tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

LA REINE DE SABA RAYMOND LEFEVRE ET SON GRAND ORCHESTRE

2010-01-15 22:17:25 | my favorite songs

  シバの女王 (La Reine de Saba)は、1967年、フランスのミシェル・ローランが歌ってヒットしたシャンソンだ。
翌年、レーモン・ルフェーヴェル楽団や、ポール・モーリア楽団の演奏でイージー・リスニング・ミュージックとして日本でも大ヒットした。
また、菅原洋一により見出されたアルゼンチン出身の歌手グラシェラ・スサーナ(GRACIELA SUSANA)が、1972年に、なかにし礼の訳詩で歌いリバイバル・ヒット。 

サバ(シバ)の女王は旧約聖書に登場するサバ王国の支配者。
エルサレムのソロモン王の偉大さを聞きつけ、家来を引き連れて訪問。ソロモン王の器量を確かめるために難かしい謎解きを吹っかけるが、ソロモンは即意妙答する。

「地から湧くのでも天から降るのでもない水は何でしょう?」
「その頭を嵐が駆け抜け、それは、身も世もなく泣きわめく。自由な者はそれを褒め、貧しき者はそれを恥じ、死せる者はそれを尊ぶ。鳥は喜び、魚は嘆く・・・」
「女が息子にこう言います。お前の父は、私の父、お前の祖父は私の父です。お前は私の息子で、私はお前の姉です・・・」

ソロモン王の機知に感服したシバの女王は、莫大な献上品を贈って彼の知性を讃え友誼を結ぶ。

今から3千年も昔に、大国のソロモン王と砂漠から来た魅惑的な女王があいまみえ、両国の友好関係を結ぶ。ついで一夜をともにする。
例えて言うなら、古代に卑弥呼がはるばると海を渡って中国の魏を訪問。時の支配者に治世の悩みを相談したということか。
シバの女王は数週間の滞在の後、再び、祖国に向って長い帰路に着く。
たった一晩で彼女は未婚の母となるのだが、帰りの道中で彼女の胸の内はいかがなものだったのだろう。

さて、先に書いたグラシェラ・スサーナが歌うなかにし礼の訳詩の「サバの女王」は、シバの女王の観点から書かれている。
♪あなたゆえ狂おしく 乱れた私の心よ♪

ただし、原曲ミシェル・ローランのシャンソンの歌詞は、ソロモン王のシバの女王に対する気持ちが歌われている。
 ♪Oui! Qu'elle revienne. Oui! Qu'elle m'entraine. Cette folie qui avait bouleverse ma vie.♪

でも、今よりもさらに不安定な時代に、国の指導者が数週間かけて大国を訪ねて相談をするなんてことが本当にできたのだろうか?
道中に危険はなかったのだろうか?また留守中の政治は?




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LAST WALTZ CARAVELLI ET SON GRAND ORCHESTRE

2010-01-14 23:18:55 | my favorite songs

 エンゲルベルト・フンパーディンクが歌った「ラスト・ワルツ」は、イギリスでも有名なヒットメーカー 作詞バリー・メイスン、作曲レス・リードによるもので1967年に大ヒットした。日本のジャズ界No.1ヴァイオリストの寺井尚子のアルバム「アダージョ」でも取り上げられている。

イージー・リスニングとして有名な演奏は、カラベリの名で世界に知られたクロード・ヴァゾーリ。
1930年9月12日、母フランス人、父イタリア人の両親の元、パリのモンマルトルに生まれた彼は、ピアニストの母親にピアノと和声学を習い、その後パリ音楽院でクラシック音楽を正式に学ぶ。
世界各国を巡業中にレイ・ヴァンチュラに認められ、「カラベリとマジック・バイオリンズ」を結成。
1964年に「カラベリときらめくストリングス」と改称。さらに1977年、「カラベリ・グランド・オーケストラ」となった。

ラスト・ワルツは、パーティーで知り合った二人が、恋に落ち、その時の思い出がワルツと一緒にまた脳裏に蘇ってくるという内容。

I wondered should I go or shold I stay,  (帰ろうか、それとももう少しいようか迷ってた)
The band had only one more song to play. (バンドの演奏はあともう一曲で終わり)
And then I saw you out the courner of my eye, (そんな時にキミを見かけた)
A little girl, alone and so shy. (一人ぼっちのシャイな女の子)
I had the last waltz with you, (最後のワルツをキミと踊った)
Two lonly people togerther. (寂しい者同士)
I fell in love with you, (恋に落ちたんだ)
The last waltz should last forever. (あのラストワルツが永遠に続くように祈った)
But the love we had was going strong, (ボクらの愛は強くなっていった)
Through the good and bad we get along. (いい時も、悪い時も いつも一緒だった)
And then the flame of love died in your eye, (キミの瞳から愛の炎が消え)
My heart was broke in two when you said goodbye. (キミがさよならを言った時、ボクの心は砕けた)
I had the last waltz with you... (ボクらラスト・ワルツを踊ったのに)
It's all over now, nothing left to say, Just my tears and the orchestra playing. (語るべきものは何も残っていない。ただ、ボクの涙と楽団の演奏だけ・・・)
La la la la la la

ダンス・パーティの最後の曲って、だれと踊るのか・・・思い入れが強いんだよね。踊ったことないけど(爆)
でもなんで、イージー・リスニングの曲は、失恋の曲が多いんだろう

 

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Paul Mauriat - L'amour est bleu

2010-01-13 22:52:27 | my favorite songs

  イージー・リスニングは、1960年の初めに流行しはじめた音楽だ。
クラシック音楽等と違って緊張せずにくつろいで楽しめるライト・ミュージックであり、アメリカのビルボードに1961年から1962年までの間と、1965年から1979年までの間の2回、ヒット・チャートが毎週発表されていた。

「恋はみずいろ(L'Amour Est Bleu)」は、ポール・モーリアが大ヒットさせ、68年2月から5週間ビルボード誌のチャートで第1位を獲得したイージー・リスニングの名曲。
元歌は、ピエール・クール(Pierre Cour)作詞、アンドレ・ポップ(Andre Popp)作曲。1967年にギリシャ出身のヴイッキー・レアンドロス(Vicky Leandros) がフランス語で歌ってユーロビジョン・ソング・コンテストで第4位を獲得した。
日本語の歌詞は漣健児訳詞によるもので、森山良子が歌いヒットした。

~青い空がお陽さまにとける~

「青い海と 水色の空が愛し合って ひとつに結ばれる」
と日本語の歌詞ではハッピーエンドを想像させるものだが、英語の歌詞はどうもそうではない。

Blue, blue, my world is blue;  (ボクの世界は青なんだ)
Blue is my world now I'm without you;  (キミがいない今は青がボクの世界)
Gray, gray, my life is gray; (ボクの人生は灰色)
Cold is my heart since you went away. (キミが去ってから心が冷えた)
Red, red, my eyes are red  (ボクの目は赤)
Crying for you alone in my bed  (キミを思って一人でベッドで泣いている)
Green, green, my jealous heart  (ボクのやきもちは緑)
I doubted you and now we're apart  (キミを疑ったからぼくらは別れた)
When we met how the bright sun shone  (ぼくらが出会ったとき、太陽は光り輝いた)
Then love died, now the rainbow is gone  (そして、愛が去ったとき、虹は消えた)
Black, black, the nights I've known  (ボクの迎える夜は黒)
Longing for you so lost and alone (キミを思いすぎたから失ってひとりぼっち)
Blue, blue, my world is blue;  (ボクの世界は青なんだ)
Blue is my world now I'm without you. (キミがいない今は青がボクの世界)

~Blue, blue, my world is blue; 

ところが、1967年にヴィッキーが歌ったフランス語の原曲の歌詞では、去った「キミ」が帰ってきて「l'amour est bleu(恋はみずいろ)」にもどる。
フランス、アメリカ、日本と歌詞の内容が異なるのは、それぞれのその時代のその国の人々の感情を表しているようで興味深い。

 
 
 
 


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Paul Mauriat - L'amour est bleu


風の絵葉書

2010-01-12 22:25:22 | プチ放浪 都会編

 読みたい多くの本を一度にネットで注文できる・・・大人買いができるようになった今でも、いまだに購入できずにいる本がある。
株式会社サンリオから1981年に出版された「WINDS 風の絵葉書(浅井慎平写真集)」だ。
当時の定価は1万円。古本価格は今でも7,550円。今もなお、高額すぎて購入のふんぎりがつかない。
大人の癖にと言われそうだが、貧乏性なのだ。この金額で36枚撮りのフィルム、ベルビア100が10本買えるなどと思い逡巡してしまう。

「風の絵葉書」は1970年代の浅井慎平氏の風景写真をまとめたものだ。
やや、ローキー調でアメリカ西海岸あたりの写真が続く。
http://www.fujifilmmuseum.com/pro_artist/artist/list/?id=18
ヴィム・ヴェンダースの描く、コントラストの強いロードムービーとは全くイメージの違う西海岸の風景が写し出されている。
彼は、ふわふわ浮ついた風景の底に見え隠れする、どんよりとした時代の不安を感じ取っていたのだろうか。
1970年代の当時の音楽に例えるなら、ポールモーリアが奏でた「恋はみずいろ」の世界。

♪青い空がお陽さまにとける♪

美しく、しかも、どことなく物悲しさを感じてしまう青い風景。
西部の荒野を渡る風ではなく、少女の髪を揺らすような風の光景。

当時、写真集「風の絵葉書」を購入するかわりに、浅井慎平氏がプロデュースしたジャマイカの波の音だけを録音したCDを購入した。
76年5月にジャマイカのモンテゴ・ベイで収録された「波-サーフブレイク・フロム・ジャマイカ」。
ただひたすら、波の音が繰り返されていた。
CDをダビングしたカセットテープの残りに、映画「カリブの暑い夜」のテーマ(見つめて欲しい フィル・コリンズ)を入れて聞いていた。
アメリカのビルボードにイージー・リスニング(Easy Listening)のHIT CHARTがあったころの話である。
浅井慎平氏は当時の日本のカルチャーの先駆的存在だったのだろう。環境音盤の古典。
湘南ドライブの最高のBGMだった。

 


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The Theme From''A Summer Place''-Percy Faith Orchestra
 

みんな違ってみんないい

2010-01-11 23:47:02 | プチ放浪 都会編

 
 
 
 
 

成人のみなさま、本当におめでとうおめでとうございます。
平成が、そして人生がスタートしてから20年経った・・・
と思うかも知れませんが、20才からの10年間をどう過ごすかが大切なんすよ~
これからが本当のスタート。
やってみないとはじまらない!!
素敵な未来を築いてくださいね~。

おもしろき こともなき世を おもしろく すみなすものは 心なりけり
(高杉晋作の辞世の句です)
素敵な大人になってくださいね。


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