「見ろ! 人が蟻のようだ。」
高所より見下ろした風景にて小さく見える人間を例える一般的な例えが蟻であり、小さいものの代名詞でもあるでござる!
ところがドッコイ! トランスフォーマーに置ける蟻はカブトムシよりも大きく、チーターやプテラノドンより大きい存在でござる。 (笑)
「BEASTWARS」の昆虫系トランスフォーマーの多くは無駄に大きい訳は、B級特撮映画の定番である放射能などによる巨大化生物ネタの影響が大きいでござるな。
まあ、小さいものが大きいギャップ萌も有るかもしれないでござるかな?
今宵は1999年展開の「トランスフォーマー ビーストウォーズ・メタルス」より、メガサイズ商品で販売された蟻(メカアリ)に変形するデストロン軍団・特殊戦闘員、メタルス・インフェルノ(D-46、メタルス・インフェルノ、2500円)の紹介でごっツンコ!
本品は1998年に海外で販売されたトランスメタル版スカベンジャー(TRANSMETALS、スカベンジャー、日本未販売)の一部仕様を変更した商品(胴体部SCAVENGERのマーキング及びシークレットエンブレムが無い)で、日本では単品販売とサイバトロン海上司令官、デプスチャージ(C-46、メタルス・デプスチャージ、3500円)とのVSセット(VS-46、海底の対決、5800円)が販売されたでござる。
日本版商品は単品版もセット版も本体仕様は同じで、付属カードや説明書も共通でござる!
なお、本品は「超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズ」版インフェルノ(D-11、インフェルノ、2280円)がメタルス化した姿として販売されたでござるが、TVアニメ本編には登場せず玩具オリジナル商品と成ってしまったでござる。
う~む・・・ 劇中に登場しないのであれば、海外名のスカベンジャーのまま別人として販売してもらいたかったでござるが、何故か海外版でも名前が異なるのに同一人物のようでござる?
本品はメガサイズ商品でござるから、メカアリのデザインでも実に蟻らしい造形でバランスも良いでござるな。
本品の蟻の脚部はボールジョイントにより3段階に可動する多重関節を採用した意欲作でござるが、6本の脚はボールジョイント故に自重を支えきれない欠点があるでござる・・・
まあ、商品の個体差や脚部関節の向きを工夫すれば立たなくはないでござる。
更に本品はトランスメタルの特徴であるヴィークルモードに変形が可能で、メタルス・インフェルノもツインドリルを備えた採掘車(?)になるでござる。
本品は転がし走行に連動して、ツインドリルが左右逆回転するギミックを搭載しており、ドリラー必須のトランスメタルでござる!
なお、本品のドリル回転ギミックは出荷次期(?)により同一方向にしか回転しない商品(製造ミス?)もあるそうでござる?
しかしまあ・・・ このヴィークルモードを見ていると、カブトボーグのご先祖様的なデザインでござるよな。 (笑)
そう! 日本人であればカブトムシをモチーフにデザインしていまうところでござるが、カブトムシには馴染の無い米国人が主体となる商品開発では国民性による趣向も違ってくるものでござる。
・・・そう云えば、米国でもカブトボーグが販売されたそうでござるが・・・ 結果は如何だったのでござろうか?
さて、ロボットモードは昆虫系トランスフォーマーの問題点である昆虫の脚を隠そうともせず全開に広げたデザインで完全に開き直っているでござる。
そう、メガサイズの商品仕様とキャンディレッドの成型色に加えて少々マンガちっくな顔と引き締まったボディは千手観音の如き神々しさを併せ持った商品でござる。
拙者的にはトランスメタル商品でのベストデザインに上げたいくらいでござる!
なお、トランスメタルはブースト戦士がクオンタムサージの影響により機械部品と生体部品が反転されたメタルス化であり、メタルス・インフェルノの場合は全体的にメカメカrしいでござるが、背中カバーの内側には毛細血管を思わせるモールドが浮き彫りされているでござる。
メッキ無で塗装処理なら可也グロい造形でござるな。 (笑)
ロボットモードでも両腕のドリルは回転するくらいのギミックしかないでござるが、全身46箇所の可動範囲は圧巻でござる。
蟻の6本脚で敵を抱え込んでドリルで攻撃するエゲつない姿は破壊神と呼びたくなるでござるよな。
なお、メタルス・インフェルノの能力値はパワー(7)、知力(6)、スピード(8)、耐久力(4)、階級(7)、勇気(8)、テクニック(5)で怒り出すと手がつけられない性格なうえに、メタルス化で更に凶暴になったそうでござる?
が、メタルス化はパワーアップの色合いも強いでござるが、マイナス面も多く、メタルス・インフェルノの場合はフライトモードが無くなったおかげで空中戦闘できなくなったでござる。
空中戦が出来ないうえに両腕がドリルじゃ凶暴に成るしかない訳でござるよな?
もしも、本品のメカアリの脚6本の先端に工具類などが取り付けられていたら、工兵とか科学者・技術兵・衛生兵の設定で使い道があったでござろうに・・・ 残念でござる。
しかしまあ、蟻であるインフェルノのライバル商品(C-11、サイバーシャーク、1780円)は何故か海洋生物になってしまうでござるが・・・ 生物学的に鉢合わせする機会がほとんどない対決になってしまうのは如何にかしたいものでござるよな?
まあ、確かに水上・水中行動が可能な蟻(?)も存在するらしいでござるが、蟻は海中でも行動出来るという間違ったイメージは与えるべきではないと思うでござる。 (笑)
余談でござるが、映画「サマーウォーズ」のラブマシーンを見たときに感じたデジャブーこそ、メタルス・インフェルノだったのは拙者だけでござろうか?
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蟻&ドリルの発想も抜群だと思います。
確かに空を飛べないですが、僕は背中の4つの車輪をブースターに見立てていました(笑)
ただ…このロボットモードだと、基地内で大変だろうな…
次回は上手な脚の隠し方でござる!
これをマグナボスやトリプルダクスと比べると彼らの方が俊作に見えますけどね(笑)
実はメタルスからのビーストは苦手なんです。特にコンボイは、ロボット風ゴリラから、ゴリラ型ロボットになるのが納得いかなかったし、G1のダイノボットとコンセプトが同じデザインラインが、ビーストの意味を無くしてる気がして。
でも、この子みたいに変形前後でガラリとイメージが変わるのがいるから、いまさら欲しくなっちゃって、メタルスも油断なりません。さすがはTF!
次の子は誰でしょ、リターンズのシャーかな?
ほんだば、蟻よサラバって事で。
nobu殿、 くぼやん殿、トランスフォーマーは何故か劇中に登場しなかっらり出番が少ないキャラクターのほうが商品完成度が高かったりするので侮れないのでござるよ!
それがまた楽しいのがトランスフォーマーの醍醐味でもあるでござる。 (笑)