tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

抜釘(ばってい)手術(3)

2009-01-23 23:40:33 | 日記

 
 

【撮影地】千葉県佐原市香取(下今井香取神社)(2008.11月撮影)
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ストレッチャーに横になったぼくは、手術着の前をフルオープンにされ、心電計の電極シールを胸に貼られた。背中を消毒した後、横になってひざを抱えるように指示され、突き出した腰椎に脊椎麻酔の注射が打たれた。3度目の手術。2度目の脊椎麻酔(腰椎麻酔・下半身麻酔)。脊椎麻酔では意識がなくなることはない。麻酔の注射針は、裁縫で使う縫い針程度の大きさらしい。それを背中の背骨と背骨の間に刺す。<チクっとしますよ>担当医が痛いですかと聞いてくる。
背中から注射されるのは、見えてない分怖い。薬液が注入されそうになって、足が無意識に反応した。まるで、カエルの足に電気を通したような反射。まくらもとの年配のナースが、<動くな>というように、背中を曲げてとか、いろいろ指示してくるのだが、その言葉に反応できるほどの余裕はない。
前回の麻酔では、痛み止めが最初からされていたのだろうか。<痛み止めをしながらしますので・・・>担当医の言葉は素直に頭に入ってくる。信頼関係の差だろう。脊椎麻酔はチクリとする程度で、馬尾神経という神経の束に直接あたらない限り、さほどの痛みはないらしい。薬が注入されると、まず足が暖かくなってくる。続いて、感覚がなくなってきて、最後に足が動かなる。
冷点が鈍れば痛点も鈍る。5分程度そのまま横向きになったままの状態で、ガーゼか綿花を濡らしたもので下半身 の皮膚を触り「冷たさ感じますか?」と聞かれる。触られると皮膚がピリピリする感覚が勝り、冷たいかどうかの判断は難しいのだが、明らかに麻酔の効いている部分とそうでない部分では冷たさの度合いが異なる。
<もう麻酔が効いていますね>尿道にカテーテルを入れながらナースが言う。カテーテル。イヤだけどやっぱり、入れられるんだ。。

仰向けになって手術が始まる。
手術中は、医師やスタッフの声、様々な音が聞こえてくる。麻酔開始から40分。手術終了が告げられ、ホッチキスの針みたいなので縫合。無事に終了。
ナースが手につけた血中酸素濃度計の固定用絆創膏をはがすときに
「ごめんなさい。ここ麻酔効いてなかったですね」
思いっきり絆創膏を引き剥がした後にこう言ったのだが、これは患者の緊張を解きほぐすためのジョークなのだろう。
「いやあ、手術中一番痛かったのが、手術が終わってナースが絆創膏をはがしたとき」
なんてことを言わせたいのだろう。。だが、そうは行かない。これも、尿道にカテーテルを入れられた恨み(苦笑)。。それでも、手術後、パンツをはかせてくれたから許す。さて、明朝、カテーテルを抜くまでは、寝たきりに。

コメント
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