ご存知Cafe Vivement dimancheは、もしかしたら鎌倉で一番有名なカフェかもしれない。
オーナーの堀内隆志氏は、熱狂的な「ブラジル好き」のようだ。店内にはもちろんボサノバ系の甘く、切ない音楽がいつも流れている。
休日ともなれば、さすがに最高人気のカフェらしくいつも満席で、しかも、ざわざわしていて落ち着かないのだが、平日の昼下がりに訪れるのは地元の主婦か、あるいは、地方から休みを取ってやってきた旅行者ぐらいのもの。ゆったりと、注文してから豆をひいて煎れてくれる薫り高いコーヒーを味わうことができる。
思えば、喫茶店と言う場所は、こんなスタイルだった。豆をひく音がし、サイフォンでじっくりとドリップしてくれる。そんな光景もサービスの内だったような気がする。
いつの間にか、古きよき喫茶店は薄利多売を目指した方式にとって替わられてしまった。。
店の名前の「Vivement dimanche」は、あのフランソワ・トリュフォーの遺作『日曜日が待ち遠しい!』の原題だ。この映画のタイトルは、映画のヒロインが聞き間違えて「日曜日が待ち遠しい!」と言ってしまったことから来ていると記憶しているのだが、記憶があやふやだ。
ネットで調べてみたのだが、正確なところはまだわかっていない。やっぱり、この秋の夜長にトリュフォーの映画を見直すべきなのかも知れない。
映画の舞台は南フランスの小さな町。むしろ、この店に来ると、ブラジルよりもフランスを意識してしまうのはぼくだけなのだろうか。。
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