降って来るもの

写真と散文とぽえむ

不確かな確かを

2017-09-20 14:14:17 | 

                   不確かな確かを

 

夜の間に

僕はたくさんの詩を書いた

推敲し、吟味し、選択し

テーブルと椅子の間で

原稿用紙の枡目を

確かに

飽かず埋めていった

物音一つ無い

純粋な空間で

そこには確かに

詩人になった僕が居たが・・

言葉やフレーズや並びを

bokuの脳裏に刷り込んで

万が一、yume?の事態に備えたが

ほんとうに目覚めたとき

その現実は

総て不確かになった

 砂上の書斎のように

事実は跡形もなく消え去り

無の亡羊だけが拡がった

僕等は何時でも

不確かな確かを生きる

 yumeとututuの

脆弱と鋼のような・・

 それ故、僕に

言葉という武器がある

地に伏す迄、それで、三世を亘ってゆくのだ!!

*09/20 14:14:14

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心訓抄

2017-09-20 05:52:50 | 心訓抄

                  心訓抄・ⅩL「抵抗」

 

グラビティに抗って

起き上がろうとする

 ジャンヌダルクのように

生まれついた僕等は

それが宿命のように、抵抗詩人なのだ

 否応なく、誰も

それ故

直立する二本の足を天与された

 

決して

その神髄を忘れてはならぬ

何時でも

決起する精神を

意識の中に持たねばならぬ

 懐刀のように、手ぐすね引いて

                   心訓抄・ⅩLⅠ「祝福」

 

産んでもらった月日の誕生日は

百人に百あるけれど

 生まれ変わりたいと

 新しい自分を生きたいと

 違うイノチを刻みたいと

 昨日を消し去りたいと

其々の胸に芽生える誕生日は

幾千を越えるかもしれない

 そうして

その操作方法を手に入れた人種は

きっと

自らと他人から与えられる祝福も

 一つや二つは多くなるに違いない

*09/20 05:52:50 万甫

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