議員のいわゆる「調査費」、今は「政務活動費」という言葉になっているけれど、この不正が続いていて、刑事事件で有罪になるケースも出できた。
10数年前、私は「選挙ポスターなどの公営費の水増し」を問題だと指摘、岐阜県内のことで住民監査請求・住民訴訟を続けた。しかし、当時は、自治体議員の公費にかかる不正に検察は甘く、岐阜の検察審査会の2度の答申にもかかわらず、刑事事件化しなかった。
最近は、政務活動費で有罪判決が出ることはとりあえずは進歩。
2016年から17年、多数の議員が不正で辞任した富山市議会、その議員が有罪になった。今日のブログはその関連を記録しておく。
ところで、一週間後の市民オンブズの全国大会の2日目の午後に参加任意の議会関係の企画を組んでいる。
その冒頭で、前記の富山市議会の出直し(補欠)選挙に市民から立候補、当選した上野ほたるさんに ★基調報告 ≪各地の議会基本条例を議員の視点で点検≫ という内容でお話しいただく。
( ⇒◆「議会基本条例で議会の民主化、活発化はすすむか」/市民オンブズ全国大会in岐阜 2日目・9月29日(日) 13:30~)
なお、今朝の気温は何と14度台。寒さを感じるほどでウォーキングは快適。昨日9月19日の私のブログへのアクセス情報は「閲覧数4,169 訪問者数1,711」。
●「議員は倫理観を」 基本条例求め集会 富山、政活費不正受け/中日 2019.3.19
●元富山市議3人に有罪 地裁判決 政活費不正悪質さ指摘/中日 2019年9月18日
●元富山市議3人に有罪判決 富山地裁、政活費詐取の罪/朝日 2019年9月17日11時31分
●政活費不正、富山市議ら在宅起訴 元議長含む4人、詐欺罪で地検/共同 4/9 16:47
●政活費不正、1年6月求刑 元議長ら起訴内容認める/日経共同 7/19
●富山市議会 政活費の住民監査請求 市民団体と市が公開で陳述/チューリップテレビ 4/3
●富山市議長らを書類送検 政活費詐取容疑で県警/北日本1/30
●白紙領収書に記入「業者の要望で」…議長続行へ/読売 2019年01月30日
●村上氏が議長辞任を表明 富山市議会政活費不正/北日本 1/31
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●「議員は倫理観を」 基本条例求め集会 富山、政活費不正受け
中日・共同 2019.3.19
富山市の市民団体「議会基本条例を求める市民の会」は十八日、市役所前で同条例の制定を求める集会を開いた。参加者たちは「市民に開かれた議会にしろ」などと声を上げた。
趣旨に賛同した市民の会のメンバーら十四人が市役所前に立ち、「富山市議会基本条例制定を求めて」と書いたプラカードを掲げた。市民の会の松原和仁代表(71)は市議の政務活動費不正問題に言及し、「富山市議会は議員の倫理性があまりに低すぎる」と批判。「条例をいち早く制定するよう多くの人に訴えていこう」と呼び掛けた。
松原さんらは市内外の賛同者百七十九人から署名を集めて二月末、市議会に条例制定を求める陳情書を提出。十八日には議会運営委員会で意見陳述があり、松原さんは「市議会への不信を立て直すには高い倫理性をうたった条例を作ること」と訴えたが、賛成少数で陳情は不採択となった。
議会の目指すべき方向性や議員のあり方などを示す議会基本条例は議会の「憲法」ともいわれる。制定を巡って市議会では、議会改革検討調査会の協議事項になっているが、会派によって意見の相違があり、結論は出ていない。 (山中正義) |
●元富山市議3人に有罪 地裁判決 政活費不正悪質さ指摘
中日 2019年9月18日
富山市議会の政務活動費計約千五百万円をだまし取ったとして詐欺の罪に問われた中川勇被告(72)と市田龍一被告(64)の両元議長、元市議谷口寿一被告(56)の判決で、富山地裁は十七日、懲役一年六月、執行猶予四年(求刑各懲役一年六月)をそれぞれ言い渡した。富山市議会の政活費を巡る不正で、元市議に判決が出たのは初めて。
大村泰平裁判長は、三人が実在する会社の領収書にうその金額を書き、架空請求したことを「周到で巧妙」とし、「動機は身勝手で酌量すべき点はない」と批判。中川、谷口両被告が発覚しないよう架空請求先の会社と口裏合わせをしていたとして悪質さを指摘した。一方、執行猶予とした理由として三人が不正取得した金額を返して市議を辞職していることを挙げた。
判決によると、三人は二〇一二~一六年、虚偽の領収書を使って政活費を架空請求。中川被告が約五百二十二万円、谷口被告が約四百六十九万円、市田被告が約五百十万円を市議会からそれぞれだまし取った。
富山県内では、一六年夏に県議会と富山市議会、高岡市議会で相次ぎ発覚。富山市では、責任を取って三被告を含む市議十四人が辞職した。昨年五月には、矢後肇元県議に詐欺の罪で懲役一年六月、執行猶予四年の有罪が言い渡され、刑が確定している。
県警は今年一月、詐欺などの容疑で三被告ら八人を書類送検。三被告と富山市議の村上和久被告(58)が在宅起訴され、村上氏は領収書は架空ではないとして無罪を主張し、公判が続いている。不起訴となった元市議の浦田邦昭氏(72)について市民団体「市民が主人公の富山市政をつくる会」(市民の会)が起訴が相当として申し立て、検察審査会が審査中。
このほか、市民の会は政活費を不正に得たとして現職富山市議の五本幸正(82)、高見隆夫(72)、村家博(69)、柞山(ほうさやま)数男(67)の四氏に不正分の政活費の返還を求めるように市を提訴。弁論が続いている。
この日の判決公判を傍聴した市民の会の高野善久代表委員は「罪に問われている人と問われていない人がいる。事実関係がもっと明らかになってほしい」と訴えた。
●元富山市議3人に有罪判決 富山地裁、政活費詐取の罪
朝日 2019年9月17日11時31分
政務活動費をだまし取ったとして詐欺罪に問われた元富山市議3人に対する判決が17日、富山地裁であった。大村泰平裁判長は、中川勇被告(72)、市田龍一被告(64)、谷口寿一被告(56)にいずれも懲役1年6カ月執行猶予4年(いずれも求刑懲役1年6カ月)を言い渡した。
判決によると、3人は2012年4月~16年4月、所属していた自民会派の事務員に虚偽の領収書を作成させるなどして、中川被告が計約522万円、市田被告が計約510万円、谷口被告が計約469万円の政務調査費・政務活動費をだまし取った。
富山市議会では16年から政活費をめぐる不正が相次いで発覚。16~17年に辞職した市議14人のうち、この3人が在宅起訴された。ほかに、現職市議1人が同罪で公判中。 |
●政活費不正、富山市議ら在宅起訴 元議長含む4人、詐欺罪で地検
共同 4/9 16:47
富山市議会の政務活動費不正で、富山地検は9日、政活費をだまし取ったとして、詐欺罪で元議長の村上和久市議(57)と3人の元市議を在宅起訴した。別の元市議2人と当時の会派事務員の女性2人は不起訴処分とした。
富山県内で発覚した一連の不正で、現職市議が起訴されるのは初めて。県警が1月、詐欺などの疑いで8人を書類送検していた。・・・(略)・・・
●政活費不正、1年6月求刑 元議長ら起訴内容認める
日経共同 7/19
富山市議会の政務活動費不正を巡り、約468万~521万円の政活費をだまし取ったとして詐欺罪に問われた中川勇被告(71)と市田龍一被告(64)の両元議長、元市議、谷口寿一被告(55)は19日、富山地裁(大村泰平裁判長)の初公判で「間違いありません」などといずれも起訴内容を認めた。検察側は3人に懲役1年6月を求刑、即日結審した。
富山では2016年夏以降、県議会と富山、高岡両市議会で政活費の水増しや架空請求が相次いで発覚。3人は同年8~9月に議員辞職した。
検察側は論告で「政活費は議員の特権でも、第二の給料でもない。市政に対する市民の信頼を失墜させた」と批判した。
弁護側は「発覚後ただちに議員辞職し、被害の弁済もしている」として執行猶予付きの判決を求めた。判決は9月17日。
起訴状によると、3人は12年4月~16年4月、虚偽の領収書を作成、政活費をだまし取ったとしている。
市民団体などから告発を受けた富山県警が今年1月、詐欺や虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで3人と元議長、村上和久被告(58)=詐欺罪で公判中=ら計8人を書類送検し、富山地検が4月、詐欺罪で村上被告と3人を起訴していた。村上被告は市議を続けている。〔共同〕
●富山市議会 政活費の住民監査請求 市民団体と市が公開で陳述/富山
チューリップテレビ 4/3
富山市議会の政務活動費をめぐる住民監査請求で、公開の場で意見陳述が行われました。
請求をした市民団体側が『組織的で悪質だ』と訴えたのに対し、議会事務局は「支出は妥当」だと反論しました。
住民監査請求を行っているのは、富山市の市民団体「市民が主人公の富山市政をつくる会」です。
市民団体は、2014年3月から2016年2月までに富山市議会の自民党会派が支出した政務活動費のうち、16件合わせて573万円あまりの返還を求めています。
使い道は広報誌や市政報告の印刷代などで、支出した議員は、村上元議長1件と横野前議長2件、残る13件は特定されていません。
3日の意見陳述で、市民の会は、「架空請求や水増しなど組織的で悪質な支出だ」と訴え、厳正な監査を求めたのに対し、政務活動費のチェックを担う議会事務局は「支出は妥当なものだ」と反論しました。
「別の印刷会社で同じものが印刷されている。そういうことはありえないわけで究明することが大事と思っている」(高野善久代表)
今回の監査の結果は5月12日までに通知されます。
市民の会が政務活動費をめぐって住民監査請求するのは今回が3回目で、過去2回は、監査結果が出たあと、いずれも訴訟に発展しています。
●富山市議長らを書類送検 政活費詐取容疑で県警
北日本1/30
2016年に相次いだ富山市議会の政務活動費不正で、県警は30日、詐欺や虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで現議長や元市議ら8人を書類送検した。一連の不正で、市議会の関係者が立件されるのは初めて。
捜査関係者によると、送検されたのは村上和久議長(57)のほか、市民団体などが詐欺などの疑いで告発した中川勇(71)や市田龍一(64)の両元議長、谷口寿一(55)、浦田邦昭(72)の両元市議ら。事務員ら数人も含まれる。
村上議長の送検容疑は、架空の領収書を提出するなどして政活費約70万円をだまし取った疑い。他の元市議らも、同様の手口で政活費をだまし取った疑いがある。
政活費不正を巡っては、16年夏から、県議会と富山、高岡両市議会で次々と不正使用が発覚。中川氏ら告発された4氏が不正を認め辞職するなど計18人が議員を辞めた。
うち、矢後肇元県議会副議長(59)が政活費約362万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われ、富山地裁が昨年5月に懲役1年6月、執行猶予4年の有罪判決を出した。
●白紙領収書に記入「業者の要望で」…議長続行へ
読売 2019年01月30日
富山市議会の政務活動費不正受給問題で、富山県警は30日、現職の村上和久議長(57)と元市議5人、事務員2人の計8人を詐欺容疑などで富山地検に書類送検した。この問題で同市議会では市議14人が辞職したが、立件されるのは初めて。
県警は、それぞれの認否を明らかにしていない。
村上氏は同日午前、富山市役所で記者会見し、架空の広報紙印刷代名目で政務活動費約70万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で取り調べを受けていることを明らかにした。
村上氏は、業者からもらった白紙領収書に村上氏側が金額などを記入したことを認めた上で、「業者の要望でやった」と説明。詐欺容疑について否定するとともに、議員辞職せずに議長を続ける意向を示した。
●村上氏が議長辞任を表明 富山市議会政活費不正
北日本 1/31
政務活動費約69万円をだまし取ったとして、詐欺などの疑いで書類送検された富山市議会の村上和久議長(57)=通算7期、神通本町2丁目=は31日、議長を辞任する意向を表明した。市議場委員会室で記者会見し「私が議長では議会がまとまらない」と述べた。送検容疑については「不起訴を勝ち取る」と改めて否認し、議員辞職も否定した。1日に辞職願を提出する予定。2月中に開かれる臨時会で許可され、後任が選任される見通し。
村上氏は書類送検された1月30日の会見で、印刷業者から受け取った白紙領収書に許可を得て印刷代金などを記入したことを認めたが「架空請求ではない」として、議長を続ける考えを示していた。31日午前に自民、公明両党と誠政を除く6会派から議長職を辞めるよう求められたが、「考えていない」と述べていた。
辞意を表明した31日夜の会見では、自民会派の幹部と話し合った際に「寄せられるのは励ましの声ばかりではないと聞き、各議員の障害になる」と説明。「議長への信頼がなければ議会が機能しない。疑念を晴らす作業は議長にふさわしくない」と語った。
村上氏は1995年の市議選で初当選。2016年に相次いだ市議会の政活費不正を受け、再発防止に取り組む市議会の検討会で座長を務めるなど、改革を主導した。17年に議長に就任し、2年目の終わりに差し掛かっていた。
村上氏は30日に詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで県警に書類送検された。返還しなければならない余分な政活費について、12年4月~14年4月の申請で、会派事務員に虚偽の領収書を作らせたり、虚偽の会派収支報告書を提出させたりして、議会事務局長に余った政活費はないと信じさせ、不法に69万円を得た疑い。元市議5人や事務員ら2人も書類送検された。
■今月中に後任選び
村上氏が議長を辞めることを受け、富山市議会は後任選びに着手する。辞任を許可する本会議を開く必要があるため、3月定例会を待たずに臨時会で決める予定。関係者によると、10日以降に開催される見方が強まっている。
議長選考は慣例で、事前調整を経て自民議員を候補として推挙し、全会派の同意を得て決める「指名推選」で行われている。
ただ、2016年9月に政務活動費不正で市田龍一元議長が辞職した直後は、自民から議長を出すことに異論が出たため、投票が行われた。今回も議会内部には「オープンな場で所信表明を聞いた上で決めるべき」との声が上がっている。
■森市長「驚いている」
村上氏の辞意表明を受け、森雅志市長は取材に「驚いている」と語った。
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