11月中旬の週末。決意を元に、北鎌倉に行った。
人が込み合うこの時期に北鎌倉に足を向けたのは、今年は覚悟を決めて鎌倉の紅葉を見届けようと思ったからだ。紅葉が始まる11月中旬から、見ごろの12月初旬まで、心行くまで見てやろうと決意した。ある意味、無謀なことに挑戦するつもりだったのかもしれない。
・・・やはり無謀だった。北鎌倉の駅に着いた途端、めげそうになった。人が多すぎた。ホームからなかなか外に出られない。それにもかかわらず、周りを見回すとほとんど紅葉している様子はない。
それでも、人波に続いて駅のすぐ傍の円覚寺に入ってみる。境内はところどころ紅葉した木もあるものの、紅葉狩りというにはまだ早い感じだ。
色づき始めといったところ。
人の流れに沿って奥の方まで行くと、正続院のところで立ち入り禁止になっていて、そこでみんな引き返している。
門の中は庭になっていて、誰もいない。どの棟かわからないが、読経の声が聞こえた。
その奥に野の花で有名な黄梅庵(院)という庵がある。足利氏が夢想国師の塔所として建立したものだ。
庭には木彫りの千手観音があり、門の近くにはハクロウヤナギが植えられていた。もう花はなく、コムラサキなどの木の実がなっていた。
木の傍らで、鎌倉の寺をまわっているといつものように偶然に出会ってしまう女性が熱心に写真を撮っていた。
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