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てらまち・ねっと



 インターネットに、「みんなの力事務所 浅野史郎確認団体」という情報が出ていました。へぇー、こんなところに作ったの と思いました。

 「確認団体」という言葉は、ほとんど馴染みがありませんね。

 政治家の後援会、というのは、よく聞きます。しかし、これらの団体は、石原さんの後援会も浅野さんの後援会も吉田さんの後援会も、都知事選の期間中(=3月22日から4月8日)は活動を休止することが義務付けられています。

 なぜなら、選挙というものは、候補者個人がボランティアの人たちとともに進めるべきものだからです。
 その特例として、知事選や市長選の時には「特定候補者のために届け出た団体」は一定の範囲で活動ができます。
 ここに結集するというのも一つの方法です。

 つまり、候補者の直接の選挙運動とともに、連携して別団体の運動が展開できる、そういうシステムです。  (※政党はもっといろいろな活動が許容されている)
 でも、市議や町村長の選挙では認められていません(笑)

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みんなの力事務所 浅野史郎確認団体
みんなの力事務所 浅野史郎確認団体  marugake@aol.com
所在地は 〒160-0004 東京都新宿区四谷3-8-9三井ビル3F
地図も掲載されている


● 確認団体とは
   新宿区選挙管理委員会のPR  一番下から引用

  1 「政治活動」と「選挙運動」は、どのように違いますか。
  2 日常の政治活動に何か規制がありますか。

 は、略しました。ホントは、読んでほしいけど。
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3 選挙時における政治活動は何か規制されますか。
 政治活動が規制される期間は、選挙期日の公示日・告示日から選挙の当日までです。

 なお、ここで規制されるのは、政党その他の政治活動を行う団体の政治活動であって、個人の行う政治活動は、候補者等の政治活動用文書図画の掲示の制限の場合を除き、原則として選挙運動にわたらない限り、自由であって何ら制限されません。

 また、政党その他の政治活動を行う団体の政治活動であっても、規制を受けるのは、特定の選挙の選挙期間中に限り、その区域内における一定の政治活動であって、これらの規制の範囲外であれば、後援団体の政治活動用文書図画の掲示の制限の場合を除き、純粋な政治活動としてなされる限り、規制を受けません。

 ただし、参議院議員、都道府県及び指定都市の議会の議員並びに都道府県知事、市長(特別区の区長を含む。)の選挙の場合、一定の要件をそなえる団体は、「確認団体」として選挙期日の公示日 ・告示日から投票日の前日までの間に限り、一定の範囲内で政治活動を行うことができます。
 確認団体のみが行うことができる政治活動には、たとえば、

   1 政談演説会、街頭政談演説を開催すること。
   2 政治活動用自動車、拡声機を使用すること。
   3 ポスター、立札、看板の類を掲示すること。
   4 ビラを頒布すること。
   5 選挙に関する報道評論を掲載した機関紙誌を頒布又は掲示すること。

 などがあります。
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 とはいうものの、まだ動き出したばかりらしい。
   浅野史郎さんの公式メールアドレス ⇒ yumenet@asanoshiro.org 意見をどうぞ
  状況はこちらでも更新されていくと思います ⇒ 浅野史郎のWEBサイト『夢らいん』
             浅野史郎さんのジョギング日記
     2月21日 浅野史郎さんを勝手に応援する無党派ネット


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● 田原総一朗の政財界「ここだけの話」
 浅野氏の出馬表明で見えてきた都知事選「もうひとつの争点」2007年3月8日

       3月8日 日経
 宮城県の県知事を3回やった浅野史郎さんが、東京都の知事選に名乗りをあげた。浅野さんの登場で東京都知事選が非常におもしろくなってきた。
浅 野さんといえば、宮城県知事を3期務めて、徹底した情報公開をやった人物として知られている。もともとは厚生官僚出身なので福祉にも力を入れた。このため、岩手県の増田知事、鳥取県の片山知事、少し前に辞めたが三重県の北川知事、高知県の橋本知事と並んで、改革派知事として有名になった。
 浅野さんは宮城県の知事選に立候補するときから、情報公開をうたってきたが、幸か不幸か知事になっていきなり、カラ出張問題、裏金問題が起きてしまった。ここで本気で情報公開に取り組むことになった。

 情報公開を貫いた浅野前宮城県知事
 私の番組の「サンデープロジェクト」(テレビ朝日)でそのことを聞いたら、彼はもともと官僚出身なので、実は最初は隠そうと思ったと打ち明けたので驚いた。「官僚というのはこういうことが起きたらまず隠そうとする。そういうテクニックに官僚はたけている。けれども、実態を調べていくと、とても隠せる状態ではないから、それならば徹底的に情報を開示して実態を露呈させよう」と言うので情報公開に踏み切ったと彼は語った。

 東京都知事にこれから立候補しようという時期に、そんな話を言わないほうが得だと思うが、そういうことをサラッと言うのがおもしろい。正直な人物なんだなと思った。
 宮城県前知事の情報公開で特に有名になったのは、宮城県警による捜査協力者への捜査報償費問題だ。協力者の氏名、金額を説明して欲しいということを宮城県警に求めたのだが、宮城県警はこれを拒否した。それでずいぶん長い間、県警とケンカになった。

 でも浅野さんに話を聞いてみると、何もこうした内容を一般に公開するということではなかったらしい。県警の予算を決めるのは知事なので、責任者としてその内容を把握しておきたいという意味だったいう。こうした情報は全国どこの都道府県でも知事に公開していないため、浅野さんはやりすぎ、いきすぎでないかと言われた。だから東京都知事になったら警視庁に対してこれをやるんでないかと、警視庁関係者が今から戦々恐々としているわけだ。

 このようなエピソードからもわかるように、情報公開率は宮城県が全国で1位だ。東京はなんと41位で相当差がある。石原さんに浅野さんが挑戦するのは、こうした情報公開がどのように変わるのかという点でもおもしろい。

 また、「福祉の浅野」といったが、浅野さんが都知事になったらその手腕はどのように生かせるのか。
 実は公立小中学校の給食費や文房具費などの就学援助率が東京は全国で2番目。1位は大阪。宮城県は35位。これだけみると、宮城県は豊かな県で東京都は貧しい、大阪は全国で一番貧しいということになるが、これは必ずしもそうではない。東京、大阪は貧しいというより、支払い能力があるのに援助を受けている家庭が多いという指摘もある。こうした問題をどのように整理して実態にあった福祉を実現できるのか興味深い。

  改革派知事こそ東京に適任
 一方、浅野さんが都知事選に立候補することに違和感を覚える人がいるのは、「なぜ宮城県知事を辞めた人が、東京で立候補するのか」という点だろう。

 改革派と呼ばれている知事はみな、2期、3期で辞めている。浅野さんは宮城県知事を3期で辞めた。浅野さんと仲のいい鳥取県の片山知事、三重県の北川知事、落選したが長野県の田中知事は、みんな2期で辞めている。
実は改革派知事の最後はあまり評判がよくない。増田さんは例外かもしれないが、 長野県では田中康夫が敗れ、三重県では北川前知事が推した人間が落選した。同じことが浅野さんにも言えて、最後はあまり評判がよくない。

 改革派の知事は最初は何か新しいことをやってくれるという期待感で県民から歓迎されるが、徐々に県民から別の要求が出てくる。地方はあまり大きな地場産業がないところが多いので、公共事業という大きな産業が魅力的に映る。知事の手腕としては、政府に陳情して、いかに公共事業、カネを持ってきてくれるかが問われるわけだ。それに県会議員は土建業者から支援を受けている人が多い。

 ところが、改革派知事は「もっと公共事業が欲しい。もっと道路を作れ。もっとダムを作れ」という陳情を受けつけない。そうすると県民は陳情を喜んで受けてくれる知事がだんだんありがたくなってきてしまう。改革派知事が1期、2期務めると、地元の活性化に協力しない知事ということで不満がたまっていく。それでマスコミにもてはやされた改革派知事が最後はあまり歓迎されずに終わっていくことが多いのだ。

 逆に多選知事には問題が多い。福島も和歌山もみな多選知事である。そのまんま東(東国原英夫)さんが当選した宮崎県は、前知事は長くないが、その前は全部多選だった。多選のあとを追った知事は、多選知事と同じことをやって問題になった。
 多選をやると、どうしても知事は王様になる。議会は知事の言う通りになる。議会は土建屋関連で当選した人が多いので、談合、いってみれば金権政治の構図が出てくる。
 では改革派を標榜する人物は知事としては成功しないのか? おそらく東京は別ではないのか。つまり東京都は赤字がないので、公共事業を無理に持ってくる必要がない。つまり地域活性化のために土建業者に頼る必要がないのだ。であれば、東京都こそが浅野さんが知事として思い切り手腕を発揮できる場所であるのかもしれない。

 「傲慢」と「違和感」のネガティブ対決
 当初、浅野さんは全く立候補の気持ちはなく、これからは福祉で生きようと思っていたという。ところが少なからぬ人々から東京都知事に出て欲しいと言われた。「浅野さんのハートに火をつける会」に呼ばれて、そこで多くの市民たちの熱い声を聞いて、これはやるしかないかなと思ったという。

 いま都知事の石原さんが訴えられている交際費の問題が2件ある。1つは、石原さんのために3人で料亭で5万8000円の食事をした件。もう1つはもっと大勢で30万円以上で食事をしたという問題だ。これが違法でないかということで訴えられている。
この問題も番組で浅野さんに聞いてみたが、浅野さんは高すぎるとは言わなかった。ただ、それを隠していることが問題だと言った。情報を公開するということが前提になっていれば、これがそれほど大きな問題にならなかったかも知れない。
その一方で、この問題は別の側面も持っている。

 石原さんは多分この金額を知らなかったのだろう。おそらく都の官僚は石原さんを怖がりすぎていて、「このくらいの席じゃないと親分の機嫌を損ねる」と勝手に判断して、そういう席を設けたのかも知れない。つまり、そのことが浅野さんの言うところの傲慢さの裏返しであり、裸の王様になっているということの表れなのだろう。石原さんにはある意味オーラがある。そのオーラがありすぎて、カリスマになって、都の官僚にとって恐い存在になっているわけだ。

 石原さんに比べると、浅野さんは恐い存在ではないと思う。2人のキャラクターは非常に違う。浅野さんは気安く話せる存在だが、石原さんのほうは、こちらが階段をあがらなければ話ができない。言ってみれば、今回の都知事選は、「カリスマ」と「都民目線」という知事対決になるのではないか。

 その一方で「なぜ宮城県の県知事をやって辞めた人が都知事になるのか」という違和感を持つ人もいるだろう。だから、今度の知事選は「石原さんに飽きた。傲慢すぎる」という東京都民と浅野さんに「違和感をもつ」都民と、どちらが多いか、「傲慢」対「違和感」のネガティブ票の行方も勝敗を分けるカギになるのかも知れない。

  「破壊する石原」と「自民党の議員石原」の乖離
 浅野さんは、石原さんが最初に出馬したときは、大賛成だったという。「それまで東京は鈴木都知事や青島さんだったが、なにもしなかった。石原都知事はやる気満々で、銀行に税金をかけるとか、『ディーゼル車NO作戦』など、最初はいろいろな政策を打ち出した。だから石原さんの1期目はいいと思ったが、2期目からおごりが出た」と。
 もともと石原都知事の登場に東京都民は拍手喝采だった。それまでは官僚的な知事が多かった。そこへ石原さんは、衆議院議員を辞めて都知事になった。非官僚が知事になったということでウケた。

 私も作家としての石原さんを認めている。私はもともと作家になりたいと思っていた。その希望を打ち砕いたのが石原慎太郎だった。大学に行きながら同人雑誌をやっていたとき、茅場町のある本屋に「石原慎太郎 『太陽の季節』 文学界新人賞」という短冊型の広告が出た。立ち読みしてこれは参ったと思った。作家としての石原は言ってみれば“没倫理”。既成の倫理、道徳をこれでもか、これでもかと打ち破った。女性をレイプして殺すなどいう場面も多い作家で、既存の体制、秩序を破壊する石原慎太郎がとてもおもしろかった。

 だが、「破壊する石原」と「自民党の議員石原」は、自分の中であいいれなかった部分があったのではないか。
 石原さんは多分総理大臣になりたかったのだと思う。彼の一番の誤算は、総理大臣になるには時間がかかるということに気づくのが遅かった点だ。自民党には派閥というものがあって、そこに貢献しなければ上には行けない。貢献するということはカネを配ることだから、彼の一番不得手なことだ。大臣を重ねて総理になるといことは、彼には耐えられなかったのだろう。

 国民は変化を求めている
 知事のいいところはカネがいらないところだ。子分を養うこともない。だから石原さんが都知事になって、「作家石原」と「都知事石原」がどう内部で葛藤し、どんなおもしろいことをやってくれるかという期待があった。銀行に課税するなんてことは、無茶苦茶だ。カジノを東京に作るとか、横田飛行場の民間航空利用とか、個人的には、東京湾に原発を作るとも言っていた。とても従来の知事にはできない、無茶苦茶な発想がおもしろかった。

 だが2期目になって、石原さんは知事業に飽きたのではないか。最近では週に3日しか都庁に出てこないくらいだ。おそらく3期目をやる気はなかったのだと思う。ただ2期目に東京オリンピックを思いついた。オリンピックということで誘致までがんばろうと3期目を目指す。おそらく3期目の石原さんはオリンピックしかないのだと思う。1期目の石原さんには期待もしたし、おもしろかった。2期目以後、石原さんのおもしろみが正直うすらいできた。

 石原さんが言うように東京オリンピックが実現する可能性があるならば、それが争点になるかも知れないが、実際のところ、北京、ロンドンの次にまたアジアの東京への誘致というのは現実的に難しいのではないか。

 宮崎県では、そのまんま東(東国原英夫)さんが自民党の候補を破って登場した。うまく無党派層に乗った形だ。無党派層というのは、誰が正しいか間違っているかより、誰がおもしろいかという点で投票する。これがそのまんま東知事の登場、ある意味では田中康夫的な人物の登場でもあった。
 
 浅野さんは情報開示や福祉の問題に真っ正直に取り組むだろう。そういう期待度はある。何よりも東京にとっては新鮮だ。東京を変えようとするだろうし、変わる部分もあると思う。
 いずれにしても、国民は変化を求めている。4月8日の都知事選は、きっとおもしろい勝負になるだろう。

● 田中秀征の一言啓上  都知事選で“無党派層”はどこに行くのか 2007年3月8日 (田中 秀征=福山大学教授) 日経 3月8日
 3月6日、浅野史郎・前宮城県知事が、正式に東京都知事選への出馬を表明。これで3月22日に告示される同知事選の戦いの構図が整った。
 名乗りを上げているのは、石原慎太郎・現都知事、吉田万三・元足立区長(共産党推薦)、建築家の黒川紀章氏、それに浅野氏が加わって計4人。他に意外な候補が飛び出す可能性もある。
 選挙は自民党が支援する石原氏と、民主党・社民党が支援する浅野氏の一騎打ちとなる公算が強まっている。
 当落の鍵を握るのは、ほぼ6割を占めると言われる無党派層の動向だ。果たして“無党派層”はどこに行くのか。

 首長選挙の6つのチェック・ポイント
 今のところ無党派層には戸惑いがある。先の宮崎県知事選挙のような大きな流れにはなっていない。じっと戦いの様相を見極めようとしているのだろう。
 私が選挙、特に首長選挙を観測するとき、いくつかのチェック・ポイントがある。

 1. 人物──資質、能力、性格、経歴、知名度など。その人がどんな人か

 2. 主張──選挙公約(マニフェスト)、今までの政治的発言、歴史認識など。その人が何を考え、何をしようとしているか

 3. 出馬の経緯──自ら手を挙げたのか、推されて出馬するのか。決断の動機は何か

 4. 支援体制──主要な支持基盤。中核となる連動組織。要するに、主としてどんな政党や団体が支援活動をしているか

 5. 政治状況──現在の内外の政治情勢。一般的に有権者意識の動向

 6. 選挙戦の構図──どんな候補がどんな運動を展開しているか

 これらのチェック・ポイントは私に固有のものではなく、「無党派層」が投票する候補を決めるときの一般的なチェック・ポイントと言ってもよいだろう。
 人物がよい。主張がよい。それだけでは有権者(特に無党派層)は動かない。主張が実現できるかを、出馬の経緯や支援体制を厳しく観察する。「しがらみ」があるかどうかである。そのことが今回の都知事選の帰趨(きすう)を決めるのではないか。

● 無党派層は“政党隠し”を見破っている 
 既報の通り、石原氏は自民党の推薦を断り、浅野氏は民主党などの推薦を断った。無党派層に配慮した判断だ。
 しかし、無党派層の眼はそんなに甘いものではない。両氏ともに戦略的に“政党隠し”をしていると見ているからだ。無党派層の戸惑いはそこにある。
 (文字数制限の関係で以下略。リンク元を)

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