台風が幾つも上陸したタイは、50年に1度の記録的な大雨。
10月初めよりタイ中部を中心に洪水が発生し、被害が全国に広がった。完全に水が引くのは最長で2ヶ月とみられ、まだまだ厳しい状態が続くようだ。
また、日本でも、2011年夏の平均気温は、1898年以降の114年間で4番目の高さ。
どうやら、地球規模での異常気象・・・地球温暖化は深刻な状況にまで進行しつつあるようだ。
地球温暖化の有力な対策の一つとされていた原発は、今回の事故により安全性に関する国民の信頼が揺らいだ。それゆえ、中長期的なエネルギー政策の抜本的な見直しが迫られている。
これは、日本だけの問題ではなく、新興国を含む世界の経済発展と資源制約・地球温暖化対策の
両立という課題が極めて困難になっていくことを意味している。
温暖化は、各地で深刻化している。アンデスの高地でも降雨パターンが変化し、その結果、ジャガイモや根菜、穀物に深刻な病害が生じている。
1800年代にアイルランドのジャガイモ飢饉の原因となったジャガイモ疫病が、ペルーのアンデス山脈、標高3353メートルの高地にある畑で発生しているのだ。
アンデス地方の気温は1939~1998年の間、世界平均の2倍の速度で上昇している。世界を飢饉から何度も救ってきたジャガイモだが、ジャガイモの枯死による食糧難がまた再発しようとしている。
現状は切迫しているのだが、先進国の地球温暖化に対する対策は心もとなく、気候変動の影響は確実に最悪の状況に向かっている。
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