tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

米朝会談、再び6月12日の可能性が

2018年05月27日 10時55分30秒 | 国際関係
米朝会談、再び6月12日の可能性が
 武器による戦争をせずに、以前なら戦争になっていたであろう国際関係の難問を解決しようというのが今の米朝交渉でしょう。

 双方の思惑で、状況は二転三転します。再び6月12日の米朝首脳会談が現実味を帯びるというのも、多くの人には予想できなかったでしょう(当然私にも)。
 矢張り、金正恩さんは急いでいるようです。そしてトランプさんも行動は早い方がいいと考えているのでしょう。
 それで、順調に事が「前に進む」のであれば・・、と願うところです。

 考えてみれば、本当に事態の進展を望んでいるのは金正恩さんでしょう。ここまでもってきた北朝鮮の、いわば「国際社会への新しいデビュー」を「やっぱりやめた」ということが出来るでしょうか。

 国際的には「やっぱりしょうがない国だ」で済んでも、足元の北朝鮮の国民が、素直に納得するかどうか、粛清、処刑、暗殺といった手段さえも使って、維持してきた独裁者が、「国際社会に認めてもらって、国民のために平和と経済建設の国にします」といったのです。

 疲弊した多くの国民は勿論、上層部の中にも、「また元に戻って苦難の道を選ぶ」ことには疲れ果てた人もいるでしょう。
 どこの国でも選挙の際に「チェンジ」「チェンジ」と叫ぶようですが、現状に不満な人は、良くなるか悪くなるかわからなくても「現状を変えてほしい」と考えているのが一般的なようです。

 経済制裁がとけて、海外資本が流入してくれば北朝鮮がどう変わるか、先進国、新興国より国民の情報量は少ないかもしれませんが、この情報化社会の中です。情報量の多い人ほど、国を開いたらきっと良くなると中国の改革開放からの発展を羨みながら新しい将来を夢見ているのではないでしょうか。

 そうなれば、金正恩さんは、「また経済制裁の苦境になるが、これは国のためだ」と言って国民を説得できるでしょうか。
 いったん動き出した期待の流れを押しとどめるのはかなり大変でしょう。

 アメリカの方では、トランプさんも急いでいるようですが、中間選挙、ノーベル平和賞など、成功はトランプさん人気を大いに高めるでしょうが、状況によって、取るべき行動には余裕があるのはアメリカの方でしょう。
 ここまで来たら、北朝鮮も核弾頭付きミサイルをアメリカに向けて撃つことはないだろうとの予測もあるのかも知れません。

 その辺りが、北の主導で、急遽再実現した南北友好の会談という事なのでしょうか。
 思惑と思惑のせめぎ合い、世界にとって、良い方向へ行く可能性の方が高い事を祈りながら、市井の片隅から見守るところです。

「トランプの札の出方で金動く」
 これはカジノの話でしょうか。それとも・・・。