切手下さい 嬬恋の霧 送るんです
(辻原 登)
蜩や 見えゐて遠き 立石寺(りっしゃくじ)
(さいたま市 小田切日出子)
蜩や 下山の道も 険しかり
(流山市 朝川由美子)
かなかなを 母と並んで 聞きしこと
(目黒区 尾立正安)
蜩の終わりのやうに鳴き出でし
(目黒区 手塚基子)
セロの音の 深まりてゆく 夜の秋
(大和郡山市 奥良彦)
霧雨に 蜩の声 濡れてゐし
(浜田市 田中静龍)
山の湖を 灯のふちどりて夜の秋
(伊藤柏翠)
団栗(どんぐり)の葎(むぐら)に落ちて くぐる音
(鈴木花蓑)(はなみの)
大いなる 春日(はるひ)の翼 垂れてあり
(鈴木花蓑)(はなみの)
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
兼題は「蜩」。いい句が多かった。ひぐらしの声、最近、聞いてないなぁ。
「切手下さい」の句、「切手下さい」の一言に降参。想像が広がる。「霧」と「切手」の組み合わせがいい。
「立石寺」の句、山登りでアルプスを縦走する時、「見えゐて遠き」は使ってみたい表現。
「下山の道」の句、この夏の自分の山旅と重なる。
「母と並んで」の句、静かさ、懐かしさ、寂しさ、温かさが、微妙に入り混じった情景がいい。
「終わりのように」の句、終わりと始めの混じり具合がいいのかな。背伸びなく自然な詠み方も好き。
「セロ」の句、もちろんピアノの音色に置き換えて、味わっていた。
「霧雨」の句、蜩の声の雰囲気が、とてもうまく表現されてる。
「山の湖」の句、ただただ見事。「灯のふちどり」とは・・・。
「団栗」の句、団栗の落ちる音、転がる音、どんな音だった?何かイイコトが詰まった音だろうな。
「春日」の句、春の朝日がうっとりと昇る様子。甘やかな春の御来光の様子がきれい。見事な比喩。本当に印象派の絵みたい。
9/7放送のNHK俳句にて
(辻原 登)
蜩や 見えゐて遠き 立石寺(りっしゃくじ)
(さいたま市 小田切日出子)
蜩や 下山の道も 険しかり
(流山市 朝川由美子)
かなかなを 母と並んで 聞きしこと
(目黒区 尾立正安)
蜩の終わりのやうに鳴き出でし
(目黒区 手塚基子)
セロの音の 深まりてゆく 夜の秋
(大和郡山市 奥良彦)
霧雨に 蜩の声 濡れてゐし
(浜田市 田中静龍)
山の湖を 灯のふちどりて夜の秋
(伊藤柏翠)
団栗(どんぐり)の葎(むぐら)に落ちて くぐる音
(鈴木花蓑)(はなみの)
大いなる 春日(はるひ)の翼 垂れてあり
(鈴木花蓑)(はなみの)
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兼題は「蜩」。いい句が多かった。ひぐらしの声、最近、聞いてないなぁ。
「切手下さい」の句、「切手下さい」の一言に降参。想像が広がる。「霧」と「切手」の組み合わせがいい。
「立石寺」の句、山登りでアルプスを縦走する時、「見えゐて遠き」は使ってみたい表現。
「下山の道」の句、この夏の自分の山旅と重なる。
「母と並んで」の句、静かさ、懐かしさ、寂しさ、温かさが、微妙に入り混じった情景がいい。
「終わりのように」の句、終わりと始めの混じり具合がいいのかな。背伸びなく自然な詠み方も好き。
「セロ」の句、もちろんピアノの音色に置き換えて、味わっていた。
「霧雨」の句、蜩の声の雰囲気が、とてもうまく表現されてる。
「山の湖」の句、ただただ見事。「灯のふちどり」とは・・・。
「団栗」の句、団栗の落ちる音、転がる音、どんな音だった?何かイイコトが詰まった音だろうな。
「春日」の句、春の朝日がうっとりと昇る様子。甘やかな春の御来光の様子がきれい。見事な比喩。本当に印象派の絵みたい。
9/7放送のNHK俳句にて