ごきげんようでござるかな~♪
さあ! 今宵はデストロン軍団テラートロン部隊・破壊指揮官ハングルー(D-79、ハングルー、1980円)の紹介でござる!
本品は1987年の「超ロボット生命体 トランスフォーマー 2010」商品として、単品販売と5体合体セット(D-84、オボミナス、5500円)の2種が販売されたでござる。
商品的には両方とも同じモノでござるが、付属カードと説明書が異なるでござる。
さて、ハングルーのモンスターモードは、双首ドラゴンというモチーフでござるが、角もなければ、背中に羽もなく4脚型である為に恐竜に近い(?)地竜型のドラゴンになるのではないでござるかな?
まあ、恐竜(ダイノボット)や猛獣(アニマトロン)より強いイメージとと言うことで怪物がモチーフに選ばれた、テラートロン部隊でござるが・・・ 創作上の怪物は、何らかの固有作品に登場している為に、あからさまなデザインが使えなかったのか、デザイナーの趣味なのか分からないでござるが、あまり日本人の一般向けするデザインとは言えないでござる。
そう・・・ 双頭の奇異なデザインは米国人には新鮮(?)なのかもしれないでござるが、日本では日本神話のヤマタノオロチに始まり、最強の3首宇宙怪獣キン〇ギドラ等などの洗礼を受けているので、角も無ければ尻尾も短い双頭ドラゴンは地味なデザインなのでござるよ。
・・・まあ、最初はカラーリングに脅かされたでござるが。 (笑)
そう! ハングルー最大のインパクトは日本人感覚から突き放されたカラーリングでござる!
設定では、鉄でも何でも食べる事によりエネルギー変換できる自給自足型のトランスフォーマーの様でござる。 しかも、食べたものはミサイルとして吐き出す機能まで備えた優秀なトランスフォーマーなはずでござるが、頭が悪いのが欠点とされているでござる。
商品では、肝心の口が開閉できない造形なのが残念でござる。
その設定の為かハングルーは、他の指揮官クラスのスクランブル兵士と同じく基地モードに変形するでござる。
基地モードはTVアニメには未登場であり、合体セット版の説明書にも変形方法の記載が無いシークレットギミック(笑)でござる。
そう・・・ 何の為の基地なのか説明はなく、ダイナザウラー(D-63、ダイナザウラー、4980円)とも連結できないでござる。
まあ・・・ 頭の悪いハングルーの事を考えれば、修理基地は有り得ないので、設定を考えれば補給基地でござるかな?
因みに武器パーツ等の付属品は装着しないようでござるが、アタックモンスターモードと同じく取り付けてみたでござる。 まあ、取り付け位置に利き腕はないとおもうので、好みで左右に振り分けても問題はないと思うでござる。
オボミナスへの合体では胴体となり、頭部パーツはヘルメット式にハングルーの頭部に被せるでござるが、単体では全くの余剰パーツにしかならないでござる。 (残念!)
ロボットモードでは背中に尻尾や前脚を折りたたんで隠すものの、正面から見たプロポーションは地味ながらマトモ(?)なデザインでござる。
しかし・・・ 顔の塗装パターンはTVアニメと同じにしてもらいたかったでござるな。
が、本品はオボミナスの胸部パーツが盾として装備できる仕様は、コレまでのスクランブル合体兵士の欠点である余剰パーツ対策に一役買っており、非常に良いポイントとなっているのでござる。
コレで手持ち武器が音響衝撃銃ではなく、棍棒とか戦斧の方がキャラクター的に似合っていると思うのでござるが、低知能のテラートロン部隊に野蛮な武器が無いのもオカシな話でござるな。
しかし! ハングルーの脚部可動は、同時代の商品では最多(?)であったコトを忘れてはいけない事実なのでござる。
う~む・・・ 勿体無いでござるな。
なお、ハングルーは、非生命体を主食とし食欲旺盛で、「腹減った、いや!俺腹立った。 何物だ!」等の腹ペコくんなセリフを多く残しているでござる。
更に物事を深く考えない為、簡単な命令には素直にしたがい暴れまわる、単純で扱いやすい悪役の手下でござるな。
因みに、翌年度の「ザ・ヘッドマスター」商品として販売された、サイバトロン側の双頭ドラゴンであるダブルクロス(C-100、ダブルクロス、2300円)は翼の有る二足歩行型のドラゴンが採用され差別化が図られており、感心するでござるが・・・
TVアニメでの直接対決は無く、ライバル関係もないのが残念でござる。