山県市の新年度予算 家計にたとえると
◇親の仕送りに依存、借金は年収の3倍近く
今回の新年度の一般会計予算額を2千分の1とすると「ひと世帯」に近くなります。
基本的には、今まで通り「親(国)からの仕送り」(交付税)に依存しながら「年収」の3倍近くに膨らんだ借金(約1750万円)というローン返済に追われる家計、そんな厳しい実情です。
しっかりやりくりしなければ、本来お金を使うべきところに使えなくなってしまう可能性があります。一般会計だけについて、予算ベースでみていくと次のようです。
◆収入
年収は「640万円」になります。自分の給与(市税)は142万円のみ。
親の仕送り(地方交付税、国県支出金、地方譲与税など)の「348万円」が頼りです。
ただ親(国)も借金地獄に苦しんでいます。
親の仕送りの一部(地方交付税)を軽減するため、「44万円」の借金の肩代わりをします(臨時財政対策費)。
この肩代わりも含め新たに「54万円」の借金をせざるを得ない状況です(前年は79万円の借金でした)。
でも、借金は増やさないようにしたいから、とりあえず、貯金を取りくずして74万円を工面します(前年は38万円の取りくずしでした)。
◆支出
過去の借金の返済であるローン返済(公債費)は128万円。
食費(人件費)は8万円切り詰めて134万円としましたが、薬代や治療費(扶助費)も3万円減らして75万円にします。
庭周りの整備ともいえる新増設などの費用(普通建設費)として50万円、前年と同額の9万円を貯金に回します。
◆展望
「借金する額は去年より25万円減る」けど、「貯金は去年より36万円多くくずす」ことになります。
子どもの世代につけを回すことになりかねないのか心配。 |