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てらまち・ねっと



 昨日は8月15日。今年、特に安倍氏の言動が注目されている。
 前日14日の「安倍70年談話」((昨日のこのブログ ◆安倍談話 引用・間接で使用/村山氏「談話引き継がれず」/ドイツが許されて日本が許されない本当の理由)は、早くも「支持率回復としては失敗」と評されている。「過去のことはこれで清算、謝罪はしない」と言わんばかりの談話中の言葉、「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。」

 続く昨日の政府主催の全国戦没者追悼式では、思わぬ比較材料が出てきた。

 以下、報道から。
★スポニチ  《安倍晋三首相は式辞で、2013年、昨年と同様に、歴代首相が盛り込んできたアジアへの加害と反省には言及せず、「不戦の誓い」の文言も使わなかった。》

★[時事通信社] 《「深い反省」、異例のお言葉=天皇陛下、昨年までは定型—全国戦没者追悼式。天皇陛下は15日の全国戦没者追悼式の「お言葉」で、先の大戦に対する「深い反省」という表現を盛り込まれた。陛下が戦没者追悼式でこうした表現を使ったことはなく、戦後70年の節目の式で、異例と言える内容となった。戦没者追悼式のお言葉は、戦後50年の1995年に「歴史を顧み」との文言が加わって以降、昨年までは毎年、ほぼ定型化していた。》

★朝日 《首相の式辞では1993年の細川護熙氏以降、アジア諸国への「深い反省」と「哀悼の意」などを表明し、加害責任に言及することを踏襲してきた。だが、安倍首相は3年続けて加害責任への言及を避けた。歴代首相が使った「不戦の誓い」にも触れなかった》
★朝日《戦後70年の節目にあたり、一貫した陛下の言動は存在感を増している。》

 戦争に突き進む独裁政治家の道を邁進、か。
 自民党政権を長く支えてきた人たちは、その時点の総裁より天皇を重く見ていた(いる)のだろう。おのずから、安倍から離れていく要因の一つになりそう。こういう事態は足元から崩れていく状況を作る期待がもてる。
 なお、私自身は、天皇制は不要と考えているので格別な思いを持つものではないけれど、上記、政治的に評価すれば大事な傾向。

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●安倍首相、アジアへの加害責任に触れず 戦没者追悼式
      朝日 2015年8月15日
 戦後70年の終戦の日となった15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれ、約310万人の戦没者を悼んだ。安倍晋三首相は式辞で「戦争の惨禍を決して繰り返さない」とする一方、アジア諸国への加害責任には今年も触れなかった。正午の黙禱(もくとう)に続き、天皇陛下は「おことば」で「さきの大戦に対する深い反省」と、追悼式では初めての表現を使った。

 追悼式には全国の遺族5327人らが参列した。

 安倍首相は式辞で「平和と繁栄を享受しているのは、皆様の尊い犠牲の上にのみあり得たものだということを片時も忘れません」と、哀悼の意を表明。その上で「歴史を直視して、常に謙抑を忘れません」とする歴史認識を示した。

 首相の式辞では1993年の細川護熙氏以降、アジア諸国への「深い反省」と「哀悼の意」などを表明し、加害責任に言及することを踏襲してきた。だが、安倍首相は3年続けて加害責任への言及を避けた。歴代首相が使った「不戦の誓い」にも触れなかったものの、「戦後70年にあたり、戦争の惨禍を決して繰り返さない、そのことをお誓いいたします」と語った。

 天皇陛下は「深い反省」に加え、「平和の存続を切望する国民の意識に支えられ、我が国は今日の平和と繁栄を築いてきました」などと、これまでにない表現を用い、「今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願う」と述べた。

●「深い反省」、異例のお言葉=天皇陛下、昨年までは定型—全国戦没者追悼式

  ウォール・ストリート・ジャーナル日本版  2015 年 8 月 15 日[時事通信社]
 天皇陛下は15日の全国戦没者追悼式の「お言葉」で、先の大戦に対する「深い反省」という表現を盛り込まれた。陛下が戦没者追悼式でこうした表現を使ったことはなく、戦後70年の節目の式で、異例と言える内容となった。

 戦没者追悼式のお言葉は、戦後50年の1995年に「歴史を顧み」との文言が加わって以降、昨年までは毎年、ほぼ定型化していた。今年は「過去を顧み、さきの大戦に対する深い反省と共に」という文言が加わり、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願うと述べた。

 さらに、「戦争による荒廃からの復興、発展に向け払われた」国民の努力と、「平和の存続を切望する国民の意識」に支えられ、日本は平和と繁栄を築いてきたと語った。 

●終戦から70年、平和への誓い新た 安倍首相、今年も加害触れず
            スポニチ [ 2015年8月15日
 終戦から70年を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれ、参列者が平和への誓いを新たにした。戦後の安全保障政策の岐路ともいえる関連法案をめぐる国会審議が続き、「不戦」が揺らぎ始めたとの懸念も出る中、安倍晋三首相は式辞で「戦争の惨禍を決して繰り返さない」と強調。ただ2013年、昨年と同様に、歴代首相が盛り込んできたアジアへの加害と反省には言及せず、「不戦の誓い」の文言も使わなかった。

 14日の首相談話では、歴代内閣が近隣諸国への謝罪を続けてきた経過を説明する形で「痛切な反省」と「おわび」に言及していた。式典には天皇陛下が、皇后さまと共に参列され、お言葉の中で「さきの大戦に対する深い反省」との文言を初めて盛り込んだ。

 陛下はさらに「戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心からなる追悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります」と述べた。

 首相は式辞で「歴史を直視して、常に謙抑を忘れません」「今を生きる世代、明日を生きる世代のために、国の未来を切り開いていく、そのことを誓います」とも述べた。加害と反省などに触れなかったことに、中国や韓国などがあらためて反発する可能性もある。

 式典には、ほかに衆参両院議長や各界代表、全国の戦没者遺族約5300人が参列し、正午の時報に合わせ全員が1分間黙とうした。

 遺族代表の野間征子さん(73)=大阪府松原市=は追悼の辞で「戦争は実に悲惨で、残酷なもの。戦争を知らない次世代に、戦没者が残した教訓を伝え、世界の安定平和に向けて努力をすることを誓う」と述べた。

 遺族の高齢化が一層進む中、戦争の記憶を次世代に継承する必要があるとして、式典では戦没者のひ孫世代となる9歳から17歳の男女6人が初めて青少年代表として献花した。

 参列遺族の最高齢は、夫が1944年にビルマ(現ミャンマー)で戦死した京都市の松岡せいさん(100)で、最年少は45年に曽祖父が沖縄で戦死した沖縄県の宮城天音ちゃん(3)だった。

 厚生労働省によると、追悼の対象は、戦死した軍人・軍属約230万人と、空襲や広島、長崎の原爆投下、沖縄戦などで亡くなった民間人約80万人の計約310万人。参列者に占める戦没者の妻は年々減り続け、今年も1%未満に。一方で、戦没者の孫など戦後生まれの人が約2割になった。

●天皇陛下、追悼式で初めて「深い反省」に言及 
       中日 2015年8月15日
 東京・日本武道館で15日に開かれた全国戦没者追悼式に臨まれた天皇陛下は初めて、お言葉の中に「さきの大戦に対する深い反省」との文言を盛り込んだ。2001年以降は同じ表現を使って追悼の思いを述べてきたが、今回は戦後の歩みについても具体的な言及が加わるなど、戦後70年の節目に対する陛下の思いが表れた。

●天皇陛下「さきの大戦に深い反省」 戦没者追悼式で言及
        朝日 8月15日
全国戦没者追悼式でおことばを述べる天皇、皇后両陛下=15日午後0時1分、東京都千代田区の日本武道館、西畑志朗撮影
 天皇陛下は即位後、毎年欠かさずに全国戦没者追悼式に出席して「おことば」を述べてきた。例年大きな変化はなかったが、今年は「さきの大戦に対する深い反省」を始め、新しい表現が盛り込まれた。

安倍首相、アジアへの加害責任に触れず 戦没者追悼式
 「戦争による荒廃からの復興」

 「平和の存続を切望する国民の意識に支えられ」

 「戦後という、この長い期間における国民の尊い歩みに思いを致すとき」

 いずれも同式典では初めての言及で、宮内庁関係者によると、ご自身によって直前まで練り上げられた。

 戦後70年にあたり、天皇陛下は皇后さまと戦没者慰霊を続けてきた。昨年は沖縄、長崎、広島を訪れ、今年4月には太平洋戦争の激戦地・パラオに渡った。「戦争が次第に忘れられていくという、陛下には焦りにも近い気持ちがあるのでは」。そんな思いが今回のおことばに表れたのだろう、と側近はみる。

 天皇陛下は、皇太子時代から会見や式典で平和への思いを語ってきた。天皇陛下の学友は「昔からぶれることなく、率直な思いをおことばにしてきた」と言う。戦後70年の節目にあたり、一貫した陛下の言動は存在感を増している。(島康彦)

●天皇陛下おことば「深い反省と共に」
      NHK 8月15日
 ・・・・・・・・(略)・・・終戦から70年を迎えた15日、天皇陛下は、全国戦没者追悼式でのおことばで、戦没者を追悼し平和を願う結びの一文に、新たに「さきの大戦に対する深い反省と共に」ということばを加えられました。戦没者追悼式での天皇陛下のおことばに「反省」ということばが盛り込まれたのは初めてです。・・・・・(略)・・・

おことばの変遷
全国戦没者追悼式での天皇陛下のおことばは、昭和天皇の時のおことばの骨子も踏まえ、即位以来、基本的な内容は毎年踏襲されてきました。この中で天皇陛下は、戦争の犠牲者を悼み遺族に思いを寄せるとともに、世界の平和と日本の発展を願う気持ちを表されてきました。
戦後50年を迎えた平成7年には、結びの一文に「歴史を顧み、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い」ということばが加えられました。
その後は、おことばの内容に大きな変わりは見られず、平成13年以降は毎年同じおことばが続いてきました。
そして、戦後70年を迎えたことし、天皇陛下は14年ぶりにおことばをかえ、戦後の日本の歩みを振り返る部分に、多くのことばを足されました。

 まず、今日の平和と繁栄を支えたものとして「国民のたゆみない努力」に加え、新たに「平和の存続を切望する国民の意識」という表現を用いられました。そのうえで、例年、「苦難に満ちた往時をしのぶとき、感慨は今なお尽きることがありません」としていた部分を「戦後という、この長い期間における国民の尊い歩みに思いを致すとき、感慨は誠に尽きることがありません」と言いかえられました。

さらに、戦没者を追悼し平和を願う結びの一文に、「さきの大戦に対する深い反省と共に」ということばを加えられました。戦没者追悼式での天皇陛下のおことばがこれだけ変わるのも、「反省」ということばが盛り込まれたのも、今回が初めてのことです。

●戦没者追悼式 天皇陛下のお言葉
           日経 2015/8/15
 「戦没者を追悼し平和を祈念する日」に当たり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。

 終戦以来既に70年、戦争による荒廃からの復興、発展に向け払われた国民のたゆみない努力と、平和の存続を切望する国民の意識に支えられ、我が国は今日の平和と繁栄を築いてきました。戦後という、この長い期間における国民の尊い歩みに思いを致すとき、感慨は誠に尽きることがありません。

 ここに過去を顧み、さきの大戦に対する深い反省と共に、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心からなる追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。

●官邸公式Web 平成27年8月15日/全国戦没者追悼式式辞
          官邸公式Web 平成27年8月15日/全国戦没者追悼式式辞
 天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、戦没者の御遺族、各界代表多数の御列席を得て、全国戦没者追悼式を、ここに挙行致します。
 遠い戦場に、斃れられた御霊、戦禍に遭われ、あるいは戦後、遥かな異郷に命を落とされた御霊の御前に、政府を代表し、慎んで式辞を申し述べます。

 皆様の子、孫たちは、皆様の祖国を、自由で民主的な国に造り上げ、平和と繁栄を享受しています。それは、皆様の尊い犠牲の上に、その上にのみ、あり得たものだということを、わたくしたちは、片時も忘れません。

 七十年という月日は、短いものではありませんでした。平和を重んじ、戦争を憎んで、堅く身を持してまいりました。戦後間もない頃から、世界をより良い場に変えるため、各国・各地域の繁栄の、せめて一助たらんとして、孜々たる歩みを続けてまいりました。そのことを、皆様は見守ってきて下さったことでしょう。

 同じ道を、歩んでまいります。歴史を直視し、常に謙抑を忘れません。わたくしたちの今日あるは、あまたなる人々の善意のゆえであることに、感謝の念を、日々新たにいたします。

 戦後七十年にあたり、戦争の惨禍を決して繰り返さない、そして、今を生きる世代、明日を生きる世代のために、国の未来を切り拓いていく、そのことをお誓いいたします。
 終わりにいま一度、戦没者の御霊に平安を、ご遺族の皆様には、末永いご健勝をお祈りし、式辞といたします。

平成二十七年八月十五日  内閣総理大臣 安倍晋三


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