浅野さんの昨日の立候補表明。新聞やニュースをぐるりと見た。
一部に揶揄する記事もあるが、大半は好意的。
ところで、2月後半までほぼ皆無だったが、先日来、ブログで浅野史郎たたきが始まっていると感じる。組織的と思える面もある。
ま、始まる前からそれだけ評価が高いことのあらわれ。
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◆立候補の記者会見資料と会見の動画にもリンク
● 浅野前宮城県知事、都知事選出馬を正式表明 3月7日 日経
(写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)
前宮城県知事の浅野史郎慶大教授(59)は6日、東京都庁で記者会見し、4月8日投開票の東京都知事選への出馬を正式表明した。立候補の理由は「石原都政にストップをかけなければ、日本の政治が取り返しのつかないところまで行ってしまう」と強調、「透明性のある都政に転換し、納税者のお金を大切に使う」などとしている。民主党が支援する方針。
浅野氏は旧厚生省課長から1993年に宮城県知事に初当選。情報公開を進め、「改革派知事」といわれた。3期勤め、2005年に退任した。
都知事選にはこのほか、3選を目指す石原慎太郎知事(74)、共産党が推薦する元足立区長の吉田万三氏(59)、建築家の黒川紀章氏(72)が出馬の意向を明らかにしている。
● 都知事選:浅野氏、冗談やたとえ話で親しみやすさ演出 3月7日 毎日
都知事選の出馬表明会見に笑顔で臨む浅野史郎前宮城県知事
=都庁で6日午後4時4分、竹内幹撮影
「石原都政の実態を知るにつれ、心の中のコップに注がれた水がこぼれる瞬間があった。そこからドラマが始まった」。浅野氏は6日の会見で、立候補決意の理由をこう表現した。一度は出馬を否定していたが「カードが裏返るように心変わりしたわけではない」とも強調した。
都知事選出馬が取りざたされてから、浅野氏は冗談やたとえ話を駆使して自らの心情を表現し、親しみやすさを演出した。百数十人の報道陣が参加したこの日の会見でも「浅野節」は健在。A4判10枚の資料を配り「泣きながら勉強してパソコンを打った。私がホチキスでとじた」と庶民感覚をアピールした。
浅野氏は先月、民主党の出馬要請を一度は断ったが、先月25日の市民集会で態度保留に転じてからは「私は失語症」「フリーズ(凍結)」と沈黙。同28日に突如「『フリーズ』は溶け『プリーズ』になった」と言葉遊びで意欲を表明した。
この間に、浅野氏は民放各社のテレビ番組に出演し続けた。日ごとに出馬意欲の度合いを高め「都民から悲鳴に似た声が聞こえる」などと石原都政批判を展開。知名度アップのためのメディア戦略とも取れる行動だった。こうした言動に支援者からは「テレビに出過ぎてタレントのよう」と苦言も。浅野氏は「その時々の気持ちを正直に話している。私の言葉が真実」と強調するが、浅野氏をよく知る宮城県幹部は「追い込まれないと決断しない傾向がある」と評した。
浅野氏の正式出馬表明について石原慎太郎知事は6日、「出たり引っ込んだりして、やっぱり出たってことかな。あまり江戸っ子向き、東京っ子向きじゃないね」と皮肉った。【鈴木梢】毎日新聞 2007年3月6日 20時40分 (最終更新時間 3月6日 21時08分)
● 浅野史郎氏が出馬「都政のゆがみ直す」 3月7日 スポ日
4月の東京都知事選について、前宮城県知事で慶応大学教授の浅野史郎氏(59)が6日、東京都庁で会見、出馬を正式に表明した。3選を目指す石原慎太郎東京都知事(74)について「私物化、側近政治による都政のゆがみを直し、都政を正常化する。(石原都政は)害が大きすぎる」と対決姿勢をあらわにし「勝算なしに(選挙に)出る人はいない。当然勝ちます!」と意気込みを語った。都が招致を目指す2016年夏季五輪については「都民が真に望んでいる課題なのかを見極めつつ判断していく」とした。
民主党の推薦は「受けない」とあらためて表明。だが「支援は幅広い方がいい」と話し「礼儀として」民主党都議へあいさつを行った。
宮崎県の東国原英夫知事は、女優のかとうかず子と離婚した末に知事選に挑戦したが「うちは夫婦付随」と家庭円満を強調した。慶応大には当選した場合、休職届を出す予定。「4月に教壇に立っていたら、このプロジェクト(都知事選)は失敗ということ」と説明した。
都知事選には共産党推薦の吉田万三氏(59)、建築家の黒川紀章氏(72)も出馬を表明している。 [ 2007年03月07日付 紙面記事 ]
● 浅野氏、都庁で出馬会見「石原都政にストップを」 3月6日 ライブドア・ニュース
「私、浅野史郎は来る3月22日告示、4月8日投票の東京都知事選挙に立候補することをここに表明いたします」―― 6日、新宿にある東京都庁6階「記者会見室」、前宮城県知事で慶應義塾大学教授の浅野史郎氏(59)が、東京都知事選への出馬を明らかにした。浅野氏は開始時刻と同時に会場入りし、質疑応答なども含め約1時間の会見となった。
浅野氏は記者会見の中で「石原批判」を展開。「今ここで立ち上がり、石原都政にストップをかけなければ、東京や都民にとってだけでなく、日本の政治にとっても取り返しのつかないことになる」と語った。「(石原都知事に対し)もういいでしょう、もうやめましょう。このままじゃいけない。折角輝かしい業績をあげてきた。そこまではいい。しかし、もう4年やるというのは、もうやめてください」と浅野氏は続けた。また、浅野氏は今回出馬に至った経緯を以下のように説明している。
「3期12年、宮城県知事を務め、知事業は卒業と考えていた私が今回の都知事選挙に立候補することを決意した最も大きな要因は、東京だけでなく、全国各地の人たちから寄せられた『石原都政はもうたくさん』という悲鳴にも似た声です」。
「社会的弱者に対する差別発言、都政の私物化、公私混同、側近政治、恐怖政治のような教育現場など、石原都政がもたらした数々の問題点を指摘しながら、その変革を必死になって願うメールや意見に接するうちに、誰かがこういった都政を変革するために、立ち上がらなければならないと思うようになりました」。
「その誰かが私である必然性は感じられませんでしたが、2期目以降の石原都政の実態を詳しく知るにつれ、私の心の中のコップに水が注がれて、徐々にその量を増し、いつかコップから溢れ出すか如き感じで、何かが変わったのです」。
集まった報道陣の数は100人以上。会場はその熱気でとても暑かった。浅野氏も額に汗を浮かべ、選挙にかける思いを力説していた。
● 浅野氏「勝ちます」石原都知事に宣戦布告 走り始めた「後出し男」 3月7日 スポーツ報知
前宮城県知事・浅野史郎氏(59)が6日、都庁内で記者会見し、東京都知事選(22日告示、4月8日投開票)への出馬を正式に表明した。「『参加することに意義がある』ではだめ。勝ちます」と石原慎太郎都知事(74)に宣戦布告。対決姿勢を強める一方、「風通しのよい都政にする」など公約を掲げた。出馬をにおわせながら寸止め発言に終始していた「後出し男」がようやく走り始めた。
浅野氏は、石原知事が定例会見で使う会見室のイスにどっかりと腰を下ろした。開口一番「都知事選出馬の会見です」とサラリ。2月28日の出馬前向き発言以降、さんざん気をもたせた割にはあっさりとした参戦宣言だった。
会見場はテレビカメラ16台、150人超の報道陣で「満員御礼」。勝算を聞かれ「選挙は『参加することに意義がある』五輪ではない。当然勝ちます。都民の良識に期待したい」と自分をふるい立たせるように語った。
報道陣に配られたのは「出馬表明にあたって」と題したA4用紙10枚の冊子。「泣きながら全部自分で書いた」(浅野氏)という代物は、出馬理由、政策骨子などが記されていたが、具体性に乏しく、“やっつけ仕事”の感は否めなかった。
「出来が悪かったらごめんなさい」と悪びれず話す浅野氏。「都政は都民がやることだから私のブレーンは都民」と自身のホームページ上に意見を募る「目安箱」を設置するという。
宮城県知事を12年間務め上げ「知事は卒業」としたはずだった。浅野氏は「何の不満もなく、家庭円満で幸せだったんですよ。この幸せを自分から捨てるのは何で?と自分でも思いましたよ」と屈託なく語る。「『誰か止めてくれ』とは思ったんですけどね。心に火をつけられたというのか…」と揺れに揺れた末の決断だったようだ。
過去に例がない、宮城県に続く“2階級制覇”への挑戦。「東京は一自治体の枠を超え、日本そのもの。多くの人は日本の政治をあきらめたと見ているが、それは都政の惨状も関係している」と立て直しを訴えた。
「打倒石原」の姿勢はより強くなった。「思いつき施策」「恐怖政治のようだ」「都政を私物化している」などの言葉を並べ立ててかみついた。五輪招致も以前は「面白いかなと思う」と述べていたが「都政の課題は山積だ」と計画見直しも示唆した。
会見後は浅野氏への支援の意向を示す民主党の都連幹部に早速あいさつ。7日には小沢一郎代表と初めて会談を行う。「今ここで立ち上がり、石原都政にストップをかけないと、東京や都民にとってだけでなく、日本の政治にとっても取り返しのつかないところまで行ってしまう」。もう拳は下ろせなくなった。
◆石原知事けん制「マニフェストわかりにくい」
石原知事は浅野氏の出馬表明を受け、都議会終了後、記者団の取材に応じ、「マニフェストが抽象的で分かりにくい」とけん制した。同氏の政策について「みんな東京がやってきたこと。(浅野氏は)江戸っ子向きじゃない感じがする」とチクリ。都政私物化との批判には「私物化できるもんじゃない。都政は大きい」とかわした。
一方で石原知事を支援する自民党内では浅野氏の出馬について「石原氏と互角にはならない」(片山虎之助参院幹事長)との見方が大勢だ。中川秀直幹事長は「石原氏とは知名度やキャリアが全然違う。宮城の成果なら似たようなケースは山のようにある」と語った。(2007年3月7日06時00分 スポーツ報知)
● 社説:東京都知事選 やっと面白くなってきた 3月7日 毎日
4月の統一地方選の焦点となる東京都知事選に6日、浅野史郎前宮城県知事が正式に出馬を表明し、選挙の対決構図がようやく固まった。石原慎太郎知事の都政継続か、転換か。そして、これに政党がどう関与し、7月の参院選にどんな影響を及ぼすのか。何はともあれ都知事選が面白くなってきたことを歓迎したい。
都知事選には、石原、浅野両氏のほか、共産党推薦の吉田万三氏と建築家の黒川紀章氏らが立候補を予定している。
争点は16年の東京五輪誘致、福祉・教育政策や情報公開のあり方など。石原氏の親族、知人重用や政策決定過程の不透明さ、さらには石原氏自身の一連の差別的発言なども選挙戦では取り上げられるだろう。争点は2期8年の石原都政そのものといっていい。
注目されるのはそれだけではない。石原氏が自民党の、浅野氏が民主党の、それぞれ推薦を断ったという点である。
都道府県知事選は、革新自治体が続々誕生した60年代後半から、各党相乗り時代を経て、90年代中盤以降は政党の支持を受けない無党派候補が主流となってきた。だが、昨年、改革派を名乗ってきた無党派知事らが談合事件などで相次いで失脚。今また政党が地方政治にどうかかわるかが問われる時代となっている。
にもかかわらず、両氏が政党推薦を固辞したのは、政党色を抑えた方が選挙結果を左右する無党派層を取り込めると判断したからに他ならない。東国原英夫知事が圧勝し、政党不信があらわになった宮崎県知事選も両氏の判断に影響したとみられる。裏返せば政党は無党派層にアピールする看板と見なされなかったということだ。
そこには両氏の計算もあろうが、政党が地方政治をおろそかにしてきたツケでもある。とりわけ候補者選びで場当たり的に迷走を重ね、最後は浅野氏に乗っかる形となった民主党は、その力量不足を率直に反省した方がいい。
ただ、今回は宮崎県知事選などとはまったく違う構図であることも指摘しておきたい。
既に有権者の多くは、石原氏は自民党的で、浅野氏は民主党的な候補だと見ているのではなかろうか。実際には両氏とも政党とまったく無関係ではいられない。一方、自民、民主両党はどんな支援をしていくのか。今後の地方選への政党関与を考えるためのステップとすべきだ。そして、吉田、黒川氏らを含め誰が支持されるのか。やはり選挙結果は参院選に大きな影響を及ぼすことになろう。
浅野氏はこの日の出馬会見で都政に関する政策の骨子を発表し、今後、詳細なマニフェストを策定するという。同時に「地方分権を進めていく中で東京都が必ずしも中心的な役割を果たしていない」などとも語った。
都知事選はこれまでも中央政治の先行指標となってきた。都政を入り口に広範な政策論争が巻き起こることを期待したい。それはマニフェスト型選挙がさらに進化するかどうかの試金石にもなる。毎日新聞 2007年3月7日 0時35分
● 「慎太郎都知事におごり」浅野氏戦闘モード 3月5日 スポーツ報知
東京都知事選(3月22日告示、4月8日投開票)に出馬の意欲を示している前宮城県知事で慶大教授の浅野史郎氏(59)が4日、テレビ朝日系「サンデープロジェクト」に出演し、現職の石原慎太郎知事(74)について「社会的弱者に対する差別的発言に、多くの人は怒っている。2期目になり、おごりが出てきた」と批判。対決姿勢を鮮明にした。自身の出馬についてはこの日も正式表明はなかったが、すでに戦闘モードに突入したようだ。
浅野氏は、石原都政について「1期目は評価している。リーダーシップもあるし、国に対して敢然と発言、行動し、ディーゼル規制もやった」といったんはヨイショしたあと、一気に批判へと転じた。
まずは性格批判。「2期目くらいから、ちょっとそれ(評価)が揺らいだ。分かりやすく言えば、おごりという感じが、都政よりも、石原都知事ご自身に出てきた」と、石原氏に「おごり」があると指摘。都知事として取り組みたいこととして「個別の政策よりも全体的なムード。社会的弱者に対する石原知事の差別的発言に多くの人は怒っている」とマッチョな石原氏とは対照的なソフトな人格をアピールした。
さらに、石原氏の仕事の姿勢も批判した。「石原さんは週に3回くらいしか(都庁に)行かれないようだが、私はもちろん毎日参ります。全身全霊をかけてやるのが信条」
一方で、石原氏が「宮城県知事時代、だいぶ県の借金が増えたみたいですね」と指摘したことに対しては、「(当時は)国策としての自治体の景気対策があって『借金してもやれ』と相当の圧力があった。その結果として(県債が)積み上がった」と反論。あくまで自身の政治手腕が原因ではないことを強調した。
ただ、この日もやはり、正式な出馬表明の言葉は出なかった。
司会者の田原総一朗氏から「出る? 覚悟を決めた」と問われると、ウンウンとうなずきながら「スタートラインが見えてます」と2回繰り返し、「一日も早く出られるように頑張ります。その時は出馬宣言です。四の五の言わない」と、近く正式に表明することを明言した。
東京都知事選は、現職の石原氏のほか、共産党推薦で元足立区長の吉田万三氏(59)、建築家の黒川紀章氏(72)がすでに出馬を表明している。
(2007年3月5日06時06分 スポーツ報知)
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