【撮影地】千葉県佐原市香取(下今井香取神社)(2008.11月撮影)
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右足に埋め込まれていた長さ8cm、幅1cmほどの黒いチタンプレート。円形、および、楕円形の大きな穴が7つ開けられていて、厚み1~2mm。骨に沿うように厚み方向に湾曲が、長さ方向に微妙な曲げが加工されている。厚みも、長さ方向で1mmから2mmへと変化させてある。穴の形の相違は、骨とプレートの固定に重きを置いた円形と、ある程度の耐衝撃性を考慮して骨の補強に重きを置いた楕円形状に機能分担させているのだろう。穴の数に合わせて2種の長さのスクリューがプレートの固定のために使われていた。
3度目の手術。手術室の中は映画に出てくるような見慣れた風景だった。光を反射する塗料でコーティングされた白い壁には、手術の経過時間を表示する大きなデジタル時計が掛けられていて、赤のデジタル数字を浮かび上がらせている。
手術用のストレッチャーのまわりには、血中酸素濃度計、血圧・心電計などの全身管理モニター装置が配置され、そのそばにいろいろな手術道具を詰め込んだ収納カートが見える。中に見えるのは、サイボーグも真っ青のドリル、骨錐、どこを切るのか知りたくない大型の骨用のこぎりなどの大工道具たち。。
ストレッチャーの真上には、まさに典型的な無影灯(オペライト)。
点滴スタンドを転がしながら手術室へ歩いて入室したぼくは、脇に置かれた踏み台に足を掛けてストレッチャーへ。手術室内にはオルゴールの音色のBGMが流れていた。
BGMで心に残ったのが、ユーミンのひこうき雲。たしかこの曲、飛行機雲を空を上っていく少年の命にたとえて歌っていたはず。数年前に愛犬が死んだとき、この曲を聴いて涙したっけ・・・・・・苦笑。