石原産業に対する合同捜査本部の動きの報道、同社の株主総会のことを紹介します。
● 警察がやっと動く
昨年11月、三重県と岐阜県の告発をうけて捜査していた4県の合同捜査本部。先日、突如として、その動きが報道されました。
こういう時って、ある意図をもって、情報を垂れ流すわけでしょ。
私は、フェロシルト問題の次の節目は捜査本部による逮捕の時、と思っていました。
警察の動きに関して、以前からあった一つの見方は、「株主総会のあとに動く」。
「8月には状況がガラッと変わる」、という人もいます。
6月24日 毎日新聞
三重県は処理委託基準違反で告発、岐阜県は不法投棄で告発していました。
当然といえば当然ですが、不法投棄でやってくれるようです。
(写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)
6月25日 岐阜新聞
会社の上層部も対象に入れているようです。
と思ったら、今朝の朝日新聞は1面に詳報。
6月28日 朝日新聞
三重、愛知、岐阜、京都の4府県警の合同捜査本部が、産業廃棄物と認職しながら無許可業者に処理を委託した廃棄物処理法違反(委託基準違反)の疑いで、同社四日市工場(三重県四日市市の元副工場長から任意で事情聴取していることが27日、分かった。捜査本部は委託基準違反だけでなく、商品と偽って製造・販売し、業者を通じて投棄していたとの疑いを強め、不法投棄容疑での立件も視野に捜査を進めている。
捜査本部によると、元副工場長への任意の事情聴取は先週から始まり、27日も津市内で午前9時半ごろから午後3時ごろまで行われた。元副工場長の経歴や同社での職歴、同社最高幹部との関係などについて詳しく事情を聴いている。
また、同社社員や子会社幹部まで任意の事情聴取が進んでいるという。
捜査本部は、三重県が告発した同県亀山市辺法寺町へのフェロシルト埋設に絡む容疑を中心に調べを進めている。
捜査本部や三重県の調べでは、同社は98年1月から05年年4月に約77万トンのフェロシルトを生産。約72万トンを販売し、委託業者を通じて東海3県や京都府加茂町など約30カ所に埋設したとされる。
捜査本部は、亀山市辺法寺町や四日市市垂坂町など埋設地の現場検証をした際に採取した土壌や、各府県などから提出を受けた埋設地の土壌を鑑定。サンプルの一部から土壌環境基準を上回る六価クロムやフッ素を検出したという。
また、フェロシルトの運搬などにかかわった業者から押収した支払いに関する書類などから、同社がフエロシルトの購入業者に、販売価格の20倍以上の金額を「用途開発費」などの名目で支払っていたことを確認した。
換査本部は、業者に支払った費用は実質的には産廃処理費であり、産廃と認識して業者に引き取り料を支払う「逆有償」にあたると判断した。
同社はフェロシルトを産廃とは認識していなかったと主張。廃液混入などについては「元副工場長が単独でやった」と会社ぐるみであること否定している。
● 石原産業の株主総会は、総会集中日の後半の部の6月29日。
株主総会の一覧
「招集通知発送予定日」「株主総会開催予定日」 「HP掲載の有無」などがまとめられています。番号「4028」 が石原産業です。
石原産業の株価情報
ヤフーの掲示板での議論から
株主総会ではこんな事を聞いてみようか。
Q1.(その日までに辞めていない場合)フェロシルトに明らかに監督責任ある経営者は何故辞めないのか。例え知らなかったとしても、知らされない運営自体が重大な失政です。任にあらず。
問題解決するのが責任を取ることと言う説明があったら、問題解決すると辞めなければならないので、早期解決させるよりも、未解決状態を続けて延命されては困ると言い返してやろう。辞めるのも経営者の重要な仕事。百歩譲って解決なさるのを待つとしても、問題解決期限を提示いただき、(第3者の調査結果を含めて)実態解明の公表と抜本策ともうこれ以上損が出ないと言う責任ある最大損失想定の確定を最高責任者の辞任(辞任意向はこの場合も今聞きたい)をワンセットで出していただく。期限までに解決できねば、お辞め頂いて疑惑ゼロで監督責任ゼロの経営者に代わってもらい、新経営者が遠慮せず早期決着をしてもらいたい。株主総会対応で株価は大きく変わろう。
Q2.そもそもフェロシルトを始めた当時の最高経営者が問題だ。産廃物から商業製品を作ろうという発想とその実行が、名経営者だと勘違いしたことがこの問題の原点ではないだろうか。まさかその経営者は未だに顧問とか遇されていないでしょうね。
もしそうだとしたら直ちに任を解くべきだ。天皇のように勘違いされて、周りが遠慮して現役経営陣の交代も進まない状況にありはしないか?大いに問題だと思っている株主もいるから、ご勇退いただければ株価も大いに上がるというもの。磁性何とかの独禁法では有罪で大変な損害をもたらし株主価値は毀損されっぱなし。大昔の貢献は帳消しで、負のおつりがたまって何とか再建されてたところへこれでしょ。責任を取って辞めない文化の象徴ですから完全にお辞めになって同時に現役も経営交代すれば、やっと本気でこの会社の悪いところが直った、これ以上の下はないとなれば株価はアガル。辞めたら上がる。大物は辞めるのも仕事のうち。
一方、最初の負の遺産を抱えながら再建なさった中興の祖の方は、復帰して再再建されるか、さもなくば新経営者を支援助言しつつ再再建を見守るべきでしょう。
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