〇高知工科大学
1996年創立、2009年公立化
〇名桜大学
1994年創立、2010年公立化
〇静岡芸術文化大学
1995年創立、2010年公立化
公立大学化そのものを否定するつもりはない。ただ、公立大学化は、そもそも都道府県立の大学等の運営を効率化し、投入する税金額を減らす効果があるから行われるものだったはず(現在でもそのはず)である。埼玉県立大学も、今年の4月から県立大学から公立大学法人の運営する大学になっている。でも、上記三つの大学は地元がお金を出し、運営は私立学校法人が行う第3セクター方式の学校だった。それが、公立大学法人化されたものである。これでは地元の支出は増える。
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鳥取県の鳥取環境大学が公立学校化を模索している。そんな記事が日本海新聞のウェブサイトにでていた。19日のニュースである。
それによれば、同大学(古沢巌学長)は18日、平井伸治知事から要請されていた経営試算案を鳥取県に提出した。試算は以下のようなもの。
①学科改編等実施する。
②2012年度から公立大学として運営する。
こうすれば、国公立志向から100%定員を充足でき、在学者が増える。赤字分は交付税措置額内で賄える。
…そんなうまくいくのか。
学部改編を実施して、以下の2パターンを比較したと記事にはあった。
期間:2010年~2019年
前提:①公立化
②私立大学で継続して定員100%(変更なし)
③②で定員80%に削減
試算によれば、、、
私立大学のままで運営した場合、定員の20%削減しても、最少で年1億7千万円、最大で年約5億円の赤字が続く。
→将来の投資分に向けた安定的な資金確保はできないと試算。
谷口常務理事:
年間約2億円の設備更新費が、引当資産・現金預金から支出されることが必要となる2016年度以降は、募集停止もありうるという。
県側(高橋企画部長):
「19年度以降の予想や、将来的な県民・市民の負担はどうなるかも必要。今日の資料は、県と市の検討委員会でもしっかりと分析させていただきたい」
→普通の反応だな。そう簡単に返事はできないよ。