tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

ホンダジェット米大陸無着陸横断へ

2023年06月15日 15時09分01秒 | 科学技術
ホンダジェット米大陸無着陸横断へ
このブロ後では、ホンダジェットの描き始めた軌跡を追っていますが、新しい発表がありました。
今迄の同サイズの小型のビジネスジェット機でのトップセラーという実績から、今度は、さらなる新段階のへの計画を披露したのです。

ホンダジェットを製造する「ホンダエアクラフト・カンパニー(HACI)はホンダがアメリカに作ったアメリカ国籍の会社です。

今回発表された新型機は、従来のホンダビジネスジェット「ホンダジェット エリート II」より一回り大きく、定員も8人乗りから11人乗りという事ですが、最大の特徴は航続距離で4862kmを目標にしている点です。

この航続距離は、アメリカ大陸の東海岸と西海岸の距離を無着陸で飛べる距離で、それが実現すれば、小型ビジネスジェット(ライトジェット・クラス)では初めてという事だそうです。

そのためには燃費を二割ほど節約しなければならないという事ですが、その点は今まで培ってきた省エネ技術がモノを言うという事になるのでしょう。

アメリカのように世界一のビジネスジェットの利用国で、国土が広大とはいえ、小型のビジネスジェットでは「ひと飛び」でアメリカ横断が出来ないというのは大変都合が悪いでしょう。しかしそこまで省エネ技術が届いていなかったという事だったのです。

今迄出来なかった「無着陸横断」をホンダの省エネ技術で可能にするというのも、ユーザーには勿論、技術としても素晴らしい事ではないでしょうか。

本田技研の創始者の本田宗一郎氏が、第二次大戦の戦時中、軍の下請けでピストンリングを作りながらの夢を、戦後モーターバイク、四輪車の世界的メーカーで実現、次は飛行機と考えておられたことは話に聞きますが、まさに、夢が花開いていく発展でしょう。

三菱航空機MRJ、後のスペースジェットが、素晴らし試作機を世に問いながら、最終的に生産を中止することになったのは、返すがえすも残念ですが、三菱航空機は日本の会社であり、ホンダエアクラフトはアメリカ会社であることも大きく影響しているなどといったことも聞かれます。

こうした問題には、市井の我々には解らないいろいろな問題が在るのでしょうが、それにしても今回のホンダエアクラフトの発表は、日本産業、ホンダの育てた技術力の成果という点からも素晴らしいものではないでしょうか。

新型ホンダビジネスジェットによる、米大陸無着陸横断の実現のニュースが期待されるところでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
写真はこちら。ホンダHPより:
url:https://www.honda.co.jp/news/2023/c230614.html?from=top_newsroom_area