1/13(月) 雲見、天候 曇り 水温 15.8℃ 透明度 10メートル
(1本目)大牛、(2本目)-24mアーチ
今日は成人式。仕事を自分がやるのでなく、「お前にこれをやって貰いたいんだよ」と口説くのが大人。そういう大人のイントラ、ミホさんに口説かれて、昨日、帰る予定が、一泊延びて今日へ。そして、200本の記念ダイブをするというゲストに付き合って、雲見の海を2本、潜ることに。
天気予報によれば、午前中は、前線の通過に伴う曇り空で、北東の風。午後は天気が回復し、西風に変わるらしい。
西風に変わる前に潜ってしまおうということで、朝一番(8時半)からのダイビングとなった。
多くのダイバーが、ぼくのブログを見に来てくれているようだ。なので、冬の雲見の海をサイト・ブルーフィング。
ここのポイントは、大牛岩と子牛岩の間に水路があり、その手前が水深10m程度のエントリー&エキジットポイントになる。
ゴロタの水路の途中に三角岩があり、水路を抜けるとH型のケープ(Hの穴)、たて穴、-24mアーチ。そこから、大牛岩の外周に-26mのアーチ、大牛の洞窟。砂地をしばらく泳ぎ、大牛岩の第3コーナーを回ると-16mのアーチ。さらに砂地を東に進んでエキジットへ戻るのがスタンダードコースとなっている。
夏場は数々の地形ポイントに、たくさんのダイバーがひしめき合い、芋を洗うような状態なのだが、冬場の今はダイバーの数が少なく、この日も他のショップを合わせても20数人程度。だから、好きなポイントでじっくりと水中ツアーを楽しむことができる。
水路には、ネンブツダイ、ホクロイシモチ、ハタンポ、マツカサウオなど。ケープ付近はメジナ、アジ、イサキ、タケベ、ニザダイ、キンギョハナダイなどの大群が見られる。アーチには、テングダイや、カエルアンコウウオ、ハナダイなどの人気者が、外洋に目を向ければ、サカタザメ、ネコザメのほか、ワラサ、カンパチなどの大型回遊魚を見ることができる。
エキジットまでの砂地には、ネジリンボウなどの砂地生物が豊富だ。
さて、冬の海。視界を銀色にさえぎるほどひしめいていたキンギョハナダイの群は、その群れのサイズが1/10以下に、そして、その群れに出会うことも難しくなってしまっている。
飽きるほど見られたチョウチョウウオたちも、雲見の2本のダイビングで見れたのは、ペアの2匹だけ。こうした死滅回遊魚たちは、いつのまにか夏の虫たちがひっそりといなくなるように、伊豆の海から消え去ってしまっていた。すべてはスカベンジャーたちのエサになっているのだろう。季節は巡る。大群のネンブツダイの幼魚の孵化、そして、それをねらう回遊魚たち。。そうした弱肉強食の世界は、冬を迎えて、一見、平和な様子となる。
水温の低下に伴い、水路の壁を彩るのが、カラフルなウミウシたち。冬になると目に付きだすので、水温が下がると深場からうねりに乗って移動してくるのかもしれない。確証はないが、冬場に現れるという、ヒトデを食べるフリソデエビや、クダゴンベなどのアイドルたちも、冬ののんびりとした浅場にエサを求めて、深場から移動してくるのだろう。ウミウシたちがひっそりと集う冬の海。これもまた、趣がある。これまでは、冬場はスキーと決めていたが、ひっそりと静まり返ったダイビングポイントも非常に魅力的であることに気が付いた。。
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