ひとつ残らず
毎日のように僕は詩を書く
秒針が
正しい音を立てて
一秒の長さを記録するように
絶え間なく勤勉に
僕は
poemと向き合うのだ
日捲りが
間違いなく破り捨てられる日々の
その紙屑の
彼方此方から僕の詩は生まれ
幾百の生誕日を持つ詩編達が
やがて必然のように
一冊の詩集に集合するのだが・・
現実は
そんなに上手に事は運ばなくて
途中で喪失したり
迷路を徘徊しては行方知れずになったり
或いは
何日も何日も意識不明に陥ったり
物理的な要因に妨げられたりして
未完成のまま放置するものも
少なからずあるのだ
それで
一年ぶりの「優しい漣」は
ページ数百二十足らず、詩九十一篇で決着した
それゆえ
そんなこんなを考慮してもらい
あなたの手に渡ったものは
ひとつ残らず
あなたの瞳とココロで読了してもらいたいと
希求する次第だ
09/15 21:40:40 万甫