ここ最近、電子音声ギミックの小型化により、小型のマスコツトフィギュアやキーチェーンアイテムにまで搭載される事が可能になり、トランスフォーマー(大型商品)にも商品化されたり、復刻版商品などは、音声ギミックが強化され、セリフが増えた商品も多数存在するでござる。
今回紹介の、おしゃべりフォーマー(各、2300円)は1987年販売のアナログ方式の音声ギミックを搭載するソフビ製フィギュアでござる。
本商品のデザインは、玩具と異なり、アニメ版というよりも、スタジオOXのデザインの様でござる。
彩色は簡略化されていて、チープぽさが目立つでござるが、この時代の塗装とは、この様なものでござる。
上半身に比べ下半身にボリュームが有るのは、下半身にギミックが収納されており、足から出ている紐をひっぱると、内部レコーダーが再生されるでござる。
ロディマスコンボイ(T-01、ロディマスコンボイ、2300円)の場合は、4つの指令をランダムに再生するでござる。
「地球は、君にまかせたぞ!」
「さあ、デストロンをやっつけるろ!」
「サイバトロン戦士トランスフォーム!」
なお、本商品はソフビ製の為、腕(肩と肘)と腰が回転するでござるが、ロディマスコンボイの場合、背中の羽が邪魔をして、腕の可動範囲が怖ろしく狭くなっているでござる。 (残念)
下半身は一体形成で、足の裏にスピーカー(音だし穴)?が有り。紐の取っ手は、ロディマスコンボイはサイバトロンマーク。 ガルバトロンはデストロンマークに成っているでござる。
さて、一方のガルバトロン(T-02、ガルバトロン、2300円)の命令も4種類でござる。
「エェ~イ! 破壊してくれるわ!」
「うわっはっはっはっ この愚か者め!」
「エェーイ!サイバトロンをひねりつぶせ!」
一応、声はロディマスコンボイはTVアニメと同じ、石丸博也氏で、ガルバトロンは加藤精三氏らしいでござるが、再生される音声は、ヘリウムガスを吸ったような高い音声に成っているでござる(笑)。 時代を感じさせるでござるな。
ロディマスコンボイと違い、ガルバトロン様の腕はグルグル回転可能でござる。
しかし、右腕に装着される武器が無いのが残念でござる。
さて、実話この商品、ある疑惑があるでござる。
1987年に、スタジオOXデザインでソフビ製フィギュアが、S・H・B・M(スーパーハイブリードモデル)というシリージ名で販売される予定でござったが、未販売に終わったでござる。 拙者も楽しみに待っていたでござるが、販売されたのが、おしゃべりフォーマー、だったでござる。
そう、S・H・B・Mシリーズの上半身を使い販売された可能性があるでござる(?)。
もっとも、S・H・B・Mシリーズの試作品とは少々異なるでござるが、量産の為に簡略化された可能性もあるでござるよ。 予定では、H-01、ロディマスコンボイとH-02、ガルバトロンに加え、H-03、アーシーも予定されていたようでござる。 なお、ガルバトロンは1997年開催のボトコン・ジャパンにて復刻販売(?)されたようでござるが、未入手の為に商品状態がどの様な物か不明でござる。
しかし、アーシーまで有りながら何故に販売されなかったのか謎でござる。 海外でも販売されたのかも解らないアイテムでござる。
コレ、電子ギミックに置き換えて、フル彩色で再販する気はないでござるかな?