”アラスカは長いこと、夢想家や社会的な不適合者などの、人生のほころびを人跡未踏の広大な最後のフロンティアがなにもかも繕ってくれると思いこんでいる者たちを引き付けてきたのだ。しかし、森は容赦のない場所であり、希望だの憧れだのは歯牙にもかけない。” (荒野へ ジョン・クラカワー 佐宗鈴夫訳)
フェアバンクスの大晦日。ダウンタウンのメインストリートには、クリスマス・イルミネーション。アメリカの他の街と比べると、時折、車が道路を走っているものの、道を歩いている人がほとんどいないのが決定的に異なる。
それでも、送迎のダッチバンを運転しているボブに聞くと、アラスカ大学では深夜のカウントダウンにかけて新年を祝う人で賑わうんだそうだ。
花火が禁止されている多くの州のアメリカで、花火を買える数少ない機会のひとつがクリスマス休暇。NYのタイムズスクエアでのカウントダウンは、日本でもテレビ中継があって有名だ。年が明けるとともに盛大に花火が打ちあげられる。
ちなみに、カウントダウンのタイムズスクエアは、人が多すぎて動くにも動けず、その上、トイレも少ないから、みんなオムツをして行くらしい。
花火は、クリスマス休暇シーズン(12月22日~1月1日)の間のみ販売が許可されているらしい。フェアバンクスでも、打ち上げられる花火はオフィシャルなものではなく、個人であげる花火。4号玉とかの夜空に咲く大輪というわけにはいかないが、それなりの花火がぽつんぽつんとあちこちで打ち上げられてる。
南米のようにお金持ちたちが狂ったように打ち上げる花火のカオス状態もいいが、ツンドラの原野のかなたにひっそりと開く遠い花火もわびさびがあっていい。
そもそも新年を祝うというのはキリスト教にそぐわないようで、厳密なキリスト教の教えを守る人たちは大晦日も元旦もいつも通りに過ごすようだ。
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
ご訪問&最後まで読んでくださりありがとうございます。
お帰りの際、ひとつクリックお願いします。
お手数かけてすいません。
↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村