ごきげんようでござる!
人によりキャラクターのもつイメージは異なるもので、更に世界的規模ともなると更に大きく違ってくるでござる。
その代表的な存在の一つが、1999年に販売された「TRANSFORMERS BEAST WARS」版のプレダコンズ(デストロン)・特殊任務戦闘員、スカージ(TRANSMETALS2、スカージ、2000円)なのでござるよな。
スカージ(D-71、スカージ、1800円)と言えば、「トランスフォーマー2010」等に登場し、同型のUFOに変形するスィープス(未販売)を率いたデストロン・スイープス航空部隊参謀であり、拙者的には卑劣で変わり身の早い髭ズラのデストロン兵士でござるが・・・
何処をどう間違えばイナゴ(メカバッタ)のトランスメタルに成ったのでござろうか?
本品はTVアニメ本編には登場しない玩具オリジナルのトランスメタル兵士で、日本展開の「ビーストウォーズ・メタルス」では通常販売商品より外されて、海外パッケージのまま限定販売された商品でござる。
おそらく本体仕様は海外販売版と同じもので、変形説明書は付属せずパッケージ裏に描かれた英文で簡易なイラストのみでござる。
しかも、変形パターンは複雑でござるから、変形パターンが間違っている可能性もある大雑把な商品でござる。
はっきり言ってしまえば、本品は子供向け商品ではなくコレクター向け(対象年齢15歳以上)の濃い商品でござる。
日本ではバッタは某変身ヒーローのモチーフである為に、害虫的なイメージは少ないでござるが海外では大群で農作物を食い荒らす害虫のイメージの方が強いようでござるな。
ゆえに本品はソコまでやるかの左右非対称なクリーチャー的デザインで、カラーリングも毒々しく下品極まりない一品でござる。
しかも、トランスメタル2商品よろ導入されたスパーククリスタルはイナゴの左目に隠されているなどグロさ満載の商品なのでござるよな・・・
いったいダレがデザインしたのか分からないでござるが、常人(?)の神経じゃデザインできないでござるよ。 (笑う)
なお、本品はアタックモード呼ぶべきかどうか迷うでござるが、背中のレバー操作で羽が前方に倒れてミサイル(フォトン・クラスターキャノン)を発射するでござる。
が、このミサイルギミックは曲者で、ミサイル発射機能は左側の翼のみで、右側は予備ミサイルを収納しているだけでござる。
しかも、レバー作動はスムーズに行えないうえに、バネの影響で左右の羽が平行の位置に収まらない商品的欠陥もあるでござる!
まあ、羽の固定位置が定まらないのは左右非対称ゆえのデザインで誤魔化せるでござるが、本品の可動箇所を活かしきれていないビーストモードでもあるでござる。
更に本品のロボットモードは、数あるトランスメタル2商品のなかでも1・2を争う異形なデザインで好みがキッパリ分かれる商品でござる。
そう、クリーチャーじみた左右非対称のデザインやクリアパーツを組み込んだ造詣は後の「BEAST MACHNES」商品のプロトタイプぽい完成度なのでござるよな。
否! ビーウトマシーン(ビーストウォーズ・リターンズ)商品に紛れ込んでいても違和感がないロボットモードでござる。 (笑)
救いはロボットモードの頭部は変身ヒーロー風である事でござるが・・・ ボディバランスを考えるとアンチヒーローで皮肉なデザインでござるよな。
・・・しかし・・・ 初代スカージとは全くの別人なのでござるが、名前を引き継いだ共通点が無いでござるよ・・・
なお、SCOURGEの名前の意味はイナゴがもたらす疫病や災厄の事をさす名前だそうで、イナゴのトランスメタル兵士にはピッタリな名前でござる!
まあ、初代スカージは同名だけで全く関係ないようでござるな?
さて、スカージのキャラクター設定は、異常なまでに細菌戦と科学戦の研究開発に没頭しており、仲間のプレダコンを使って危険なウィルスやバクテリアの実験を行おうとするので仲間内の評判は悪いようでござる。
う~む・・・ 仲間内からの評判が悪いのは初代スカージと同じでござるかな。 (笑)
スカージの能力値は、体力(4.6)、知力(7.0)、速度(8.7)、耐久力(6.5)、地位(6.0)、勇気(8.7)、火力(7.8)、技能(9.3)で、化学兵器を弾頭に詰めたフォトンクラスター・キャノンの攻撃力は高く、自らも電子霍乱装置や運動能力により戦闘能力は高めのようでござる。
しかし、商品はロボットモードでのミサイル発射はできず、説明書に記載されていない多重関節を利用すればミサイル発射モードに見立てる事ができるでござる。
また、ミサイルはブレード(?)として右腕にのみ保持が可能でござる。
しかし、上半身の可動箇所は広いでござるが、獣脚の下半身はバランスの関係で自立させずらく、ボールジョイントが上半身の重量を支えきれないのでポーズが限定されていまう欠陥があるでござるな。
まあ、言うなれば本品の悪い所は、ビーストマーン商品に引き継がれてもいるでござる。 (笑)
しかしまあ・・・ 本品のデザインは日本人向けではなく米国向けのグロいアクションフィギュアを好む輩をターゲットにした事には間違いないでござるな。
日本側の商品開発ではゴキブリやハエ等の害虫はNGでござるが、米国側の場合は身近な害虫の方が人気(?)ちゅーか親近感があるらしく、商品化したいそうでござる。
コレも文化の違いによるキャラクターの価値観でござるよな?
このスカージ…気色悪い…(笑)
普通にバッタの緑っぽい色ならまだしも、このカラーリングセンスは無いわ……
後、昆虫ならではの脚がまた……
もう少しメタルっぽさが出てれば違和感がなかったのかも?
イナゴ風のカラーリングにするにしても、日本なら緑でも、欧米は茶系なんだろうな。佃煮だね、まるで。
このスカージはイナゴと言うより、アポカリプスの四騎士をイメージしてないだろうか、日米のデザインセンスの差だけではない気がする。
そんで、こいつがいづれコンボイの姿を真似る訳ですな。バッタ怪人つながりで変身した訳ですな。
日本販売だと、確かに緑にリペイントされてもおかしくないかも。
まあ、良くも悪くもかっこいいと思いますよ。
確かにスカージのモトネタを考えれば理にかなっているでござるな。
ヌエベ殿、nobu殿、は肯定派のようでござござるな。
拙者もロボットとしては問題でござるが、嫌いじゃないデザインでござる。 ・・・ただお近づきになりたくないでござるよな。 (笑)
おもちゃん殿、ズッツトン殿、くぼやん殿、いまのところ本品の再販や流用はないようでござるが・・・
ボトコン限定品のようなネタなら緑色よりも黒・紫・黄色のG1インセクトロン風なカラーリングになりのではないでござるかな?
初代インセクトロンにバッタがいたような