歴史的大敗した自民党。
総裁選に全国の注目も集まらず、焦りも出ているらしい。
8月30日の投票日のしばらくのち、古賀派の古賀誠会長がものすごい形相で「私は派閥解消なんて考えていない!!」と派閥会合で演説しいるテレビの映像には驚いた。
実際、候補者選びの段階から、派閥の力学がいっそう復活していることから、見込みの無さが露呈している感じ。
ともかく、明日28日が自民党総裁選の投開票日だそう。
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今、6位あたり
●地方自民ガタガタ 国会議員ゼロ、参院選「戦えるのか」
朝日 2009年9月5日5時30分
衆院選の大敗を受け、自民党の地方組織に混乱が広がっている。各地で県連幹部が引責辞任し、国会議員が全員落選して後任が決められない県もある。「来年の参院選は戦えるのか」。党再生の見通しは立たず、不安が募るばかりだ。
4日朝、秋田県議会の議員控室。自民党秋田県連の常任総務会が開かれ、鈴木洋一・県連会長が県議ら約25人を前に「責任を感じている」と述べた。鈴木会長はこの日、県連幹部に辞表を提出した。
秋田県では、衆院選の三つの小選挙区で全員が落選。1人がかろうじて比例で復活当選した。参院議員は1人もいない。県選管によると、衆参ともに選挙区で自民党の国会議員が姿を消したのは、55年の自民党結党から初めてという。
「負けた時だからこそ、まとまらなければ」。県連幹部らは慰留した。11日に再度、会長の進退や組織の立て直しについて話し合うという。
山梨県連の清水武則幹事長も「金丸信(元副総裁)というとてつもない大物がいたが、いまや国会議員はゼロ」と嘆く。衆院選では三つの小選挙区で全敗。衆参両院で全議席を失った。1日の緊急会合で前島茂松・県連会長代行が辞任表明したが、新執行部は決められなかった。
山梨県は金丸氏や中尾栄一・建設相らが輩出した「自民王国」。県連会長は慣例で国会議員が就いてきた。
人選は難航が予想され、来夏の参院選(改選1)を危ぶむ声も上がっている。民主党は3選を目指す輿石東・参院議員会長を擁立する公算が大きい。「勝てる候補は見当たらない。新会長も簡単に決まらない」。中堅県議は嘆く。
4日、東京・永田町の自民党本部で開かれた全国幹事長会議では、「知事も国会議員も全部民主。国と県をつなぐパイプ役がなくなった」(岩手)、「若返りを図って改革に邁進(まいしん)して欲しい」(滋賀)と地方から次々と悲痛な声があがった。
「後出しじゃんけんなのに、マニフェストが民主よりわかりにくかった」(福島)。「政権運営や党の運営に国民からノーを突きつけられた」(沖縄)。党本部に対する不満も重なった。
「医師会が白衣を着て街頭で民主党の応援をしていた」と衆院選を振り返る茨城県連の海野透幹事長は、「社会保障費の削減が大きく影響した。もう一回弱者への政策を見直してほしい」と党本部に注文をつけた。七つの小選挙区では1人しか当選しなかった。衆院選と同日にあった知事選でも推薦候補が大敗し、県連会長の山口武平氏(88)が辞任する意向を固めた。
山口氏は87年から県連会長を務め、国会議員も頭を下げにいく「県政界のドン」。衆院選直後、山口氏は「(大敗は)おれ自身の問題ではない」と語っていたが、中堅県議や党員から「一般感覚とずれている」「このままなら党員を辞める」などの不満が高まり、態度を変えざるをえなかったという。
●自民党総裁選 川口で街頭演説会
サンケイ 2009.9.23 19:36
自民党総裁選で街頭演説を終え、握手する3候補。西村康稔、河野太郎、谷垣禎一各候補=23日午後1時57分、埼玉県川口市のJR川口駅前
28日に投開票される自民党総裁選の街頭演説会が23日、川口市のJR川口駅前で開かれた。衆院議員の西村康稔(46)▽河野太郎(46)▽谷垣禎一(64)の3氏が今後の党の方向性や所信を語った。
西村氏は「国会論戦の最前線に若手が立つ」と主張。「中小企業などの新しい取り組みを支援し地域の雇用を生み出す」と訴えた。河野氏は派閥政治の打破を強調、「小さく効率的な政府を目指す」として、「生活に近いことは地方で決定する」地方分権を主張。谷垣氏はまず衆院選での大敗を謝罪、「日本が成長するタネをあちこちにまかなければならない」と経済政策の重要性を訴えた。
総裁選の有権者は国会議員のほか県内の党員ら3万654人。全国の党員票300票のうち県は8票を持っており、各候補者の得票数に応じて配分される。
●自民党総裁選の仕組み
時事 2009/09/18-05:27
自民党総裁選は、総裁公選規程に基づき、党所属国会議員票199票と地方票300票の計499票で争われる。立候補できるのは国会議員のみで、20人の推薦人が必要。
地方票は今回、党員数などに応じて各都道府県に4~15票(持ち票)が割り当てられる。都道府県連ごとに各候補の票を集計し、得票数に応じてドント方式で持ち票を配分する。1回目の投票で、1位の候補の得票が過半数に達しなければ、上位2人による決選投票が国会議員票のみで行われる。新総裁の任期は3年。
●地方票の配分を決定=自民総裁選
時事 2009/09/17-21:15
自民党は17日午後、総裁選挙管理委員会(野田毅委員長)を開き、党員投票の選挙人数と地方票の各都道府県連への配分を確定した。党員投票の選挙人数は108万1676人。地方票は、各都道府県連に3票ずつ計141票を割り振った上で、残り159票を選挙人数に応じて比例配分した。持ち票最多は東京の15票。
●自民党総裁選:従来になく「地味」 注目度低く、SPもつかず
毎日新聞 2009年9月22日
選挙事務所は党本部で、候補者にSP(警護官)はつかず--。
今回の自民党総裁選は、それぞれの陣営が東京都内のホテルの部屋を借り切り、多数派工作にいそしむといったお決まりの風景が消え、これまでにない地味な展開が際立っている。
民主党政権が発足した陰に隠れ注目度が低くなってしまったことに加え、衆院選の大敗で国会議員が激減し、台所事情が苦しくなった側面もある。
西村康稔前外務政務官(46)、河野太郎元副法相(46)、谷垣禎一元財務相(64)は今回の総裁選で、いずれも党本部5階に選挙事務所を構えた。支持者を集めて行った18日の出陣式も党本部で済ませた。
高級ホテルなどに選挙事務所を設けて、国会議員や秘書が連日詰めて情報収集にあたった昨年までの総裁選とは、大きく様変わりしている。
恒例だった候補者の政策パンフレットやチラシも自粛。昨年の総裁選では計17カ所を回った全国遊説は、今回、11カ所に絞り込んだ。党総裁選管理委員会は「チャーター機での移動もなく、無難な日程となった」と話す。
野党の総裁選とあって候補者にSPは付かず、「次期首相」をガードする、これまでのようなものものしい雰囲気はなくなった。党関係者は「『カネをかけない総裁選』というわけではないが、野党だし、あまり派手にはできない」とこぼす。
その一方で、今回は任期満了に伴う総裁選になるため、地方票300票の行方を決める党員投票も行われる。党によると、往復はがきを約108万人の全党員に配る郵送費だけで約1億2420万円かかる。「総裁公選規程」から、こちらの経費を節減するわけにはいかないようだ。【塙和也、稲生陽】
●「カネもったいない」自民が地味に総裁選
2009年9月23日21時01分 読売新聞
自民党総裁選(28日投開票)がカネをかけない、地味な選挙戦に様変わりしている。
野党への転落で、総裁が首相の座に直結しないこともあり、各陣営が省力化に努めているからだ。
「昨年までは候補者一人一人にSP(警護官)がついたが、今回はただの野党党首選。天気予報の後にしかニュースにはならない」
23日、埼玉県川口市で行われた3候補の街頭演説会。中堅の河野太郎・元法務副大臣(46)は盛り上がりを欠く現状を自嘲気味に語った。
3陣営は党本部5階の会議室にそれぞれ選対本部を構えるが、18日の告示翌日から大型連休が始まったこともあり、出入りする国会議員はまばらだ。
過去の総裁選では、党本部とは別に国会近くのホテルなどに部屋を借り、議員や秘書を動員して、職域支部幹部や地方議員に電話で投票を依頼したり、議員への多数派工作を行ったりするのが常だったが、今回はそうした動きは見られない。
3陣営とも、議員が自分の携帯電話で協力を呼び掛ける程度。地方党員への投票依頼は陣営内の議員任せだ。
県連幹部らに政策パンフレットを郵送し、支持を呼び掛けた陣営も皆無だ。西村康稔・前外務政務官(46)は衆院選用のものを焼き直して街頭で配っているが、谷垣禎一・元財務相(64)や河野氏は作成そのものを見合わせた。党で決めた文書郵送の自粛申し合わせに従った格好だが、「カネがもったいない」というのが各陣営に共通する本音だ。
谷垣氏が、旧谷垣派会長だった2006年に総裁選に出馬した際は、銀行から約1億円を借り入れている。谷垣氏陣営は「今回はカネがほとんどかからず、借金もしていない」と明かす。初挑戦となった河野、西村両氏も“物量作戦”とは無縁で、独自の街頭活動で世代交代を訴えるなど、世論喚起に懸命だ。選対本部での飲食も、党本部隣のコンビニエンスストアの弁当で済ませている陣営もある。
ただ、批判のあった「カネのかかる総裁選」からは脱却したものの、鳩山政権の政策や鳩山首相の初訪米などに話題をさらわれがちであることには、「予想以上に注目度が低く、党員に訴えが届かない」と苦慮する声も漏れている。
●自民党「領袖排除」めぐり対立 総裁選で3候補
2009/09/24 19:18 【共同通信】
・・・ 優勢が伝えられる谷垣氏は、衆院選惨敗に関し「排除の論理で争い、国民に目線を向けなかったことへの怒りが鉄ついとなって自民党に下った」と述べ、あらためて世代交代論を否定し党内融和に取り組む決意を表明。・・・
●自民党総裁選:西村、河野両氏が街頭にシフト 地方票に照準
毎日新聞 2009年9月24日
自民党総裁選(28日投開票)に立候補している西村康稔前外務政務官(46)と河野太郎元副法相(46)が独自の街頭活動に力を入れ始めた。谷垣禎一元財務相(64)に国会議員票(199票)では水をあけられているため、都道府県連票(300票)に狙いを定める作戦だ。
西村氏は23日午前、東京・浅草の浅草寺を訪れた。「いい国になるよう若手で立て直します」などと訴えた。せんべい屋では、自らせんべいを返して焼きながら、「谷垣さん、河野さんをひっくり返し、政権もひっくり返す」とパフォーマンスもみせた。知名度アップが課題だが、記者団に「やっと顔を覚えてもらえた感じがする」。
河野氏も23日夕、JR川崎駅の構内で「ゲリラ街頭演説会」を開いた。「国民と党員が次は河野だという圧倒的なメッセージを出せば、国会議員は他の候補に入れるわけにはいかない」と声を張り上げた。陣営は、世論の支持で優位に立てば、議員の投票行動に影響を与えると期待をかける。一方、谷垣氏は今のところ独自の街頭活動の予定はない。【森有正、石川勝義】
●自民党の再生を阻む「体質」 出直し総裁選は“本命”不在
日経9.24 田村 賢司(日経ビジネス編集委員) 1/2ページ
総選挙で衆議院の議席の3分の2を失う記録的大敗を喫し、1955年の結党以来、初めて第1党から滑り落ちた自民党。再生を担うことになる新総裁が9月28日に選ばれる。
総裁選に立候補したのは谷垣禎一・元財務相と、河野太郎・元法務副大臣、西村康稔・前外務政務官の3人。選挙戦では各候補とも、党再生に向けた改革の断行を掲げた。だが実態は、立候補に必要な推薦人集めの段階から派閥の力学が影を落とす旧態依然ぶりだった。
谷垣氏は当選10回の64歳。総選挙大敗の“戦犯”である党役員や麻生太郎内閣の閣僚、派閥の領袖などを除いた場合、「最も順当な総裁候補」(古賀派の中堅議員)として登場した。谷垣氏が「全員一体となって当たっていく」と強調するように、18日の同氏の総裁選出陣式には、党内8派閥すべてから70人余りが集結。「ベテラン+派閥」の力を見せつけた。
一方の河野氏は当選5回。「挙党体制を免罪符に、誤った考えを党内に残すことはできない」と、谷垣氏との対決姿勢を鮮明にした。河野氏は中堅や若手の一部から支持を集めて立候補。本来は「中堅+若手」の後押しを一身に受けたいところだが、過激な主張や、派閥領袖らの「主流派」と折り合いが悪い中川秀直・元幹事長らが支持することもあり、距離を置く議員も多い。
若手からはもう1人、当選3回の西村氏が立候補した。西村氏は「私が総裁選に出たこと自体が自民党が変わる一歩」と強調したが、党内では素直にうなずく向きは少ない。西村氏は9月に退会するまで町村派に所属。森喜朗元首相や町村信孝氏に近く、立候補は「森氏主導の中堅・若手の分断作戦ではないか」との見方がくすぶる。
ついて回る「古い自民党」
だが、3氏のいずれが総裁になっても前途は多難だ。谷垣氏は、ついて回る「古い自民党」のイメージを払拭できるかが課題。世代交代を過激に主張する河野氏には、ベテラン議員の反発が強く、挙党体制はおぼつかない。西村氏は仲間内からも「全く無名」と言われるほど知名度が低く、求心力不足は否めない。党改革を担う「本命」不在の総裁選なのである。
「長年、政権につき与党ボケしていた」(平将明・衆院議員)せいか、「自民党には人材がいないということが鮮明になってしまった」(塩崎恭久・元官房長官)といったぼやきも漏れる。それを裏づけるような結果が、緊急アンケートからも読み取れる。
自民党が再生するためには「何を最も改めるべきか」を聞いたところ、「世襲議員が多く、高齢化も進んで人材の魅力がない」点が、27.9%と最多。「政官業のトライアングル構造」(22.7%)や「構造改革路線の後退」(16.8%)、「派閥が力を持つ仕組み」(14.9%)を大きく上回った。
清新な人材を輩出できなくなった背景には自民党の「体質」がある。最大の構造が世襲だ。世襲の定義を、(1)国会議員の親族から地盤を継承する(2)継承していなくても3親等内に国会議員がいる――のいずれかを満たす場合とすると、自民党議員の「世襲比率」は衆院で46%に達した。
世襲候補は親族の選挙区地盤や後援会組織、資金力などを引き継ぐ。先代の党内人脈もあるから公認が得やすい。これが「優秀な人材の新規参入を阻害」(菅原一秀・衆院議員)している。
次回の総選挙から、現職国会議員の引退時に、親族が同一選挙区で立候補する場合、公認・推薦をしないことを決めたが、実効性を危ぶむ声が多い。
世襲が「人材力」を落とす
また、候補者の公募制を実施しても、「公平に選ぶのは容易ではない」(柴山昌彦・衆院議員)と言う。小選挙区の党員は先代議員の支援者であるケースが多く、議員の子弟が応募した場合、ほかの候補がなかなか選ばれないといった問題があるからだ。
次ページ 政策決定に「族議員」が力
●【自民総裁選】優位の谷垣氏、議員支持あるが地方票は流動的 (1/2ページ)
サンケイ 2009.9.26 19:05
28日投開票の自民党総裁選は、谷垣禎一元財務相(64)の優位は揺るぎない情勢になっている。谷垣氏が国会議員票(199)のうち100票を固める一方、西村康稔(やすとし)前外務政務官(46)と河野太郎元法務副大臣(46)は30~40票にとどまりそうだ。ただ、3陣営とも地方党員票(300票)の動向をつかみ切れておらず、最後まで予断を許さない状況だ。
産経新聞の取材によると、谷垣氏は所属する古賀派を中心に額賀、伊吹両派など各派に幅広く支持を広げ、議員票の約半数にあたる100票を固めた。谷垣陣営では「130票は届きそうだ」(幹部)とし、党員票でも過半数の獲得に自信をみせている。
これに対し、西村氏は所属していた町村派の中堅・若手を中心に支持固めを進めており、安倍晋三元首相も24日に自身のホームページで支持を打ち出した。河野氏も所属する麻生派のほか、町村派などの中堅・若手に支持を広げている。両陣営がすでに固めたとする30票からどれだけ票を上積みするかが焦点だ。
●派閥の求心力低下、自民・各派が総会 世代間対立浮き彫りに
日経 9.9
自民党各派は10日、新総裁選びをにらんだ会合を開いた。派内結束を求める幹部に、中堅・若手からは世代交代を求める意見が続出した。ただ18日告示―28日投票の総裁選に名乗りをあげた議員は1人もおらず、活力低下が浮き彫りになった。
第1派閥の町村派総会では、町村信孝会長が「一致協力して党を立て直していこう」と呼びかけたが、馳浩衆院議員が「小選挙区で当選した人がやるべきだ。世代交代が有権者の声だ」と発言。比例代表で復活当選した町村氏の出馬を暗にけん制した。山本一太参院議員も記者団に「派閥で一本化するのは無理。個人的には町村氏を総裁候補として推すことは考えていない」と語った。
古賀派の古賀誠会長は「私は派閥解消なんて考えていない。派閥解消とか世代交代とか言えばいいなんて簡単なものじゃない」と強調。谷垣禎一代表世話人も「古賀会長を先頭に一致団結して頑張ることが大事だ」と同調した。会合後には出席者が「それぞれに思いはある」と語るなど、反応はいま一つだった。(07:00)
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