都知事選の候補のマニフェストを比較したデータが報道されるようになりました。とても分かりやすいものもあります。
インターネットでは、手に入った現物を載せている人もありました。
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● 都知事選マニフェストの環境評価 janjan 2007/03/27
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マニフェストと環境評価
JanJanの「ザ・選挙」データベースは、インターネットの機能を活用した非常に有意義な取り組みである。この中にマニフェストデータベースがあるが、都知事選に関して3月25日時点で収録されているのは、浅野史郎氏、黒川紀章氏、吉田万三氏、ドクター・中松氏の4件である。
この時点ではまだ、石原慎太郎氏のマニフェストは収録されていないが、同じくJanJan上の公開討論会の全録画などから、スタンスは明確であろう。各々の政策に対して、観念的な「賛成」「反対」よりも、各々の政策が実施(中止)された場合に、具体的にどのような影響が生じるかという点が重要である。
ここでは環境面への影響について評価してみたい。環境負荷の推算が可能な政策項目として、オリンピックと環状道路について、主力4候補の主張を表1のように整理する。有権者は、環境の要因だけで候補者に投票するわけではないが、いずれかの候補者が当選した場合に、その政策によって市民に対してどのような影響が生じるか、目安程度ではあっても予測しておくことは、有権者の関心に応えるものであろう。
推算の条件
影響の項目として、CO2・NOx・SPMの排出量とその影響、および交通事故の発生件数がどのように変化するか、推算した数字を紹介する。候補者のマニフェストの様式は統一されていないし、候補者によって「再考」「凍結」などと表現している真意が何なのか断定できない。
オリンピックや環状道路を選択したとしても、建設の仕様やスケジュールは確定していない。とりあえず施設の整備については、開催予定年から逆算して5年前から財源が均等に投入されてゆくと想定する。こうした計算上の制約も勘案しながら、マニフェストと対比してみた場合の評価は読者の方々が各自考えていただきたい。
オリンピックについて
オリンピックについては、インフラの整備にエネルギーや資源を投入すれば、それに伴って、CO2(地球温暖化への影響)や、大気汚染などの環境負荷が生じる(*1)。「東京オリンピック基本構想」によると、既存の施設を利用したコンパクトな大会とされているものの、石原氏はオリンピックを契機に関連施設の整備を行う(前述討論会)としている。
また黒川氏・吉田氏が指摘しているように、再開発による恒常的な交通誘発の増加が問題となる。大気汚染については、大気汚染物質の増加によって健康被害による死者がどのていど増加するか、公衆衛生学的な方法で推算する(*2)を適用する。
環状道路について
環状道路については、第1にそれ自体の建設による環境負荷(前項と同様)がある。第2に、それらが完成したときに、自動車交通の状況が変化することによる環境への影響がある。都心部を通過する交通を迂回させ、都心部の渋滞の緩和により環境が改善されると主張する人々もいるが、実際には道路の整備がさらなる自動車交通を誘発して、逆効果をもたらす影響もある。
国土交通省の関連機関によるシミュレーションの結果を検討すると、全体として自動車交通の誘発のほうが上回ると考えられる(*3、*4)ので、それらを参考にする。大気汚染の増加等については、前項と同様である。
交通事故の増加について
筆者の過去記事(飲酒運転防止の本質的対策はあるか)でも指摘したように、交通事故は個人の注意で防げる部分はごくわずかであり、本質的には自動車の走行量に比例して確率的に発生する。オリンピックや環状道路の影響で自動車交通が増加すれば、交通事故も必然的に増加する。交通量あたりの交通事故発生比率(*5)を参照して、交通事故への影響についても推計する。
推定結果
【オリンピックと再開発を実施した場合の増加分(年間)】
CO2 31万t
NOx 1040t
SPM 99t
大気汚染による死者 150人
交通事故の死傷者 980人
【環状道路(外環・圏央)を実施した場合の増加分(年間)】
CO2 290万t
NOx 1万5000t
SPM 1520t
大気汚染による死者 2670人
交通事故の死傷者 1万7000人
他府県に対する影響
ここで示した環境負荷や健康被害は、東京都に帰属する分を示したものである。しかし、たとえば施設や道路を建設するための鉄鋼やセメント等は、都内で製造しているのではなく、他の都道府県で、あるいは海外で環境負荷を発生させて製造して、都内に持ち込むことになる。別の言い方をすれば、これらは、東京がオリンピックや環状道路の建設を実施することによって、他者に及ぼす迷惑の分である。オリンピックや環状道路によって利益を受ける人々もいるかもしれないが、一方で負の側面もある。
● 東京都知事選主要候補、「風雲」的マニフェスト比較 janjan 2007/03/26
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今回の東京都知事選は、前回2003年の選挙時の5名と比較して約3倍の、14候補が乱立することとなった。うち石原慎太郎候補とドクター・中松候補は、前回に続き連続の立候補。都関連事業への四男起用や花粉症対策ポスターへ出演など、選挙前に問題が噴出した 現職の石原氏。それに対して「石原氏が身を引かないなら出る」として出馬した黒川紀章候補、市民団体らの強い要請に応えた浅野史郎候補と、今選挙は特にこれまでの2期8年の石原都政を強く批判する勢力の動きが活発となっている。また、共産党からも吉田万三候補が名乗りを上げた。マニフェストと個性で都民の心をつかみ、風雲の都知事選を制するのはいったい誰か
(以下、略)
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とても分かりやすくすばらしい内容。是非、リンク先を見て欲しい。
マニフェスト比較の整理項目は次。
「財政、福祉、環境、教育、雇用、国、都議会との関係、五輪招致、新銀行東京、独自性、マニフェスト雑感」
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インターネットで拾えたデータを転載
(どの写真もクリックすると拡大)
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● きのうは、10時過ぎに30日分に修正されました。
今日は、まだみたい。
都知事選 候補者 遊説スケジュール
都知事選 候補者 遊説スケジュール
3月31日(土曜日)
吉田万三氏
12時40分 墨田公園周辺で花見客との交流(約60分)
14時00分 墨田区・鐘ヶ淵駅前
16時30分 江東区・東陽深川郵便局
17時45分 江戸川区・東西線西葛西駅南口
19時00分 中野区・政談演説会(なかのZERO小ホール)
石原慎太郎氏
16時00分 銀座4丁目交差点
18時00分 新宿駅南口
浅野史郎氏
10:45- 10:45
武蔵小金井駅北口 到着
11:10- 11:40
都立小金井公園 徒歩遊説
12:15- 12:45
都立神代植物園 徒歩遊説
13:30- 13:55
府中市桜通付近 昼食
14:15- 14:30
府中市郷土の森公園 多摩川沿道 徒歩遊説
15:45- 16:15
南大沢駅 アウトレットモール 徒歩遊説
17:00- 18:10
町田駅東駅 カリヨン広場前 徒歩遊説 都議補選候補応援
18:20- 18:50
小田急町田駅~新宿駅 はこね36号
19:05- 19:20
新宿2丁目 2丁目からの発信 わたしたちの街を守ろう!
19:30- 20:00
新宿歌舞伎町 コント・ニュースペーパー
黒川紀章氏
本日 調整中
ドクター・中松氏
14時00分 銀座4丁目
15時00分 秋葉原・電気街
16時30分 九段下・北の丸・千鳥が淵
18時00分 新宿駅・南口(街頭演説)
19時00分 渋谷駅・ハチ公(街頭演説)
桜金造氏
不明
内川久美子氏
12時00分 新宿駅 東口
15時00分 池袋 西武口 選挙ポスター掲示板
(※予定確認できず)
(編集部)
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