tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

ハンドシグナル(2)

2009-01-06 21:28:41 | プチ放浪 海沿い編




【撮影地】葛西臨海水族園(東京都江戸川区臨海町)

日本では、イントラがスレートにサカナの名前を指し示してくれる。このスレートによるコミュニケーションは、日本の海で特徴的なもので、海外ではあまり見かけない。スレートの代わり、海外では、ハンドシグナルが主流だ。
日本人ダイバーが、マクロの生物であるウミウシなどが好きなのは、このスレートによるところが大きいのかもしれない。というのも、ハンドシグナルで一緒に潜ったゲストたちに、まわりに同化したように見えるウミウシなどの名称を添えて示すのは困難だからだ。

国際的なハンドシグナルは、「OKですか?」というサインのほか、浮上、潜降、進路を右、左、さらに、「大丈夫じゃない」とか、エアー切れのサイン、「空気ください」、「タンク残圧は、いくつですか?」などがある。基本的には、本能的に理解できるジェスチャーが主体なので、初めてハンドシグナルを見ても、大体想像がつくものだ。
たとえば、プロレスのチョークサイン。このサインを見れば、一発でエアー切れだと理解できる。
こうしたハンドシグナルを駆使して、海外のイントラは上手にゲストとコミュニケーションをとる。「寒いですか」とか、「ゆっくり」とか、「待て」とか、「お座り」とか、「伏せ」とか。「お手!」もあったっけかな。

まだライセンスを取立てでモルジブで潜ったときに、遠くをホワイトチップシャークが泳ぎ去った。ヨーロッパのダイバーたちが、それぞれに「危険」のハンドシグナルを送ってくれるにもかかわらず、サメを追って行こうとして、お前はクレージーとログに書かれてしまったことがあった。
外国人の彼らが、サカナの事で水中でコミュニケーションをとるのは、危険な生物についての場合だ。これに対して、日本のイントラたちがスレートに書き示すのは、ウミウシなどのマクロな生物。こうした違いが、日本人と外国人とで、興味を持つ海の生物の対象を異ならせているのかもしれない。


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