アマゾンを検索すると、グルメを主題にしたが世間を跋扈している。日本の食文化の文化は、平成にて極めりといったところなのだろうか。
たとえば、納豆を食うにしても、正式な流儀があるらしい。それを知らないのは無知の証左だ。和食文化を知らない恥知らずなんだそうだ。
曰く、関東・東北の多くが愛する納豆。醤油を入れてかき混ぜるも「それでは粘りが出ない」と人格を否定されるらしい。正しくは、「何も入れずによくかき混ぜて、その後白い糸が増えて納豆全体が固くなったのちに醤油を入れ、またかき混ぜる作業を繰り返す」のがグルメを極める人の食い方らしい。
納豆なんて、庶民の食べ物だろう?
どういう風に食べたって、おいしいものはおいしいというのは邪道らしい。
昔、知り合った年配の人が、家族の多い家庭でそだったから、納豆なんて醤油にジャブジャブ浸してしか食えなかった。でもそれがうまいんだ・・・と言ってたのを思い出す。
また、地方タレントの草分け的存在とも言える伊奈かっぺいさんが、ある日テレビで、ご飯茶碗にねばねばをつけずに納豆ご飯を食べることができるとやってた。母親の洗い物のの苦労を少しでも少なくとの工夫らしい。
好きだな。そういうの。食べ物って、人それぞれに生活の思い出がある。ぐるめだか、なんだか知らないが、それをばっさり切り捨てるのは、文化人のすることじゃない。