以前、『そばかすのキス』で「夏の恋は続かない」と教えてくれた先輩を探す旅をした。
チームBには、「先輩」という歌詞が使われている曲が4曲もある。
オリジナルのセットリスト、B3rdとB4thに、それぞれ2曲ずつある。
『初日』。
「先輩たちには負けたくなくて絶対に 自分たちのショーを作りたかった」。初めてのオリジナルセットリストの1曲目として相応しい歌詞である。言うまでもなく、この「先輩」は、チームA、チームKのことだろう。その後、この曲がファン投票1位を獲得し、実際に「先輩たち」を超えたのは記憶に新しい。
初日の舞台に立つまでの涙と汗、葛藤を歌い上げた歌詞。特に、「悔しくて泣いた日もある・・・あきらめた日もある だけどアンコールがどこかで聞こえた」というフレーズは鳥肌が立つくらい感動的だ。
アンコールと言えば、研究生公演のアンコール中止事件が想起される。『初日』の歌詞のように、アンコールとは、感動した観客の心から自然発生的に沸き起こるべきものである。アンコール中止事件とは、感動もなく、惰性的に発せられるアンコールに対してイエローカードを出したものだったのだ。
『僕の桜』。
「前を走る先輩よ 長い影を見送った 残った桜も いつかきっと枝から旅立つよ」。これも、卒業をテーマにしているようで、ダブルミーニングでチームB自身のことを歌っているとも取れる。前を走る先輩は、やはりチームAとチームKである。「誰にも負けたくないなんて 僕は何と競い合っていたのだろう?」「人は誰も違うペースで走ることさ」と、ここでは、他のチームと競うのではなく、チームBらしさが大事だというメッセージを発している。
『初日』とは全く逆のようだが、どちらも正しい。アイドルが自分でできることは自分らしく輝くことだけだが、しかし結果として他者と比較した勝ち負けも常に明らかになるのだ。選抜の人選しかり、AXの順位しかり、総選挙しかり、運動会の順位しかり。
『春一番が吹く頃』。
「バスに乗って来たよ初恋の人 2つ上の彼はテニス部の先輩」。この曲は以前レビューを書いたが、ここでの先輩にはダブルミーニングはなく、純粋に初恋の相手である。
『そばかすのキス』。
「夏の恋は続かないって いつか先輩から聞かされた」。この先輩は、お節介で恋愛経験豊富(?)な先輩。これについても以前のレビューをご覧請う。
4曲も「先輩」が登場するのは、チームBの「末っ子」という境遇に起因するだろう。他のチームの曲には多分使われていないと思う。
それどころか、AKB48以前の過去の曲にもなかなか見当たらない。
西村知美『思い出の冬休み』に登場する先輩は、『春一番が吹く頃』の先輩と同様、憧れの先輩だ。冬休みに一緒にスケートに行き、「先輩 心のスピードは 先輩 光の速度より 教えて速いのですか?遅いのですか?」と問いかけるが、先輩の答えは描写されておらず、1日だけのデートは、片思いの思い出になってしまったようだ。
当時の西村知美は、確かに後輩にしたいアイドルだった。思わず自分をこの先輩に置き換えてしまう。私に西村知美のような後輩がいたら、きっと何でも言うことを聞くだろう。
モーニング娘。『ここにいるぜぇ!』の先輩は、「答えはいくつもあるんだと 教えてくれた先輩」と、後輩に人生を教える。『僕の桜』の「人は誰も違うペースで走ることさ」とも相通じる人生訓だ。
学生時代の先輩は、僅か1歳か2歳の年上でも、とても大人に見えるものだ。それまで生きてきた年数との比較では、高校1年生だとすると15分の1とか2とかは、かなり大きな割合であるからだろう。
しかし自分が上級生になると、全く成長していないことに気づく。それでもしたり顔で後輩に偉そうな講釈などをしてしまった記憶は、確かにある。
ましてや40歳を超えると、1年や2年では、全く違いはなくなる。即ち、この年ではもはや大した成長がないということなのだ。少し寂しい。
もう1、2曲、過去の曲を思い出してから記事にしようと思っていたが、ギブアップ。沢山ありそうで思い出せなかった。かなり印象に残る言葉なので、思い出せないということは、実際にあまり使われていないのだろう。歌詞の設定上先輩であっても、「あなた」と呼びかけることが多いのだと思う。
チームBには、「先輩」という歌詞が使われている曲が4曲もある。
オリジナルのセットリスト、B3rdとB4thに、それぞれ2曲ずつある。
『初日』。
「先輩たちには負けたくなくて絶対に 自分たちのショーを作りたかった」。初めてのオリジナルセットリストの1曲目として相応しい歌詞である。言うまでもなく、この「先輩」は、チームA、チームKのことだろう。その後、この曲がファン投票1位を獲得し、実際に「先輩たち」を超えたのは記憶に新しい。
初日の舞台に立つまでの涙と汗、葛藤を歌い上げた歌詞。特に、「悔しくて泣いた日もある・・・あきらめた日もある だけどアンコールがどこかで聞こえた」というフレーズは鳥肌が立つくらい感動的だ。
アンコールと言えば、研究生公演のアンコール中止事件が想起される。『初日』の歌詞のように、アンコールとは、感動した観客の心から自然発生的に沸き起こるべきものである。アンコール中止事件とは、感動もなく、惰性的に発せられるアンコールに対してイエローカードを出したものだったのだ。
『僕の桜』。
「前を走る先輩よ 長い影を見送った 残った桜も いつかきっと枝から旅立つよ」。これも、卒業をテーマにしているようで、ダブルミーニングでチームB自身のことを歌っているとも取れる。前を走る先輩は、やはりチームAとチームKである。「誰にも負けたくないなんて 僕は何と競い合っていたのだろう?」「人は誰も違うペースで走ることさ」と、ここでは、他のチームと競うのではなく、チームBらしさが大事だというメッセージを発している。
『初日』とは全く逆のようだが、どちらも正しい。アイドルが自分でできることは自分らしく輝くことだけだが、しかし結果として他者と比較した勝ち負けも常に明らかになるのだ。選抜の人選しかり、AXの順位しかり、総選挙しかり、運動会の順位しかり。
『春一番が吹く頃』。
「バスに乗って来たよ初恋の人 2つ上の彼はテニス部の先輩」。この曲は以前レビューを書いたが、ここでの先輩にはダブルミーニングはなく、純粋に初恋の相手である。
『そばかすのキス』。
「夏の恋は続かないって いつか先輩から聞かされた」。この先輩は、お節介で恋愛経験豊富(?)な先輩。これについても以前のレビューをご覧請う。
4曲も「先輩」が登場するのは、チームBの「末っ子」という境遇に起因するだろう。他のチームの曲には多分使われていないと思う。
それどころか、AKB48以前の過去の曲にもなかなか見当たらない。
西村知美『思い出の冬休み』に登場する先輩は、『春一番が吹く頃』の先輩と同様、憧れの先輩だ。冬休みに一緒にスケートに行き、「先輩 心のスピードは 先輩 光の速度より 教えて速いのですか?遅いのですか?」と問いかけるが、先輩の答えは描写されておらず、1日だけのデートは、片思いの思い出になってしまったようだ。
当時の西村知美は、確かに後輩にしたいアイドルだった。思わず自分をこの先輩に置き換えてしまう。私に西村知美のような後輩がいたら、きっと何でも言うことを聞くだろう。
モーニング娘。『ここにいるぜぇ!』の先輩は、「答えはいくつもあるんだと 教えてくれた先輩」と、後輩に人生を教える。『僕の桜』の「人は誰も違うペースで走ることさ」とも相通じる人生訓だ。
学生時代の先輩は、僅か1歳か2歳の年上でも、とても大人に見えるものだ。それまで生きてきた年数との比較では、高校1年生だとすると15分の1とか2とかは、かなり大きな割合であるからだろう。
しかし自分が上級生になると、全く成長していないことに気づく。それでもしたり顔で後輩に偉そうな講釈などをしてしまった記憶は、確かにある。
ましてや40歳を超えると、1年や2年では、全く違いはなくなる。即ち、この年ではもはや大した成長がないということなのだ。少し寂しい。
もう1、2曲、過去の曲を思い出してから記事にしようと思っていたが、ギブアップ。沢山ありそうで思い出せなかった。かなり印象に残る言葉なので、思い出せないということは、実際にあまり使われていないのだろう。歌詞の設定上先輩であっても、「あなた」と呼びかけることが多いのだと思う。