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てらまち・ねっと
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◆のべ10回の緩和放射線治療が終わった。痛みがほとんどなくなった。
◆昨日も今日も名大病院で放射線治療だった。
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◆訪問診療、在宅医療に/もし家に帰って、ケアする医師やその他の専門家が決まっていないという空白期間中に何か起きたら大変なことに/ともかく当事者になって進めていく段階に一気に来た
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◆訪問診療、在宅医療に/もし家に帰って、ケアする医師やその他の専門家が決まっていないという空白期間中に何か起きたら大変なことに/ともかく当事者になって進めていく段階に一気に来た
●てらまち/
◆ソフトボールほどに育ったメロンの実/ミニトマトやキュウリ、いんげんは食べ始めている。
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●てらまち/
◆昨日の午後に抗がん剤を点滴。そのあとは「左肩から腕に突然襲ってくる激痛」は全く無い。素人考えでは、がん細胞がビックリして縮小し、神経を圧迫しなくなったから/入院4日目
●てらまち/
◆今日は「抗がん剤カバジタキセル」の投与/なんの不快感も、吐き気も、疲労感もありません/入院3日目。
●てらまち/
◆日本緩和医療学会/がんの患者さんの多くは医療用麻薬の使用を恐れている /麻薬中毒のイメージから敬遠され、痛みを我慢して過す方も少なくない
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岐阜県山県市。無党派・市民派として、いろんな市民運動にかかわっています。
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◆裁判員裁判/性犯罪被害者/青森/再現詳細、嫌悪感も/被害者保護と審理、両立に課題
●行政訴訟や裁判、判決など
/
2009-09-05
裁判員裁判の3件目は性犯罪被害者の事件。
裁判員裁判の約2割が性犯罪事件と見られている。
制度のスタートだから、より注目される。
その法廷で述べられる犯行=性的暴行の内容の詳述。
被害者には耐え難いこと。
報道を見ても、被害者をさらに苦しませる悩みの深い制度だ。
裁判員にとっても辛いものであることが、今回、判決後に語られた。
ともかく、判決後の裁判員の会見が、本人らに馴染み、オープンになっていくのはいいことだ。
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今、6位から8位あたり
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「再現詳細、嫌悪感も 裁判員、性犯罪初の審理」/河北新報
(略)
●裁判員裁判:性犯罪で初 公判で事件詳述、被害者保護と矛盾も--青森地裁
毎日新聞 2009年9月3日 東京朝刊
青森地裁(小川賢司裁判長)で2日始まった全国で初めて性犯罪事件を審理する裁判員裁判の公判で、検察側は起訴状朗読などの際、プライバシーに配慮して被害者を「A」「B」と呼び、年齢も伏せた。だが、事件状況の説明に進むと、性的暴行の内容について被告と被害者の供述調書を詳細に朗読。事件の悪質さを示すには一定の説明は避けられず、裁判員制度の「口頭主義」と、被害者保護のバランスの難しさが浮かんだ。
従来の裁判は書面審理が中心。事件によっては、裁判官は膨大な書面を読む必要があったが、法廷の場では供述調書の内容などは要旨だけが読み上げられるケースが多かった。しかし、裁判員裁判では一般市民が書面を読み込む負担軽減と審理期間の短縮を図る必要があるため、法廷で被告の供述や証人の証言をじかに聞く「口頭主義」を採用。「法廷で見て聞いて分かる立証」を原則としている。
検察側はこの日、証拠説明で再現写真などを示す際に傍聴席から見える大型ディスプレーの電源を切断。被告の供述調書の読み上げでは一部を省略して「調書の写しをご覧ください」と裁判員に説明したが、性的暴行の内容は詳述した。
傍聴した中京大法科大学院の柳本祐加子准教授(ジェンダー法)は「供述調書をそこまで読み上げる必要があるのか」と疑問視。ネット上に流出する可能性も指摘し、「詳細に語られるなら警察に届け出ない人がますます増えるのでは」と懸念した。
青森地検の吉松悟検事正は「被害者には、やむを得ないことだと思うと納得してもらっている」と説明。ある刑事裁判官は「検事から『犯人を重く処罰するために必要です』と言われれば被害者は嫌と言えない。『こんなに詳細に語られるとは思わなかった』と感じた可能性はある。ただ、被害者本人の口から直接語らせるよりは良かったかもしれない」と述べた。【喜浦遊、鈴木久美、銭場裕司】
◇5裁判員、被告に質問 4件併合審理、疲労濃く
(略)
●閉廷前裁判員、質問相次ぐ 裁判長が休廷「絶妙のタイミング」
2009年9月3日 読売新聞
(略)
●性犯罪審理・法廷の様子(3)
2009年09月03日木曜日
▽あきれる表情も
・・・・・・ ▽「苦しみ伝えたい」
「被害者のお二人に意見陳述していただくことにします。Aさんからお座りください。聞こえますか」。午後2時50分。静まり返る法廷に小川裁判長の声が響く。傍聴席から見える大型モニターは切られている。裁判員6人は背筋をのばしたように見えた。
「はい」。か細い声でAさんが答えた。小川裁判長は「ビデオリンクを用意しています。傍聴席や被告人の席には見えないのでご安心ください」と説明した。Aさんが話し始める。
「被害の後、食欲はなく眠れない日が続きました。捕まるまでずっと犯人の影におびえていました。今でも襲われるときのことを夢にみます。ドンという音を聞くと心臓がドクドクします。体がブルブル震えます。涙がひとりでに流れてくることがあります」
裁判員5番の女性がうつむいて、手元の資料をめくる。3番の男性は険しい表情を見せた。
「いきなり『殺す』と言われ、目隠しをされて両手を縛られました。刃物を胸に突きつけられました。言うことを聞かないと、殺されると思い、いいなりになりました」
6番は目元を手でぬぐう。2番は口を真一文字に結んだ。
「窓の鍵を閉め忘れて自業自得」という犯人の声は、今でもAさんの頭の中に響く。「買い物をしている家族連れやカップルを見ると、わたしだけなぜこのような目に遭わなければならないのかと思います。あの日以来、わたしだけ別の世界にいるような感じです。あのときに殺されていればいいと思ったこともありました」
じっとモニターを見続ける4番。1番はモニターを見ずに、ほとんど下を向いている。
「給料が月に12万程度で、ぎりぎりの生活をしています。犯人がどんな生い立ちだろうと関係ありません」。Aさんが遊ぶ金欲しさの身勝手な動機を指摘すると、6番がうなずいた。
「あんなにひどいことができる人が簡単に変われるわけがありません。犯人には、一生刑務所に入ってもらいたいです。それができないならできるだけ長く刑務所に入ってもらいたいです。わたしのように苦しむ女性を二度と出さないでほしいです」
Aさんが用意した書面を読み終えた。「ほかに話したいことはありますか」。そう尋ねる中川検事が涙ぐんでいる。
「きょうここに来たのは、この苦しみを犯人や裁判官、裁判員にどうしても伝えたかったからです。一生屈辱を受けて苦しんでいかなければなりません。厳しい処罰をお願いします」
5番が何度も何度もうなずいていた。
●裁判員裁判:強盗強姦罪で求刑通り懲役15年 青森地裁
毎日 2009年9月4日 15時39分 更新:9月4日 22時0分
青森地裁(小川賢司裁判長)は4日、2件の強盗強姦(ごうかん)罪などに問われた住所不定、無職、田嶋靖広被告(22)に対し、求刑通り懲役15年の実刑判決を言い渡した。判決は「極めて身勝手な動機から、女性の人格を無視した卑劣な犯行を重ね、生涯癒やされない心の傷を負わせた。被害者が被告に厳しい処罰を望むのは当然で、重く受け止めなければならない」と指摘した。
法廷では被害者の実名や住所が伏せられたが、被害状況は詳細に読み上げられ、裁判員裁判が原則とする「口頭主義」と被害者保護のバランスの難しさが課題に上がった。
裁判員を務めた牧師の渋谷友光さん(45)は判決後の記者会見で「守秘義務がない傍聴席に犯行内容が読み上げられていくのは大丈夫かと思った」と振り返り、被害者が別室からモニター越しに意見陳述したビデオリンク方式は「被害者の音声を変えても良かった」と話した。裁判員を務めた別の男性(29)も「犯行過程が詳しく語られたことが衝撃でした」と述べた。
男性が被害者になりにくい性犯罪事件で、今回の裁判員は男性5人、女性1人だった。男女比についても「男性3人、女性3人が望まれる」「普通のくじでいい」などの意見が出た。
(略)
◇被害者感情を重視 ベテラン裁判官「厳しい判断」
裁判員裁判は東京、さいたま地裁に続き3例目。過去2例の判決は求刑より判決の量刑は低かった。青森地裁が求刑通りの判決を下したことに、あるベテラン裁判官は「これまでは被告の反省などを一定程度は考慮する場合が多く、今回は厳しい判断を下した」と話す。被害者が被告に対し「できれば一生刑務所に入ってほしい。だめならできる限り長く入ってほしい」と厳しい処分を求めた感情を重く受け止めた判決と言える。
(略)
●性犯罪初の裁判員裁判、懲役15年判決 検察側求刑通り
朝日 2009年9月4日15時41分
青森地裁で今月2日から開かれていた裁判員裁判は4日、小川賢司裁判長が裁判員らとの評議で導いた懲役15年の判決を被告に言い渡して終了した。刑の重さは検察側の求刑通りだった。
●法廷で涙 裁判員「犯罪は許せないが、更生してほしい」(1/2ページ)
朝日 2009年9月5日3時0分
・・・・
裁判員6番だった牧師の渋谷友光さん(45)は、裁判長が法廷で被告に判決理由を告げている間、青いハンカチで何度も涙をぬぐった。「犯罪は許せないが、一方で刑に服して更生してほしいという思いがこみ上げてきた」
判決後の記者会見とその補足取材で、報道陣に涙の理由を明かした。「被害者の感情も忘れることはできないが、職業柄か、被告がなぜそこまでしたのか考えてしまう」。そう話しているうち、再び目を潤ませた。
法廷では、被告の弁護人が過去の強盗強姦事件でどの程度の刑が言い渡されてきたかを調べた結果を示したのを見て「性犯罪に対して軽い判断がされてきたんだな」と感じたという。性犯罪の詳しい様子を検察側の再現画像などで目の当たりにしたことでも「心が苦しくなったし、気分も悪くなった」。それでも、「現実を知らなければ正しい判断ができない、と自分なりに真剣に向き合った」と話した。
裁判員は男性5人、女性1人の構成だった。裁判員らによると、補充裁判員の女性2人にも意見を聞きながら、評議は進んだという。
唯一の女性裁判員だった5番の60歳代の主婦は、記者会見で「『女性1人』とはあまり感じなかった。男性裁判員に娘さんがいる人もいるし、親身になって裁判をやりました」と振り返った。
●裁判員の会見要旨
中国新聞 '09/9/5
4日判決が言い渡された青森地裁の裁判員裁判で、裁判員を務めた4人の記者会見要旨は次の通り。
裁判員経験者の番号は法廷の並び順に従い、法壇に向かって左から1番が男性(29)、2番が男性(44)、5番が60代の主婦、6番が牧師渋谷友光しぶや・ともみつさん(45)。
―判決を終えた感想をお話ください。
2番 正直ほっとしています。人を裁くことにかなり緊張しました。評議室では、チーム意識というか仲間になってやったので、話せるような環境がありました。
1番 まだ緊張が解けていませんし、整理できていません。家に帰って、自分の中で整理して終わりにしたいです。
5番 わたしは求刑通りになってよかったと思います。
―性犯罪を裁いた感想をお聞かせください。
6番 犯行内容を聞くたび、心が苦しく、気分が悪くなりました。けれども現実を見なければ正しい判決ができないので、自分なりに真剣に向き合えたと思います。このような事件が二度と起きないようにしなければならないと思いました。
5番 男性(の裁判員)にも女の子がいる人もいたし、わたしも娘がいますし。みんな親身になってやっていました。
2番 難しかったです。今まで報道やニュースを見てきましたが、現実味がありませんでした。こういう立場になって、すごく苦しかったです。
―これから裁判員になる方に伝えたいことがあれば、お願いします。
2番 すごい経験になりました。充実感もあるし、最後まで頑張ってやってみてほしいです。
1番 時間がかかるかもしれないが、裁判員裁判が普通になって、参加してほしいです。
6番 刑を言い渡すことは社会に少なからずメッセージを送ることになると思うので、庶民の感覚でどのような社会になってほしいか伝える一つの機会だと思います。
5番 今回、友達の大切さを感じました。被告には真の友人がいないことが、事件の一つの要因ではないかと思いました。友達をつくれない人をどうしたらいいのか。それを考えるのが、大人の課題だと思いました。
―男性は被害者の気持ちが分かりにくいとか、女性は被告を理解することが難しいとか、感じましたか。
2番 女性は1人だけでしたが、補充裁判員の2人の女性にも意見を聴いたのでよかったと思います。男性、女性にかかわらず犯罪を憎むことに変わりないと思います。
1番 雑談の中で「男女同数にしたらいい」という話も出ましたが、審理を終えてみて普通にくじで(選べば)いいのではないかと思います。
5番 性犯罪を裁く裁判で、くじ引きだと独身の人も入るでしょう。これからは結婚している男性3人、女性3人が望ましいと思います。
―被害者のプライバシーへの配慮について、どう感じましたか。
6番 守秘義務のない傍聴人に犯行内容が読み上げられ、大丈夫なのかなと思いました。ビデオモニターを使って被害者の話を聞けましたが、音声も変えた方がよかったのかなと思いました。
5番 暗い部屋の中で映しているので、わたしたちもよく分からない、外で会っても分からない感じのビデオでした。
1番 犯行過程を詳しく言われたことに衝撃を受けました。
―四つの事件の併合審理で、負担や難しさを感じましたか。
2番 できればもう少し(中間)評議の時間がほしかったです。休憩時間などに裁判官から説明を聞くんですが、それだけで終わってしまって議論を交わす時間が少なかったと感じました。
5番 長々としていても自分が内容に入り込んだので、長いとは感じませんでした。
―昨日の夜はどのように過ごしましたか。
5番 主婦なので、家に帰ると山のように仕事があって、考えないように過ごしました。それでも夜中に目が覚めて、被害者の気持ちを考えさせられました。
1番 家族と過ごしたけれど、一人のときに要所要所を考え、夜遅くまで起きていました。
―守秘義務は負担に感じますか。
2番 一番つらいと思うのが守秘義務で、わたしは酒も飲むので、どうしようかな、あまり強く飲めないかなと考えています。忘れてはいけないんだろうけれども、なるべく早く忘れていこうかなと思っています。
記者会見後、6番は補足取材に応じ、次のように答えた。
―モニターで被害女性を見た際、プレッシャーとか嫌だという気持ちはありませんでしたか。
「プレッシャーというよりも気の毒というか、このことさえもつらいだろうなと思って、あまり凝視しませんでした。(被害者意見陳述後の)休憩時間には、裁判員の皆さんは何も言えない状態になりましたね」
―判決宣告の際、ハンカチで目元をぬぐっていましたが、それはどういった涙なんでしょうか。
「きょう一番つらかった部分でもあります。いろいろ考えていった上でほんとに被告人がやった犯罪は許せないことだし、その刑にしっかり服してほしいという気持ちがありながら、更生してもらいたいなという思いがこみあげてきて、涙があふれてしまいました」
―裁判員裁判の対象に性犯罪は入っていた方がいいと思いますか。
「難しい質問ですが、被害者の思いなどを考えたときに不安は今でもありますが、現実を知ってみんなで考えていくことも、やはり大事なのかなと思いました」
―今後生きていく上で変化はありますか。
「なぜ被害者に対してもっと心ある対策、ケアが速やかにできないのかなと。聞いた者の責任として、声に出していかなければいけないのかなと思いました」
―刑の重さをどうやって数字に置き換えましたか。
「検察側の求刑が一つの判断材料になりますし、弁護側から出された数字も判断材料になったわけですが、性犯罪に対して、割とこれまでは軽い判断で裁判がされてきたということがありました。そのような、さまざまな考える材料を持って考えさせていただきました。(弁護側の懲役)5年というのは軽いなと思わされたのは事実です」
―成育歴について何か心にありましたか。
「良い子の自分を演じてきたというか、二面で生きてきたというところですね。そのままの自分を受け止めてくれる周りがなぜなかったのかなという、彼も探さなかったのかもしれませんし、そういうところは痛みとして聞きました」
―同じ男性として、被告をどういうふうに感じましたか。
「大きないら立ちというか怒りを感じました」
● 被害者保護と審理、両立に課題=裁判員裁判
2009/09/04-20:21
初めて性犯罪を審理した裁判員裁判で求刑通り懲役15年とした判決は、弁護側が主張した被告に有利な事情に触れつつ、被害者の声を重視し、十分酌み取る結論になったといえる。一方、分かりやすい審理と性犯罪被害者のプライバシー保護をどう両立させるか課題も浮かんだ。
審理では被害者を匿名にし、住所や年齢を伏せた。被害者宅の周辺写真など被害者の特定につながる証拠は裁判員らの手元のモニターに映し、傍聴席から見える大型モニターの電源を切った。
裁判員経験者の記者会見では、モニターで見た別室からの被害者意見陳述について「顔ははっきり映っておらず、外で会っても分からない」と評価する声が多く出た。
大量の証拠書類を裁判官が法廷の外で読み込む従来の裁判とは異なり、短期間で集中審理する裁判員裁判は「法廷で見て聞いて分かる」が原則。検察側は冒頭陳述、被告や被害者の供述調書朗読、論告で詳しい犯行状況を繰り返し述べた。
記者会見では、守秘義務のない傍聴人らに被害の内容が伝わることに懸念が示された。
被害を他人に知られたり、再び被害を経験する感覚になったりするのは被害者に耐え難く、性犯罪を裁判員裁判の対象外とすべきだとの声もある。裁判員経験者は被害者陳述の音声を変える措置や裁判員の男女比を考慮する必要性を指摘した。
意見陳述で被害者の1人は「わたしのように苦しむ女性を2度と出してほしくない」と訴えた。
大切なのは国民の審理参加をこうした思いの共有につなげていくことだろう。
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