5/4(金)の夕方、「シネ・ヌーヴォX」(大阪)にて、『×ゲーム2』最終回を観てきました。
しっかし、レトロな映画館…初めてやわ、ここ。
えっ?計30席?ちっちゃ。お客さん、6名?7名?うわっ!でも、ま、いっか。
ただ、この直前に観た『テルマエ・ロマエ』のお客さんの入りが、ハンパなかったからさ。
なんか、そのギャップがスゴクてね…。
よし!とにかく、落ち着け、俺!そして、新たな気持ちで、この『×ゲーム2』を観たんだ。
さ、ここからは、ネタバレしかしてません。今後、DVD等で、この作品を観ようと思われている方、もろもろ、お願いします。
じゃ、いきます。
[らぶたんの演技について]
"なにかキッカケで、目を伏せる","なにか合図で、喋り始める&動き出す"…。
申し訳ない!まだまだ、「段取り芝居」だと思ってしまった。
そして、もひとつ、スマン!彼女の台本を、上映中、ずっと、感じちゃってた。
ただ、1ケ所だけ、"おっ!"っと思うシーン。
それは、らぶたん演じる美鈴が、時間稼ぎのため、わざと、制限時間ギリギリいっぱいまで、ねばる!という、あのシーン、あの演技。
あれは、自分のアイデア?それとも、監督の指示?とにかく、熟考している(フリをしてる)時は、黒板前で、チョークを(タテに)鉛筆持ち。
だけど、残り数秒…実際に解答を書く時は、チョークをヨコに持ち替えて、ゆっくりと…。
あの間(ま)をとる演技、とても良かったと思う。
で、正直、あの演技があったからこそ、この次の次、なっちゃん演じる裕子に出された問題、"「ちみもうりょう」を漢字で書け!"…この時の裕子の狼狽ぶり&焦燥感が、より際立ってた。
らぶたん、あそこは、つながる演技、ナイス!です。
ま、あれが、もしも、彼女のアイデア(演技プラン)だったとしたら、より素晴らしいことだな…と。
どっち?
[なっちゃんの演技について]
ま、普通。っていうか、その前に、なっちゃんのファーストシーン…エレベーターの近く(?)で別れる同期?後輩?先輩?…とにかく、あの女の子の演技が下手すぎる。
で、ド下手な人と(2人だけのシーンで)絡む場合、"普通"だと、必ず、そっちの方に引っ張られると思うんだ…クオリティーがね。
"ねっ、今日、初めて褒められたの!"…自慢気に、自身のネイル作品を見せる裕子は、完全に「平嶋夏海」だった。要するに、引っ張られてた。
なっちゃんには、まだ、そこまでの力はない。
あと、左腕に、焼きゴテで、「×」印を刻まれる拷問シーン。
その場面が終わり、再び、監禁部屋に叩き戻された時の左腕…ケロイド状にただれた「×」が、あまりに痛々しくてね…。
また、下着まで!って程じゃないんだけど、上半身、左腕全体のはだけ具合が、なんか、"やられました!"って感じでね…。
でも、次のシーン(設定では、数分後?)…裕子は、カーキ色のカーディガンを、もう(その上から)しっかり着てた。
ぶっちゃけ、(その傷の上に)毛糸のカーディガンは着れませんて!不可能だわ!とにかく、リアルじゃないな…と。
これは、監督ちゃんやな…。
本当に、あれで良かったの? もう、あそこ、撮り直してほしいわ~。
あと、なっちゃん演じる裕子は、口うるさい村上おばさん,野蛮な薮田,ニートの田島…この3人全員と、結局、やり合う(言い争う?)関係なんだけど、僕は、正直、この村上おばさんを演じている滝佳保子さんの時だけ、(芝居を)遠慮してると思った。
そして、男2人には、対等以上の雰囲気…。
何故なんだろう? 僕の考えは、結局、これに至ったんだ。
それは、つまり、なっちゃんは、頑張って、演技しようとはしているんだけど、まだまだ、「平嶋夏海」の延長で演ってしまっているということ。
それに、3人とやり合っている姿、あれは、「萩原裕子」の姿じゃないよ。
素の部分が、出ちゃってるな…と。
要するに、男兄弟の中で育ってきた彼女の経験の延長で(その参考の範囲内で)、この男2人と対決してると思った。
もう、セリフ上は、ものすごく、どぎついコトを言っているのに、申し訳ない!"情"に近いものを感じてしまったんだ。
だから、ラストらへん、すぐ後ろから、ロープをよじ登ってくる、ニートの田島に、"お前は来んな!"…上からケリ落とそうとする(?)芝居に迫力が感じられなかった…ってのは、僕、そのためだと思う。
また、村上おばさんとのやりとりに、いちいち、変な間が付きまとっていたのも、ま、そういうことかな…と。
つまり、なっちゃんは、40代(?)の女性に対して、あんな口の聞き方をしたことがないのだろう。
もう、そういうのが、モロに出てると思った。だから、この対決、基本的に噛み合わなく感じたんだ…と。
なっちゃん、正直、まだまだ、女優として、"鬼ではないな","(役が)憑依してないな"…と。
ただ、1つだけ、なっちゃんの演技で、"そこ、ナイス!"って、思った部分がある。
ほら、なっちゃん演じる裕子が、鉛筆削りで、右手の人差し指を削られる!ってシーン、あったでしょ。
僕は、その後の、そのこと周辺に関するシーンについては、すごく良いものを感じた。
まずは、傷を負った直後に村上おばさんとやり合うシーン。
あそこのとこだけ、すごく緊張感を持ったシーンとして成立してた。
裕子の言葉に魂がこもってた。
僕は、あの1回だけ、なっちゃんの方から"仕掛けてる"気がしてね。
ま、言い換えると、他の50回(?)は、全て、"攻めてるのに、受け身的…"ってことなんだけど。
でも、とにかく、あの1回、良かった。
あの1回、裕子と村上おばさんの2人ともが光ってた。僕、あれが、お芝居なんだと思うよ。
あ、もう1個あった。
それは、裕子が、傷を負ってから、最後に脱出しよう!とする、その瞬間まで、彼女、右手の人差し指をヒジの高さより下に下ろしていない。
また、監禁部屋で動いたり転んだりする場面とかでも、右手首の外側をローリング…というか、なんかこう、衝撃を散らすように振るまっている。
本当に、地味~な芝居。
おそらく、なっちゃんは、プライベートで、人差し指を削られるような経験をしていないだろうから、まあ、小学校の時のドッジボールなんかで、突き指をした時の痛みの記憶とかから、そういうのを想像したんだろう?…"どうすれば、痛くないのか?ジンジンくる鈍痛から、とりあえず、回避できるのか?"って。そこを演ってると思った。
手のひらも手の甲も、そこに直線的な力が加わった時、実際に激痛が走るのは、どの指なのか?わかって演ってると思った(ま、人差し指やわな)。
そういうのって、小さなことだけど、いっちゃん大事なことだと思う。
でも、なっちゃん…そういうの、誰かに気付いてもらえてたらエエな。
ホンマにエエな。
しっかし、レトロな映画館…初めてやわ、ここ。
えっ?計30席?ちっちゃ。お客さん、6名?7名?うわっ!でも、ま、いっか。
ただ、この直前に観た『テルマエ・ロマエ』のお客さんの入りが、ハンパなかったからさ。
なんか、そのギャップがスゴクてね…。
よし!とにかく、落ち着け、俺!そして、新たな気持ちで、この『×ゲーム2』を観たんだ。
さ、ここからは、ネタバレしかしてません。今後、DVD等で、この作品を観ようと思われている方、もろもろ、お願いします。
じゃ、いきます。
[らぶたんの演技について]
"なにかキッカケで、目を伏せる","なにか合図で、喋り始める&動き出す"…。
申し訳ない!まだまだ、「段取り芝居」だと思ってしまった。
そして、もひとつ、スマン!彼女の台本を、上映中、ずっと、感じちゃってた。
ただ、1ケ所だけ、"おっ!"っと思うシーン。
それは、らぶたん演じる美鈴が、時間稼ぎのため、わざと、制限時間ギリギリいっぱいまで、ねばる!という、あのシーン、あの演技。
あれは、自分のアイデア?それとも、監督の指示?とにかく、熟考している(フリをしてる)時は、黒板前で、チョークを(タテに)鉛筆持ち。
だけど、残り数秒…実際に解答を書く時は、チョークをヨコに持ち替えて、ゆっくりと…。
あの間(ま)をとる演技、とても良かったと思う。
で、正直、あの演技があったからこそ、この次の次、なっちゃん演じる裕子に出された問題、"「ちみもうりょう」を漢字で書け!"…この時の裕子の狼狽ぶり&焦燥感が、より際立ってた。
らぶたん、あそこは、つながる演技、ナイス!です。
ま、あれが、もしも、彼女のアイデア(演技プラン)だったとしたら、より素晴らしいことだな…と。
どっち?
[なっちゃんの演技について]
ま、普通。っていうか、その前に、なっちゃんのファーストシーン…エレベーターの近く(?)で別れる同期?後輩?先輩?…とにかく、あの女の子の演技が下手すぎる。
で、ド下手な人と(2人だけのシーンで)絡む場合、"普通"だと、必ず、そっちの方に引っ張られると思うんだ…クオリティーがね。
"ねっ、今日、初めて褒められたの!"…自慢気に、自身のネイル作品を見せる裕子は、完全に「平嶋夏海」だった。要するに、引っ張られてた。
なっちゃんには、まだ、そこまでの力はない。
あと、左腕に、焼きゴテで、「×」印を刻まれる拷問シーン。
その場面が終わり、再び、監禁部屋に叩き戻された時の左腕…ケロイド状にただれた「×」が、あまりに痛々しくてね…。
また、下着まで!って程じゃないんだけど、上半身、左腕全体のはだけ具合が、なんか、"やられました!"って感じでね…。
でも、次のシーン(設定では、数分後?)…裕子は、カーキ色のカーディガンを、もう(その上から)しっかり着てた。
ぶっちゃけ、(その傷の上に)毛糸のカーディガンは着れませんて!不可能だわ!とにかく、リアルじゃないな…と。
これは、監督ちゃんやな…。
本当に、あれで良かったの? もう、あそこ、撮り直してほしいわ~。
あと、なっちゃん演じる裕子は、口うるさい村上おばさん,野蛮な薮田,ニートの田島…この3人全員と、結局、やり合う(言い争う?)関係なんだけど、僕は、正直、この村上おばさんを演じている滝佳保子さんの時だけ、(芝居を)遠慮してると思った。
そして、男2人には、対等以上の雰囲気…。
何故なんだろう? 僕の考えは、結局、これに至ったんだ。
それは、つまり、なっちゃんは、頑張って、演技しようとはしているんだけど、まだまだ、「平嶋夏海」の延長で演ってしまっているということ。
それに、3人とやり合っている姿、あれは、「萩原裕子」の姿じゃないよ。
素の部分が、出ちゃってるな…と。
要するに、男兄弟の中で育ってきた彼女の経験の延長で(その参考の範囲内で)、この男2人と対決してると思った。
もう、セリフ上は、ものすごく、どぎついコトを言っているのに、申し訳ない!"情"に近いものを感じてしまったんだ。
だから、ラストらへん、すぐ後ろから、ロープをよじ登ってくる、ニートの田島に、"お前は来んな!"…上からケリ落とそうとする(?)芝居に迫力が感じられなかった…ってのは、僕、そのためだと思う。
また、村上おばさんとのやりとりに、いちいち、変な間が付きまとっていたのも、ま、そういうことかな…と。
つまり、なっちゃんは、40代(?)の女性に対して、あんな口の聞き方をしたことがないのだろう。
もう、そういうのが、モロに出てると思った。だから、この対決、基本的に噛み合わなく感じたんだ…と。
なっちゃん、正直、まだまだ、女優として、"鬼ではないな","(役が)憑依してないな"…と。
ただ、1つだけ、なっちゃんの演技で、"そこ、ナイス!"って、思った部分がある。
ほら、なっちゃん演じる裕子が、鉛筆削りで、右手の人差し指を削られる!ってシーン、あったでしょ。
僕は、その後の、そのこと周辺に関するシーンについては、すごく良いものを感じた。
まずは、傷を負った直後に村上おばさんとやり合うシーン。
あそこのとこだけ、すごく緊張感を持ったシーンとして成立してた。
裕子の言葉に魂がこもってた。
僕は、あの1回だけ、なっちゃんの方から"仕掛けてる"気がしてね。
ま、言い換えると、他の50回(?)は、全て、"攻めてるのに、受け身的…"ってことなんだけど。
でも、とにかく、あの1回、良かった。
あの1回、裕子と村上おばさんの2人ともが光ってた。僕、あれが、お芝居なんだと思うよ。
あ、もう1個あった。
それは、裕子が、傷を負ってから、最後に脱出しよう!とする、その瞬間まで、彼女、右手の人差し指をヒジの高さより下に下ろしていない。
また、監禁部屋で動いたり転んだりする場面とかでも、右手首の外側をローリング…というか、なんかこう、衝撃を散らすように振るまっている。
本当に、地味~な芝居。
おそらく、なっちゃんは、プライベートで、人差し指を削られるような経験をしていないだろうから、まあ、小学校の時のドッジボールなんかで、突き指をした時の痛みの記憶とかから、そういうのを想像したんだろう?…"どうすれば、痛くないのか?ジンジンくる鈍痛から、とりあえず、回避できるのか?"って。そこを演ってると思った。
手のひらも手の甲も、そこに直線的な力が加わった時、実際に激痛が走るのは、どの指なのか?わかって演ってると思った(ま、人差し指やわな)。
そういうのって、小さなことだけど、いっちゃん大事なことだと思う。
でも、なっちゃん…そういうの、誰かに気付いてもらえてたらエエな。
ホンマにエエな。