AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

古川愛李推し読者からの投稿その6 ジャニー社長の独裁が男性アイドル制覇の原点

2012-07-01 15:49:37 | アイドル・AKB48 興行の手法・人気
古川愛李推し読者からの投稿その6 ジャニー社長の独裁が男性アイドル制覇の原点

「会いに行けるアイドル」というコンセプトそのものが、「となりの可愛い子」の親しみやすさを備えつつそれでも消費者の手の届かないところにいたかつての80年代アイドルの在り方とは根本的に異なってしまっているのかもしれませんが、私は、「ファン」はあくまでアイドルを応援することはできても、アイドルの在り方を左右できてはならない、と思っています。

ファンはせっせとCD(レコード)を買い、グラビア(昔ならブロマイド?)を集め、TVの生番組を録画して何度も見返し、一生懸命リクエスト(いまはそんな仕組みが廃れていると思うけど)し、返事の来ないファンレターを送り続け、せいぜいコンサートや地方の営業に駆けつけて大声で応援する(ミックスを打つ?)、そして、勝手に仲間うちでああだこうだと評論したり、意見を言う、80年代的な一方通行的な距離感こそが、お互いのために良いように思うのです。

秋元康自身が「遠距離ポスター」で描写した光景ですね。

AKB劇場にせっせと足を運び、大声を上げ、推しメンを応援し続ける。
握手会に何時間も並んで、数秒間の会話と握手に胸をときめかせる。
週刊プレイボーイを買ったり、写真集を買い集める。
2chやブログで言いたいことを言う、

そこまでは良いと思うし、そのファンの動きを見ながら、あるいはその裏をかきながら運営方(経営陣)が企画を練るのは健全ですが、

間接的かつ数の論理に支配されるとはいえ、可能性としてセンターを選べる、というシステムは、一線を踏み越えている気がしてなりません。

最初は一種の洒落、年に一度のファンサービス・イベントのようなノリだったのかもしれませんが、AKBがここまで大きくなり、社会的認知が高まり、いやが上にもコマーシャリズムのど真ん中に据えられると、もはや「総選挙」そのもの、その順位そのものが独り歩きし、主催者側のコントロールの範囲を超えてしまい、それが運営上の有形無形の足かせになっているように思います。

秋元康も戸賀崎支配人もこの危うさを誰よりもよく知っているでしょうから、いつまでもこの形で総選挙を続けるとは思えませんが、総選挙自体が大きなカネを動かし、自転し始めると、慣性力が働き、なかなかスパッとやめるのは難しいかもしれません。

ジャニーズ事務所が男性アイドルの世界をほぼ独占してしまってから久しいのに、それでも相変わらず君臨していられるのは、いわばジャニー社長の独裁制が維持されているからだと思います。

多数のアイドル予備軍をジャニーズJrとして抱え、彼らを徹底的に競わせながら、その中から少数を組み合わせてデビューさせる、というビジネスモデルですが、誰と誰を組み合わせて、誰をデビューさせ、誰をリーダーにするのか、についてはほとんど社長の気まぐれのような印象で、どんなにヲタたちが騒いでも、泣き叫んでも反映されません。

年功序列もはなから無視されていて、下積みが長い順にデビューさせるか、といえば全くそんなことはありません。
家内の好きなABC-Zという無名ユニットがありますが、彼らは嵐の次、NEWSあたりと同期にあり、タッキー&翼のバックで頑張っていたけれど、全くデビューさせてもらえず、その後のKMFⅡやHey Say Jumpなどの若造にことごとく追い抜かれます。

関ジャニも異様な下積みの長さで、もう相当歳がいってからデビューしました。

ファンがどんなに応援しても、叫んでも、冷厳なジャニー社長の決断を左右することはできない。
彼の判断、というだけで、そこには合理的な理由も法則性も見いだせない。それだけにファンはやきもきし、地団駄を踏みながら、必死に自分の推しメンがあがっていく姿を祈り続けてカネをつぎ込み続けるのです。
その理不尽さこそがジャニーズのミステリアスさを醸し出し、無力感が逆にファンのはかない祈りや切実な叫びを呼び起こす意味で、強烈なモチベーションになっている気もします。

いわばジャニーズは総選挙のコンセプトとは対極的な在り方、ネット以前、デジタル化以前の、極めて古典的なプロモーションの論理を貫いていると言えます。
社長がネット世代とはかけ離れた人だということもあるかもしれませんが、この古典的な手法と、社長の不思議な直感、マーケティングセンスが、ここまでジャニーズを大きくしてきたように思います。

ただ、ジャニーズの最大のリスクは高齢な独裁者社長が倒れた時でしょう。
そこでもし、ネットを通じたヲタの声に耳を傾け、現在のAKBグループのような多数決的、年功序列的、民主的?な意思決定が行われるようになったら、早晩ジャニーズ帝国も崩壊していくような気がします。

感想:
選抜総選挙が導入されず、秋元康独裁のままAKB48が運営されていたら、どうなっていたでしょうか。
私は、SKE48、NMB48、HKT48のチーム数が、現在のスピードで増殖しなかったと思います。
選抜総選挙の結果を見て、さすがの秋元康も、「これはまずい」と考え、秋葉原をあきらめて、辺境からアイドルを産み出すという戦略を急いだ。
シアターの公演を評価すると、秋葉原三チームより、地方三拠点の方が面白いので、「ファンに素敵なアイドルを提供する」という観点からは、皮肉にも、選抜総選挙が貢献しているという構図。
(私はまだ、チーム4と、13期研究生公演は、当選していないので、評価の対象にしていません。)

補足:
秋元康が、「本当のスターはAKBからは出てこない」と言ったのは、AKB48からは出てこないけど、地方チームから出てくるという意味なのではないでしょうか。
秋元康は、研究生からチーム昇格させる時に、年功序列を、避けていて、これは正解だと思います。ナッキー
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前田敦子「君は僕だ」の実力(総選挙分析ライタ ー)

2012-07-01 08:28:42 | 分析系 メンバー
前田敦子のセカンドシングル「君は僕だ」が6月20日に発売が開始された。この時期、指原のスキャンダル報道に注目が集まったせいか、この話題についての報道は多くはなかった。前田の話題が出る頻度が以前よりかなり減ったように感じるが、AKB「卒業」が規定事実となった影響だろうか。

発売からすでに一週間以上が過ぎて、発売第一週のCD推定売上枚数を大手調査機関が発表した。それによれば、第一週の売上は136,212枚。

今年になってからはAKB48から5人がソロでシングルCDを出している。発売日が早い順から2/1に岩佐美咲、2/29に渡辺麻友、4/25に板野友美、5/2は指原莉乃、そして6/20の前田敦子。(下表参照)

初週売上はこの5人の中で、前田が貫禄のトップ実績である。ちなみに2位は指原莉乃の124,483枚。

AKB48からの「卒業」が規定事実となってからも5人の中でトップの実績をあげたのは流石、多くのしっかりした固定ファンを持っている証拠だろう。


氏名・・ ・ 発売日 ・ 初週売期間 ・ 売上・ ・ 週順 ・ 曲名
前田敦子 ・ 120620 ・ 06/18-6/24 ・ 136212 ・ 02・ ・ 君は僕だ
指原莉乃 ・ 120502 ・ 04/30-5/06 ・ 124483 ・ 02・ ・ それでも好きだよ
渡辺麻友 ・ 120229 ・ 02/27-3/04 ・ 123237 ・ 02・ ・ シンクロときめき
板野友美 ・ 120425 ・ 04/23-4/29 ・ 072911 ・ 02・ ・ 10年後の君へ
岩佐美咲 ・ 120201 ・ 01/30-2/05 ・ 023773 ・ 03・ ・ 無人駅


なお、発売前後のTVでのPRは、筆者が知る限りでは、6/11のSMAPxSMAP(フジTV)、6/17のMJ(NHK)、6/18のHEYx3(フジTV)、6/19の火曜曲!(TBS)、6/22のMS(フジTV)と大所の歌番組等をCD発売に合わせて短期間にしっかり押さえ効果的にPRしている。AKB48の「絶対的センター」としての実績があってのことだろう。
「君は僕だ」 前田敦子 120611 SMAPxSMAP
「君は僕だ」 前田敦子 120617 MJ
「君は僕だ」 前田敦子 120618 HEY
「君は僕だ」 前田敦子 120619 火曜曲!
「君は僕だ」 前田敦子 120622 Mステ

余談だが、同じ事務所(太田)の指原と比較してみると指原がソロデビューシングル「それでも好きだよ」を5/2に発売したが、その前後は4/25のAKBINGO!(日本TV)、4/23 HEYx3(フジTV)、5/1火曜曲!(TBS)でしかPRできなかったのとは対照的である。(指原は他に2/12 MJ(NHK)、5/13 MJ(NHK)、5/18 MS(フジTV)でPRしたが発売よりかなり前もしくは発売から少し時間が経過しておりPR効果は弱かったと推測。) 前田敦子と指原莉乃の力の差はこういうところにもはっきりと現れている。
「それでも好きだよ」 指原莉乃 120212 MJ
「それでも好きだよ」指原莉乃 120423 HEY
「それでも好きだよ」指原莉乃 120425 AKBINGO!

ちなみに、指原と同じく2/29に「シンクロときめき」でソロデビューを果たした渡辺麻友(事務所:office尾木)は、2/18MF(フジTV)、2/26 MJ(NHK)、2/26GIRL’S FACTORY、3/2MS(フジTV)、3/2HM(日本TV)、3/5 HEYx3(フジTV)、 3/28 AKBINGO!(テレビTOKYO)でPRしておりかなり効率的だ。
「シンクロときめき」 渡辺麻友 120218 Music Fair
「シンクロときめき」 渡辺麻友 120226 Girls’ Factory
「シンクロときめき」 渡辺麻友 120305 HEY


氏名・・ ・ 発売日 ・ 初週売期間 ・ 売上・ ・ 週順 ・ 曲名
前田敦子 ・ 110622 ・ 06/20-6/26 ・ 176967 ・ 01・ ・ Flower
前田敦子 ・ 120620 ・ 06/18-6/24 ・ 136212 ・ 02・ ・ 君は僕だ
板野友美 ・ 110126 ・ 01/24-1/30 ・ 162871 ・ 02・ ・ Dear J
板野友美 ・ 110713 ・ 07/11-7/17 ・ 090103 ・ 01・ ・ ふいに
板野友美 ・ 120425 ・ 04/23-4/29 ・ 072911 ・ 02・ ・ 10年後の君へ
岩佐美咲 ・ 120201 ・ 01/30-2/05 ・ 023773 ・ 03・ ・ 無人駅
渡辺麻友 ・ 120229 ・ 02/27-3/04 ・ 123237 ・ 02・ ・ シンクロときめき
指原莉乃 ・ 120502 ・ 04/30-5/06 ・ 124483 ・ 02・ ・ それでも好きだよ


前田は昨年6月にソロデビューシングル曲「Flower」を出しているが、こちらは前田が昨年第3回選抜総選挙でトップに返り咲いた直後という大いに盛り上がった時期だったこともあり、初週売上は176,967枚の実績だった。「君は僕だ」をこれと比較するとは▲4.3万枚ほど及ばなかった。

なお、これまでAKB48のメンバーの中で、ソロシングルCDの初週売上枚数が一番多かったのも前田敦子(「Flower」の176,967枚)である。(上表参照)

以上


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