各家庭にある冷蔵庫には、特殊な冷蔵庫で無い限り、もれなく小型コンプレッサーが付いている。したがって、コンプレッサーがどんなものか、そして、作動するときにどんな音がするのかは大体ご存知だろう。冷媒に使っている常圧で気体のイソブタンをダイアフラムポンプで圧縮するのだが、このときに、コンプレッサー独特のポンポンという音がする。なお、圧縮されたイソブタンは液体になる。この圧縮した液体イソブタンを噴出させ、圧力を下げるとイソブタンは気体となって周りの熱を奪う。これが冷蔵庫の冷却のメカニズムだ。
さて、ダイビングするときに使うエアタンク。ボンベ(bombe)とはドイツ語で円筒形の圧力容器の事なのだが、ダイバーはボンベをタンクというのが一般的だ。イントラによっては、ボンベと言うと、即、<タンク!>と訂正を入れる人もいる。しかし、昔からのダイバーはボンベという人が多い。ダイビングサービスには、このタンクにエアをチャージするエアステーションがあり、冷蔵庫についているコンプレッサーの何十倍も大きな出力のものが鎮座している。
タンクチャージは、若手インストラクターの仕事のようで、夏の暑い盛り、みんなが海にもぐっている間、エアステーションに一人こもってひたすらタンクへのエアの充填をしてくれている。親ビン(タンク)にタンクを接続してのこの作業。タンク一本の充填時間は、親ビンの容量や同時に何本チャージできるかによっても異なるが、ハイシーズンともなれば連日100本以上のタンクチャージというのはザラなので、半日以上かかってしまうことだろう。人間ウォッチャーのtetujinとしては、このタンクチャージの待ち時間にイントラたちはどうやって時間をつぶしているのか調べてみたいのだが、潜りにも行かずエアーステーションに向かうゲストということで変人扱いされそうだ。
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