tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

秋桜の花が揺れて

2010-10-26 23:16:09 | プチ放浪 山道編

 
 
 
 
 

北の国ではもう初雪の便り。
まだまだ先と油断していたら、季節に置いてきぼりにされてしまった。
先日写真に撮った彼岸花はもう時期はずれ。だが、コスモスは寒空にまだがんばっている。
風に揺れるコスモスと虫の声。

やはり、コスモスは風に揺れる姿がいい。
今年も、去年のこぼれ種が生育したのだろうか、近所の空き地で頼りなげに咲いていた。
地下に球根で残る彼岸花とちがって、コスモスは毎年種をまかなければならない。このためか、駅に続く道すがら、たくさん咲いていたコスモスは、今年はあまり見かけなかった。

コスモスは花畑でまとめて植えられている花も華やかで見事なのだが、道端でさりげなく咲く花に惹かれてしまうのはなぜだろう。頼りなげに風に揺れて。それでいて、実はたくましかったりする。。


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原宿ハローウィーン・パンプキン・パレード

2010-10-25 22:34:49 | プチ放浪 都会編

 
 
 
 
 

パレードのなかで、うつむいて歩いているキミ。まったく、キミは正しい。
日本のハローウィーンなんてロクなもんじゃない。
だいいち、子供たちが戦略と駆け引きと情報収集で、まんまとお菓子をせしめていく
あの楽しみがだいなしだ。
パレードに参加すれば、それだけでお菓子がもらえるなんて・・・。
お金を払ってパスを買って、それでお菓子と交換なんて。
大人たちは、いい思い出になるって言うけれど、楽しんでいるのは自分たちだけ。
子供たちは居場所が無くてつまんないのがわかんないのかなあ・・・。

なんて声が聞こえてきそうな。。

そう言わずに。。また来年....会いに来るからね(^^)/~~~
ささ、来年は皆さまも、是非ご一緒に♪


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ロックアイランドを渡る風

2010-10-24 21:06:54 | プチ放浪 海沿い編

 
 
 
 
 

シーカヤック・ツアーで友達になったのが、今回の旅行で唯一知り合ったパラワン(パラオ人)のグラント。典型的なミクロネシアンのメタボ体型。ジェリーフィッシュレイクに続く、傾斜の急な山道を大きな体を揺らしながら、ゼイゼイ息を切らせて登っていく。彼らの主食のパンノキノミやタロ、ヤムは、健康食と思うのだが、意外とカロリーは高いのかもしれない。この日、彼は愛嬌たっぷりのオージー娘とそのボーイフレンドのカップルを案内して湖の中央まで泳いだのだが、彼がそんな沖まで泳いだのをはじめて見たとレイさんが言っていた。意外と南方の島の人たちは泳げなかったりするのだが、メタボのパラワンもやるときにはやる。

パラワンが操縦するロックアイランドの島々スピードボートで渡っていくと、島影に入った時に島を渡る風の音が聞こえる。たぶん、ボートの音が島に反射する音なのだろうが、「サアーッ」という音。そして、その音とともに花のような島の香りがしてくる。甘くふわっと優しい匂いだ。
パラオでは、冷たい風が吹いてくると、そのすぐ後に雨になる。まさにシャワー(通り雨)。空は白いうす雲。船の脇の浅瀬で「雨は5分で終わるわよ」とガイドのレイさんが笑っていた。
砂浜に座り海を見ていると、「サワ、サワ」と波が静かに優しい音をたてて打ち寄せる。やがて静かに潮は引いていくのだろう。波の音が潮の満ち引きを教えてくれる。

このオプショナルツアーで一緒になった3人連れのギャル・ダイバーたち。この7月にOWの認定を受けて、3ヵ月後の初ファンダイビングがパラオのブルーコーナーという。こんな至福のダイビングを経験してしまったら、ダイビングのとりこになってしまうしかないだろう。

ツアーの途中で立ち寄ったスノーケリングポイントにも、体長30cmぐらいのトリガーフィッシュ(ゴマモンガラ)がいた。サメよりも怖いと言われている魚で、つい先日、アンテロープのダイビング・ガイドが唇に噛みつかれたらしい。だが、レイさんによれば、その海域のトリガーフィッシュはそんなに攻撃的ではなく、たまにナポレオンと喧嘩をしているのを見るぐらいという。BBQにすればおいしいと言う彼女の笑顔に、思わず「マジすか?」と聞き返してしまった。

公共交通機関のないパラオでは、街の中心街への移動はタクシーやシャトルバスを利用する。
17-22時の間は無料のネコバス(NECO Shuttle)が運行されている。パラオの交通ルールは車両右側通行。パラオでは右ハンドルの日本の中古車が90%以上を占める。一家に2~3台の車があるため、繁華街の朝夕のメイン道路は渋滞になるのだが、信号機は一つもない。
実は以前に信号機が一機だけあったらしいのだが、かえって事故が起きたり渋滞になったので撤去されてしまったらしい。

取り留めの無いことを書き連ねてしまったが、現地の水着事情(上下別で売っていて、着ると2~3回ぐらいで破けてしまうらしい)など、興味深い話はつきない。今度、パラオを訪れる方は、日本製の水着をダイビング・ガイドたちにプレゼントしたら喜ばれるに違いない。


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ヤシの木のある風景

2010-10-23 22:11:38 | プチ放浪 海沿い編

 
 
 
 

1783年、英国・東インド会社の商船アンテロープ号はパラオで座礁。乗組員たちは初めて会ったパラオ人に手厚くもてなされ命を救われた。そればかりでなく、帰国のための新たな船を建造するまで十分な歓待を受けた。これがパラオと西欧の初めての出会いとされる。
そんな英国・東インド会社の商船から名前を取ったダイビング・クラブハウス「アンテロープ」。現代のアンテロープでは、パラワン(パラオ人)ではなく、多くのフィリピン人がゲストのダイバーのために働いている。
アンテロープ号の遭難には続編がある。乗組員たちが帰国するとき、パラオ王国の若い王子リーボーが見聞のため帰国船に同乗したのだ。当時、20歳のリーボー王子はヨーロッパを旅した最初のパラオ人になったのだが、免疫の無さが災いしたのだろうか、わずか6か月で天然痘に罹り死去。大英博物館には彼の肖像画や記録が残っている。

さて、デビィは21歳のフィリピーナ。毎晩、サマーハウスで、バーのカウンターごしに酔っ払いダイバーの相手をしてくれる。
パラオで飲めるビールの銘柄は、バドワイザー、バドライト、アサヒ、そして、色のずんぐりした小瓶でお馴染みのサンミゲル。
パラオには夜間の外出禁止令があり、しかも、アンテロープは繁華街からかなり離れているので、出不精になってしまうダイバーが多く、早寝早起きの健康的な生活を余儀なくされる。したがって、クラブハウスのカウンターと言えども、ぼくを除いてだれも飲みには降りてこない。
という理由で、毎晩、パラオに来てまだ6ヶ月というデビィと2人きりで、いろんな馬鹿話をして夜を過ごしていた。
彼女の夢は、外国航路の大型客船のアテンダントになること。彼女は泳ぎはあまり得意ではなく、ダイビングもしたことが無いそうなのだが、海をこよなく愛している。若きダイバーに「恋人は?」尋ねると、「サメ」とか「ナポレオン」という答えが返ってくるのだが、彼女の場合も間違いなく「海」。まだ21歳というのに、しっかりとした人生設計ができている彼女に驚かされた。最終日には、いつもは寝ている時間帯なのに、夜遅く旅立つぼくをわざわざ車まで見送ってくれた。旅先では、こんな嬉しい心遣いが、深く心に残って忘れられないものとなる。

レイモンドはフィリピーノのボートオペレーター。アンテロ-プでは1年契約で、もうすぐフィリピンに帰る予定だ。かれも若く、しかも手先が器用で、「ちょっと待ってて」と言ったかと思うと、お土産にヤシの木の葉を編んでハンドメイドの帽子やおもちゃを作ってくれた。
帽子に編んだヤシの葉はまだ緑色なのだが、1ヶ月もすれば茶色の良い色合いに変色するらしい。蒸れにくいので、イマドキの帽子よりも涼しいかもしれない。
この帽子。今回のダイビングの一番のお土産になった。

ダニーロは、海洋微生物学者の卵だ。フィリピン大学海洋研究所で植物と微生物の共生の研究をしていた。スカーラーシップを得て日本の大学で研究者となるのが彼の夢。彼の所属した研究室には空きが無く、一時的にパラオでボートオペレーターとして仕事をしている。
ダイブマスターの資格を持つ彼は、研究に必要な海に関するスキルはすべて持っているのだろう。話が専門的過ぎて、どんな研究内容なのかは聞きそびれてしまったのだが、資源として海洋微生物は無限だ。いま世界中でバイオテクノロジー熱い。将来の食糧問題や、廃棄物の処理といった環境問題、そして、バイオ水素の生産といった人類の未来の存続を受けて立つ仕事だ。愛称がダンダンの彼。いつの日にか、日本の大学で研究生活を送る彼と再会できる事を心待ちにしている。


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ジェリーフィッシュレイク

2010-10-22 22:21:58 | プチ放浪 海沿い編

 
 
 
 

隆起によりできたロックアイランドの島には、海水湖であるマリンレイクがある島もある。
それらの島は、地中の小さな穴を通じて海と繋がっており、海の満ち引きに合わせてマリンレイクの湖面の水位も上下する。
こうして海と繋がっているのだが、外海との接点が少ないために、それぞれのマリンレイクには個性的な生態系が存在する。
中でも有名なのはクラゲの湖、ジェリーフィッシュレイクだ。この湖は、その周りをロックアイランドで囲まれた海水湖。
やはり多孔質の石灰岩を通して海とつながっており、海の満ち引きに多少遅れはするもののきちんと潮の干満がある。
しかし、潮通しが悪いので、透明度はあまりよくはない。

ジェリーフィッシュレイクのタコクラゲとミズクラゲ。
本来クラゲは、外敵から身を守るために刺胞と呼ばれる毒針を持っているのが普通だが、ここのクラゲは、大昔に外海から隔てられて外敵が全く居ない環境となったことから、身を守るために毒を作る能力が退化してしまったと言われている。
とはいえ、完全に無毒なわけではなく、スノーケリングで何匹ものクラゲが体に接触すると、肌の敏感な部分(髪の生え際、首、唇の周り)に、ちくちくする感覚があったりする。
タコクラゲは体に褐虫藻という光合成をする藻の一種を飼っており、日中はそこから養分を分けてもらっている。そのため、体はクリーム色のような輝く色をしている。
クラゲたちは太陽に向かって光合成をするためにぷかぷかと浮上する・それを潜って下から見上げると、まるで宇宙空間にいるような感覚になる。
数年前にエルニーニョによる水温の上昇から一時激減してしまってたのだそうだが、現在は東京の人口と同程度の固体が生息しているらしい。
レイさん曰く「クラゲを食べちゃだめ!」
フィンを使ってゆっくり泳いでいくと、顔にクラゲがポンポン当たってくる。まるで粒ゼリーの入ったジュースの中を泳いでいるような不思議な感覚だ。


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