tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

チェンマイの光と影

2016-04-22 21:37:33 | プチ放浪 都会編

チェンマイの街を歩いていると、道端で物乞いをする人がめっきり少なくなっているのに気がつく。
数年前に来た時は、ハンディキャップを抱えた年取った老人の手を引いたオバサンや子供がやって来て、施しを求める姿をよく見かけた。タイの人々は、功徳を積むために施しをする。その一方で、災害があった時の寄付はすれど、個人の物乞いに施しなど与える機会がなかったぼくは、どうすればいいのかと困ってしまっていた。

当時、タイの物乞いはビジネスになっていて、子供連れの物乞いの子供はレンタル制とか、時間がきたらバンが迎えに来るとか、そんなうわさが色々あった。タイはそれほど貧しい国というわけでもないので、物乞いは国の恥だと怒っているタイ人もいた。

聞いた話では、隣国のカンボジアやミャンマー、ラオスから密入国した外国人であるうえに組織ぐるみで幼児や身障者が「営業」させられるケースが多かったらしい。
これに対し、タイ政府は外国人の物乞いを取りまるために「身体に障害がある」「ホームレス」「子どものいない高齢者」など物乞いをする理由のある人に「物乞い許可証」を発行。

こういったいきさつがあったせいか、今ではほとんど道端で物乞いをする人をみかけなくなった。
ただ、なおさらこういう状況のため、ワット・プラタート・ドイステープとかで、少数山岳民族、モン族の衣装を纏った少女の集団とかを見ると心は複雑だ。
まだ小学生にも満たないようなあどけない顔をしていたが、学校にも行かず、このような大道芸人まがいのことをして日銭をかせいでいる幼児体験、身奇麗な民族衣装の裏側に隠された民族の悲哀も感じざるを得なかった。
少女の一見屈託のない笑顔には、この国に暮らす少数民族の本音が透けて見えた。


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