パラオの最大の島バベルダオブ島、アイライ州より南から、ジャーマンチャネルの手前までの石灰岩でできた島々をロックアイランドと呼ぶ。
これらの島は、火山の活動によって海底のサンゴ礁が隆起してできたものだ。
石灰石から出来ているので、鍾乳洞がいたるところにあり、第2次世界大戦中は隠れ家として利用された場所もあるらしい。
切り立った岸壁の島々は、長年の波による浸食を受け、波打ち際がえぐられたキノコのような形をしている。
石灰石が浸食を受けて海水中に粒子となって懸濁したものが、水底に白く泥状に堆積しているミルキーウエイと名付けられた入り江は、有名な観光スポット。
ダイコンのデータによれば、ミルキーウェイの水深は4メートルほど。上から見下ろした水面は乳白色。
青緑色に透き通った海の中で、その一角だけが、 見事なまでにくっきりと他とは違った色をしている。
飛び込んで海底まで潜り泥をかき集めて来る。 透視度はゼロ。
このサンゴ由来の泥は多孔質粒子ということもあり、保湿効果が抜群で肌にたっぷり塗りつけると天然の泥パックになるのだそうだ。
八重歯の笑顔のかわいいツアー・コーディネイターのレイさんによれば、市販の化粧用保湿液の6倍の保湿効果があるとのこと。
マングローブの生い茂るロックアイランドの入り江をシーカヤックでしばし散策。
マングローブの森の上空を、ときどきシラオネッタイチョウが飛行する。白く長い尾を持つ美しい鳥だ。
パラオでは最初の赤ちゃんが生まれた時に、ガースという伝統的なお祝いの行事があるのだが、そのお祝いの場に位の高い女性がこの鳥の羽を髪飾りとして使うらしい。
そういう謂れからか、パラオではラッキーアイテムでもあるらしく、レイさんは「あの鳥の羽を手に入れたら願い事がかなう」と言っていた。
また、マングローグの森の中で見ることのできるビーブ。パラオの国鳥だ。日本名はホリイアオヒメバト。
とてもカラフルで美しい小型の鳩なのだそうなのだが、レイさんが指差して教えてくれた時には、もう森の中へ飛んでいってしまって見られなかった。
とても警戒心が強い鳥らしい。
この鳥はホーホーと鳴くので、これを真似て声を出すと、仲間と勘違いして森から飛び出してくるかもとのこと。
マングローブ地帯には、かつては多数のイリエワニが生息していたようだ。伝説では、2mを越えるワニと戦ったパラワン(パラオ原住民)の武勇談があるのだが、今では目撃談を聞くこともあまりないとのこと。その代わり、マングローブ地帯の近くの入り江で、体長50cmの仔魚のサメを見かけた。どうやら、この辺の入り江はサメの巣でもあるらしい。
ロックアイランドツアーの帰りは、ソフトコーラルアーチの近くにあるナチュラルアーチで記念撮影。名前の通り、内側は高さ3m、幅4mの自然に出来た天然のアーチだ。
シーカヤックに始まり、ミルキーウェイでの泥遊び、そして・サマーハウスでの昼食。午後はまったりとジェリーフィッシュレイクでタコクラゲと戯れ、シュノーケリングでナポレオンの後を追いかけたそんなパラオ最後の休日が終わった。
気に入った写真や記事がありましたら応援のクリックよろしくお願いします。
にほんブログ村