先日、『ウィズ~オズの魔法使い~』(演出・宮本亜門)の主演・ドロシー役が、増田有華に決まった。
斎藤真木子の伸びしろを、どう見るか? 梅田彩佳の表現力全般を、どう判断するのか?…そこに、ちょっと、興味とかあったんだけど、やっぱり、宮本亜門…増田有華を選んだね~。
そら、そうやわな。
改めて、ミュージカルとは、歌だと思う。
増田有華、やっぱ、1人だけ、全然、レベルが違うんだもの。
それと、単純に、音程の部分…今から、3ケ月じゃ、直しようないもんね。
だけど、増田有華は、あれから、ずいぶん、成長したなぁ~。
『中野ブロンディーズ』の頃の彼女…歌は、「増田有華本人」、ダンスは、「AKB48の増田有華」、演技は、「標準語をなぞっただけの中途半端な表現で終わってしまった、なんだか、増田有華っぽい"瑞希"」…。
とにかく、「増田有華」のフルコース。
そら、一生懸命やってはいるんだけど、逆に、それが痛々しく、3つともが、バラッバラで、統一感なんてなし! "ミュージカルの基本できてないなぁ~"…あの時は、ただ、それだけだった。
変わったね~。
もう、オーディションの段階から、"役として(役が)"歌ってた、踊ってた。
ただ、増田は、身長があるし、ドロシーのイメージ?? ただ、宮本亜門は、切りかえたんだろうね、"この子と新しいドロシーを作っていこう!"と。
なんか、そう思ったよ。
また、それだけのものを見せた、オーディションでの彼女だったと思う。
"ドロシーとして歌い、ドロシーとして踊り、ドロシーとして生きる(ドロシーそのものになる)"…山本彩のは、見てないんだけど、5人の中で、それが出来てたのは、正直、増田だけだったもん。
それに、オーディションの模様を観てて、"増田有華、1つ、掴んだんじゃないのかなぁ~!?"と。
つまり、"3つ同時に…は、しんどい。でも、私、歌なら、歌だけなら、ドロシーとして歌える"…と。
実は、自分の得意なもの1個、とっかかり1個の入り方次第で、あとの2つは、くっ付いてくるんだよね。
そのことに気が付いたんじゃないのかな~?
とにかく、『中野ブロンディーズ』の時とは、全くの別人が、テレビに映ってた。
ところで、増田有華って、元々、歌は上手いんだよね。
そして、僕が、ずっと思ってたのは、(他のメンバーとの)質の違い。
例えば、たかみなちゃんとかは、"言葉の力"を信じて歌うタイプ。
だから、その歌詞に込められているメッセージを伝える能力に優れている。
例えば、片山は-ちゃんは、その歌が本来もってる世界観を、そのまま、まるごと表現するタイプ。
たかみなちゃんよりも、もうちょっと、全体的な感じ。
じゃあ、増田有華は?
僕、彼女は、言葉ではなく、画を歌っていると思う。
情景かな? そして、
"歌は、結局、自分の中にあるものしか出ない。
で、無いものを無理やり出そうとした時、必ず、どこかに嘘が出る"
そういうことを本能的には、感じているんだと思う。それが、彼女の強み。
具体的に言うと、大阪南港のあのドス黒い海の色,香り,夕景から夜景,タンカー,何の鳥?…そういうのを実際に知っている場末のスナックのおっちゃんと、何も知らない一夜漬けの五木ひろし…。
この2人に、上田正樹の『悲しい色やね』を順番に歌ってもらって、はたして、どちらが、聴いてる人の脳裏に、"大阪の海"を描けるか? 彼女は、その答えを知っていると思う。
増田有華…おそらく、「ドロシー」を入れることで、1回、テクニックを捨てることが出来たんじゃないのかなぁ!? そして、純粋に、さらに、純粋に、歌うことが、ただ、好きだった昔に戻って、"関西弁で歌詞を理解+大阪ソウルの爆発で歌う感覚"…つまり、素の増田有華を「ドロシー」に乗っけて(1度も変換することなく)、直に表現することが出来たんじゃないのかな!? なんか、そんな気がするよ。
彼女、ひと皮むけるなぁ~、絶対!
あ、そや! 昔さ、宮本亜門さん演出の『ユーリンタウン』ってミュージカル、観たことあったな…。
ちなみに、キャストは、南原清隆,別所哲也,マルシア,鈴木蘭々,他多数のベテラン。
僕、ウンナンファンだけど、正直、ミュージカル…ナンチャンには無理!と思った。
歌は「ブラック・ビスケッツ」、ダンスは「ナンバラバンバンバン」、演技は「コント風」…必ず、そうなると思ってた。
ビックリしたね~。
3つとも、ロックストック巡査(役名)で、見事に統一されていた。
別人、いや、役柄そのものだった。
でも、ちょいちょい、遊びの部分もあって…。
ナンチャン!と言いたいとこだけど、"宮本亜門、すげ-!"と思った。CMで、"違いのわかる男"とか、言われてても、全然わかんなかったんだけど、このミュージカルを観たことで、実感した…"この人、違う!"って。
ま、ナンチャンの場合は、コメディーの部分を突破口に、その魅力を最大限に広げていく演出で、魅力ある舞台に仕上げていたんだけど、やっぱ、後のインタビューで、歌は、かなり、苦労したらしい。その部分が、ある程度、出来ないと、高いレベルで、3つが統一されないからね。
でも、増田有華の場合は、最初から、歌基準で入っていける。
やっぱ、ミュージカルは、歌なんだよ。
藤原紀香のミュージカル…ぶっちゃけ、"金返せ!"と思った。
主役だから、存在感を出すように設定してくれてんだけど、いかんせん、3つとも、表現力がない。特に、歌…。
黒木瞳のミュージカル…"よくあれで、宝塚音楽学校に入れたな…"と思った。音痴!それを、演技で盛り返そうとしても、そんなん無理無理、興ざめマックス。
ただ、同じ歌ヘタでも、大竹しのぶのミュージカルは違う。
演技で入って、そこ基準で、全てを統一させてるから。
さて、増田有華…今までは、"歌が自慢"だったと思うけど、今回のミュージカル、これを、しっかりと、やり終えた時、初めて、本当に、気付くんだろう!?…"私の武器は、「歌」"だってね。
そして、この経験は、後々、広がりを見せる。次の活動への影響だ。例えば、
ミュージカル俳優の市村正親さんが、映画『テルマエ・ロマエ』の王様役で見せた存在感、素晴らしかった~。
でも、元々、この人は、"その感情を、動きとして表現すること"が、1番、大得意で、そこを切り口に、ダンス,歌,演技に活かしていっている人、広げていく手法をとっている人。それは、増田有華も同じだと思う。
増田有華…この舞台を終えたら、3つとも、それぞれ、単独でも、見違えていると思うわ。
だって、もうすぐ、その方法論を知ることになるんだから。
ま、いっぱい泣かされて、頑張ったらいいと思うよ。
斎藤真木子の伸びしろを、どう見るか? 梅田彩佳の表現力全般を、どう判断するのか?…そこに、ちょっと、興味とかあったんだけど、やっぱり、宮本亜門…増田有華を選んだね~。
そら、そうやわな。
改めて、ミュージカルとは、歌だと思う。
増田有華、やっぱ、1人だけ、全然、レベルが違うんだもの。
それと、単純に、音程の部分…今から、3ケ月じゃ、直しようないもんね。
だけど、増田有華は、あれから、ずいぶん、成長したなぁ~。
『中野ブロンディーズ』の頃の彼女…歌は、「増田有華本人」、ダンスは、「AKB48の増田有華」、演技は、「標準語をなぞっただけの中途半端な表現で終わってしまった、なんだか、増田有華っぽい"瑞希"」…。
とにかく、「増田有華」のフルコース。
そら、一生懸命やってはいるんだけど、逆に、それが痛々しく、3つともが、バラッバラで、統一感なんてなし! "ミュージカルの基本できてないなぁ~"…あの時は、ただ、それだけだった。
変わったね~。
もう、オーディションの段階から、"役として(役が)"歌ってた、踊ってた。
ただ、増田は、身長があるし、ドロシーのイメージ?? ただ、宮本亜門は、切りかえたんだろうね、"この子と新しいドロシーを作っていこう!"と。
なんか、そう思ったよ。
また、それだけのものを見せた、オーディションでの彼女だったと思う。
"ドロシーとして歌い、ドロシーとして踊り、ドロシーとして生きる(ドロシーそのものになる)"…山本彩のは、見てないんだけど、5人の中で、それが出来てたのは、正直、増田だけだったもん。
それに、オーディションの模様を観てて、"増田有華、1つ、掴んだんじゃないのかなぁ~!?"と。
つまり、"3つ同時に…は、しんどい。でも、私、歌なら、歌だけなら、ドロシーとして歌える"…と。
実は、自分の得意なもの1個、とっかかり1個の入り方次第で、あとの2つは、くっ付いてくるんだよね。
そのことに気が付いたんじゃないのかな~?
とにかく、『中野ブロンディーズ』の時とは、全くの別人が、テレビに映ってた。
ところで、増田有華って、元々、歌は上手いんだよね。
そして、僕が、ずっと思ってたのは、(他のメンバーとの)質の違い。
例えば、たかみなちゃんとかは、"言葉の力"を信じて歌うタイプ。
だから、その歌詞に込められているメッセージを伝える能力に優れている。
例えば、片山は-ちゃんは、その歌が本来もってる世界観を、そのまま、まるごと表現するタイプ。
たかみなちゃんよりも、もうちょっと、全体的な感じ。
じゃあ、増田有華は?
僕、彼女は、言葉ではなく、画を歌っていると思う。
情景かな? そして、
"歌は、結局、自分の中にあるものしか出ない。
で、無いものを無理やり出そうとした時、必ず、どこかに嘘が出る"
そういうことを本能的には、感じているんだと思う。それが、彼女の強み。
具体的に言うと、大阪南港のあのドス黒い海の色,香り,夕景から夜景,タンカー,何の鳥?…そういうのを実際に知っている場末のスナックのおっちゃんと、何も知らない一夜漬けの五木ひろし…。
この2人に、上田正樹の『悲しい色やね』を順番に歌ってもらって、はたして、どちらが、聴いてる人の脳裏に、"大阪の海"を描けるか? 彼女は、その答えを知っていると思う。
増田有華…おそらく、「ドロシー」を入れることで、1回、テクニックを捨てることが出来たんじゃないのかなぁ!? そして、純粋に、さらに、純粋に、歌うことが、ただ、好きだった昔に戻って、"関西弁で歌詞を理解+大阪ソウルの爆発で歌う感覚"…つまり、素の増田有華を「ドロシー」に乗っけて(1度も変換することなく)、直に表現することが出来たんじゃないのかな!? なんか、そんな気がするよ。
彼女、ひと皮むけるなぁ~、絶対!
あ、そや! 昔さ、宮本亜門さん演出の『ユーリンタウン』ってミュージカル、観たことあったな…。
ちなみに、キャストは、南原清隆,別所哲也,マルシア,鈴木蘭々,他多数のベテラン。
僕、ウンナンファンだけど、正直、ミュージカル…ナンチャンには無理!と思った。
歌は「ブラック・ビスケッツ」、ダンスは「ナンバラバンバンバン」、演技は「コント風」…必ず、そうなると思ってた。
ビックリしたね~。
3つとも、ロックストック巡査(役名)で、見事に統一されていた。
別人、いや、役柄そのものだった。
でも、ちょいちょい、遊びの部分もあって…。
ナンチャン!と言いたいとこだけど、"宮本亜門、すげ-!"と思った。CMで、"違いのわかる男"とか、言われてても、全然わかんなかったんだけど、このミュージカルを観たことで、実感した…"この人、違う!"って。
ま、ナンチャンの場合は、コメディーの部分を突破口に、その魅力を最大限に広げていく演出で、魅力ある舞台に仕上げていたんだけど、やっぱ、後のインタビューで、歌は、かなり、苦労したらしい。その部分が、ある程度、出来ないと、高いレベルで、3つが統一されないからね。
でも、増田有華の場合は、最初から、歌基準で入っていける。
やっぱ、ミュージカルは、歌なんだよ。
藤原紀香のミュージカル…ぶっちゃけ、"金返せ!"と思った。
主役だから、存在感を出すように設定してくれてんだけど、いかんせん、3つとも、表現力がない。特に、歌…。
黒木瞳のミュージカル…"よくあれで、宝塚音楽学校に入れたな…"と思った。音痴!それを、演技で盛り返そうとしても、そんなん無理無理、興ざめマックス。
ただ、同じ歌ヘタでも、大竹しのぶのミュージカルは違う。
演技で入って、そこ基準で、全てを統一させてるから。
さて、増田有華…今までは、"歌が自慢"だったと思うけど、今回のミュージカル、これを、しっかりと、やり終えた時、初めて、本当に、気付くんだろう!?…"私の武器は、「歌」"だってね。
そして、この経験は、後々、広がりを見せる。次の活動への影響だ。例えば、
ミュージカル俳優の市村正親さんが、映画『テルマエ・ロマエ』の王様役で見せた存在感、素晴らしかった~。
でも、元々、この人は、"その感情を、動きとして表現すること"が、1番、大得意で、そこを切り口に、ダンス,歌,演技に活かしていっている人、広げていく手法をとっている人。それは、増田有華も同じだと思う。
増田有華…この舞台を終えたら、3つとも、それぞれ、単独でも、見違えていると思うわ。
だって、もうすぐ、その方法論を知ることになるんだから。
ま、いっぱい泣かされて、頑張ったらいいと思うよ。