古くは室町時代からという羽根突きは、「羽根を突く」ことが「邪気を跳ね返す」ことに通じるとして魔よけ、厄払いの意味を持つようになり、健やかなる生育の願いを込めて、女の子の初正月に羽子板を贈る慣わしが風習化していった。
板は虫が付きづらい桐が使用され、羽の先にはムクロジ(無患子)の実が使われている。
このムクロジ。先日、京都の嵯峨野で、10mmぐらいの丸い緑色の実がたわわに実った落葉性の高木を見た。何の木だろうと疑問に思っていたのだが、昨日、家の近所の空き地でも、その木を見かけた。
・・・なんのことはない、ムクロジの木だった。
なかに黒くてかたい種子が1個ある。この種子が「羽根つき」の羽根の玉に用いられるのだ。また、ムクロジの果皮は、水に溶けて泡を出す物質のサポニンを含んでいるので、昔は石鹸の代用に使われたらしい。発泡剤として泡消火器にも詰められたとのこと。
さて、羽子板市。、美しく魅力的な羽子板の数々に思わず立ち止まって見入ってしまう。熟練の職人が手間隙かけて作り上げた羽子板はまさに芸術品。店頭に並ぶ羽子板には値札のついていないものが多く、店の主の口上を聞き、やり取りを愉しむ・・・。
っつうか、誰もが値段の「相場」を知りたいのだが、声をかける勇気はでない。ひそひそと、1mくらいの物が50万円以上とか言う声が聞こえてくると、手ごろな大きさでも高いのだろう。
江戸期には、その年に人気のあった歌舞伎役者をモデルにした羽子板が作られ、それを一目見ようと多くの女性が詰め掛けたという。現在では、その年に話題になったスポーツ選手や力士、芸能人やアニメなどのキャラクターがモデルになる。
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