ごきげんようでござる!
今宵も1989年展開の「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV」よりサイバトロン・ブレインマスター技能騎士、ラスター(C-321、ラスター、2300円)の紹介でござる!
本品は単品販売とブラッカー(C-320、ブラッカー、2300円)&ブレイバー(C-322、ブレイバー、2300円)との合体セット(C-323、ロードシーザー、6900円)の2種が販売された出でござるが、本品仕様および説明書は共通でござる。
さて、「トランスフォーマーV」は完全日本展開で企画されたトランスフォーマーであり、原点回帰の意味をこめて純粋なサイバトロンとデストロンとの対決を軸におき、SFツックな未来カーではなく現行車両のデザインを多様したのでござるが、何故か結果的に勇者シリーズの雛形になった作品でござる。 (笑)
本品もトランスフォーマーでは人気のイタリア産スポーツカー、ランボルギーニカウンタックLP500がモデルであり、ヴィークルモード表記もカウンタックだったりするでござる。
おそらく正式なライセンスは取得していないでござるが当時は商標・版権に煩くない時代だからこそ可能だったのでござろうな。
さて、本品は日本販売を前提にしていたはずでござるが、炎模様がシール処理で描かれていたでござる。
日本人は無地の車の方を好む傾向に有ると言うことでござるが、同じく黄色のカウンタックなヴィークルモードのサンストリーカー(VSZ、サンストリーカー&スキッズVSバズソー、3980円)との差別化や、玩具だと多彩なカラーリングの未来カーに比べてアピール不足でござるから苦肉の策なのでござろうな?
しかしまあ、本品はミサイル発射ギミックも搭載していないので、海外販売も考えていたかもしれないでござるよな。 (笑)
さて、本品のヴィークルモードでは余剰パーツ対策を兼ねて合体用パーツを武装パーツとして取り付け可能でござる。
強引なデザインでござるが武装パーツらしくデザインされた合体用パーツは褒めたいところでござるが、設定上の必殺技はタイヤを高速回転させて気候を自由に操作して敵を凍らせる「ブレインブリザードストーム」だったりするので、武装パーツが全く生かされていないのでござるよな。 (笑)
さて、ブレインマスターはサイバトロンV惑星第一方面軍を指揮する4人のエリート戦士で、正義のシンボルであるブレインを有したトランスフォーマーでござる。
ブレインはドライバー型の分身でござるが、単独での行動は出来ないようでござる。
なお、コクピットの開閉は実車のドアと異なる方式でござるが、ミクロマンの時代から受け継がれた開閉方法なのでタカラの玩具らしくて好感がもてるでござるよ。 (笑)
ラスターの分身である技のブレインは技術や技能を掌るパワーをもち、ラスター自身が100以上の技(?)を使いこなす為に「戦場の魔術師」と呼ばれるそうでござる。
しかし、ラスターの技能値は技のブレインを保有しているにもかかわらず8だったりするのでござるよな?
ちゅーか、単品販売版パッケージ裏に記されたスペック値はブラッカーと全く同じ、体力(10)、知力(8)、速度(8)、耐久力(8)、地位(9)、勇気(8)、火力(8)、技能(8)、だったりするのでござるが、どうもコレは間違いのようで、体力(8)、知力(8)、速度(8)、耐久力(8)、地位(8)、勇気(8)、火力(8)、技能(10)、が正しいようでござる?
正しいスペック値は修正されたのか合体版パッケージに記載されていたのか分からないでござる?
では、ロボットモードに変形でござる!
技のブレインをラスターの胸部に収めて、胸部パネルを閉めればラスターの顔が出現するブレインセットギミックが搭載されているでござる。
ロボットモードの体系は、スクランブル合体ロボ系の拡大型のような大味な造形でござる。
ゆえに拙者はシールを貼るのが好きじゃないのでござるが、貼らなければ貼らないで安っぽいのでシールを貼ってみたでござる、
うむ、本品はシールを貼る方が見栄えが好いでござるよな。
しかしまあ、足担当合体ロボの宿命とはいえ、プロポーションの悪さは仕方が無いとしても大型商品でござるから可動箇所と接地性は工夫して欲しかったでござるよな。
固体差だと思うのでござるが、拙者の購入品は膝が自重で曲がってしまうので自立できないのでござる。 大型商品としては致命的欠点でござるよな。
実は今回の撮影では自重で開いてしまう盾や膝は見えない部分をセロテープで止めて撮影しているでござる。 (笑)
さて、設定上のラスターは他人の観察に鋭くクールな生活で、怒り易いブラッカーの押さえ役だったり、場を和ませたりする人付き合いの技も心得ているまとめ役でござる。
またTVアニメではメカの操縦もこなしており、カウンタック属性の人達の中では人徳者だったりするでござる。 (笑)
なお、3体合体ではロードシーザーの右足を担当するでござるが、ほぼ合体モードもスクランブル合体に酷使しており、合体用パーツで誤魔化しているでござる。
まあ、言い方を変えれば合体用パーツの使いようで、バイナルテックの様なトランスフォーマーでも強引に合体は可能なのでござる。
サイズ的には自重に耐える強度が必要とされるでござるが、それはソレで見てみたいでござるよな。 (笑)
しかしまあ、ラスターはトランスフォーマーでは人気のカウンタックでござるが、キャラクター的には人気が高いとは言えないでござる・・・ ふむ、合体戦士でいい人だと他に人気を食われてしまう見本でござるよな。 (笑)
(壊した経験アリ)