天邪鬼の唄⑥「自分」
自分固有の四苦八苦など
ほんとうは
誰も受け取ってくれる筈もない
どんなに重く、深く、長くても
自分に帰属する感情は
自分で処理してゆくしかないのだ
ひとときの安らぎや
わずかの安寧や
いささかの安定は
貰えるかもしれないけれど
所詮は他人事の
お裾分けの儚さにしか過ぎぬ
仕方ないのだ
詰まるところ自分は
どんなに足掻ても
他者には振り替われないから
自分の受け持つものは
何処までも自分のもので
他人に分かち合ってもらえるなどと
甘い夢は見ない方がいい
それだけは断言できる
-切羽詰まった時に
-見放されるのが落ちだから・・