ごきげんようでござる!
1999年海外展開のビーストウォーズ第3弾「ビーストマシーンズ」はアニメ製作側の暴走か何かイロイロと玩具販売側の思惑とは異なり日本展開も見送られる事になったでござる。
最も一番の原因とされるのが、CGアニメで描かれた劇中アニメと玩具デザインが異なった事でファンの購買意欲を落としたとされているでござるが・・・
劇中デザインに似ていなくとも評価されるべき玩具は存在するのでござるな。
そんな玩具をすくうべく展開されたのが、「TRANSFORMERS UNIVERSE」でござる!
今宵は2003年に販売されたディセプティコン(デストロン)のタンクドローン将軍、タンカー(e-hobby限定、タンカー&オブシディアン、3500円)の召喚でござる!
本品は1999年販売の「ビーストマシーン」のメガサイズ版タンカー(日本未販売)とオブシディアン(日本見販売)の成型色を変更してセット販売された商品でござる。
日本ではUSAエディションとしてe-hobbyより販売された商品でござるが、パッケージはウルトラクラス扱い故に中身はスカスカで日本語表記の説明書などは付属しないでござるな。
さて、本品は劇中デザインとは似ていないタンクドローンでござるが、更に劇中とは異なる独自のカラーリングとメガサイズ商品ゆえの迫力と存在感を放つ商品でござる。
そう、元々が劇中カラーと異なる商品だったので劇中カラーで販売すれば良いものを更に表現しがたい成型色と謎のペイントにより日本人の感性では分らない代物となっていたでござるが、2012年の昨今、劇場版「TRANSFORMERS」のスタースクリーム(RD-02、スタースクリーム、3990円)などに見られるエイリアンタゥーなのだと理解できるようになったでござるな。 (笑)
さてさて、本品は動物表現を取り入れた機械というコンセオウトで、クリアパーツを使用した機械感と砲塔を頭部に見立てた動物感とでビーストマシーンを代表する傑作玩具のひとつでもあるでござる。
キャタピラはダミーでござるが車輪による転がし走行と、クリアパーツで成型されたエフェクト状ミサイルをスプリング方式で発射し、後部ノズルのダイヤル操作により砲塔を旋回させる事が可能でござる。
更に、砲塔部の後部ハッチを開く事で集光ギミックが働き、某MSを思わせるデザインの砲塔部モノアイ(単眼)を赤く光らせてせせるだけでなく、砲塔旋回に連動してモノアイも動く芸の細かい設計でござる。
なお、本品の砲塔部側面ハッチに隠されたヴィーコン軍団のスパーククリスタルはG1ディセプティコンのエンブレムに上書きプリント処理されているでござる。
一応これで、別次元(別世界)のユニクロン(MX-00、ユニクロン、7980円)に召喚された事を表現しているでござるな?
更に本品は車体前部を展開してアタックモードと成るでござるな。
アタックモードでは車体に仕込まれた回転ノコギリを転がし走行に連動して回転させるアクションギミックを採用しているでござる。
ヴィークルモードはギミックの塊の商品なのでござるよな!
ロボットモードも劇中デザインとは別モノでござるが、如何にも頑丈でパワー重視のロボットらしいデザインは好感がもてるでござる。
劇中のCG作画デザインに似ていないと言うだけで評価されないのが残念な一品でござるる・・・
なお、ロボット頭部にも集光ギミックが採用されており、首の回転に連動してモノアイが光ってみえ、マスク部分も手動で動かせるでござる。
ロボットモードで転回される肩のキャノン砲(エネルギーブラスター)位置も劇中デザインと逆になるでござるが、玩具的には右でも左でも関係ないでござるよな。
ユニバース版タンカーの能力値及び設定はパッケージ上では記されていないでござるが、おそらくビーストマシーンズ版とおなじく、体力(9)、知力(7)、速度(6)、耐久力(6)、地位(8)、勇気(9)、火力(10)、技能(7)で、ライノックス(C-7、ライノックス、1500円)のスパークがそのまま使われていると思うでござる?
しかしまあ、傑作玩具を販売する為とはいえ・・・
オプティマスプライマル(e-hobby限定 、オプティマスプライマル、3980円)やシルバーボルト(e-hobby限定、シルバーボルト、1980円)は人気の旧デザインに戻って召喚されたのに対して、ライノックスはタンカーのまま召喚されるとは、魂が浮かばれないでござるよな・・・
劇中では並び立つ事が無かったオブシディアンとセット販売されるのも何かの皮肉のような販売方法でござる。 (笑)
そう、当時は「ビーストマシーンズ」の全貌がつかめていなかったので、2004年に「ビーストウォーズリターンズ」として正式日本展開されたときには改めて本品の不憫さを知ったでござる・・・
やはり玩具販売目的の為の販売促進アニメで玩具デザインをアレンジするのであればいざ知らず否定しちゃうのは不味いでござるよな~
いろんな意味で当時「ビーストマシーンズ」の日本展開が見送られたのかが納得できるでござるよ。 (笑)
ちなみに自分はビーストマシーンズ版の方を買いました。というか本編のタンクドローンとはまた違った魅力があって気に入っています(戦車型というのもあって)。しかもゴツく悪人っぽさが出ていていかにもプレタゴンズ側、という感じが出ていてかっこいいです。
無所属廃人殿、メガタンカーも劇中カラーであれば見栄えするでござるが、如何してもCGアニメのタンカー及びタンクドローンは雑魚デザインなのが悲しいでござる。 (笑)