ジョアンナは僕より一回り上だからもう70近いのですか?でも、いつまでも、このままですね、僕らにとっては。僕らは、大変いい映画をたくさん見ている最後の世代かと改めて実感しました。
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