私は常々、原子力規制員会は、その実、「原子力促進委員会」だと思って苦々しく思っていました。昨日は、その感を益々強くしました。
今朝の東京新聞一面です。
今年7月には、規制委員会の田中委員長は「福島第一の廃炉を主体的に取り組めない事業者に再稼働の資格がない」と東京電力を批判していました。
ところが6日には一転、東電の姿勢を評価。次期委員長の更田委員長代理は「(福島原発事故は)東電以外でも防げなかった」「柏崎刈羽を動かすことで事故の責任を果たそうというのは一定の理解ができる」と述べたと言います。そして13日にも「柏崎刈羽原発適合の判断を下す」と書かれています。
この規制委員会の姿勢は一体何なんだろうかと怒りを覚えます。
東電の「決意を評価」とか「社員の安全意識が高まった」とかいうのは、何の科学的根拠になりません。「福島の事故は東電以外でも防げなかった」と言うのであれば、逆に日本のどの電力会社も原発を動かす資格がないと言うことの証明に過ぎません。
ましてや、田中委員長は、18日には任期満了で退任すると言います。無責任の極みです。
北朝鮮問題で過大に緊張を煽っている陰で、そのドサクサに紛れて原発再稼働を目論む規制委員会や「原子力村」の動きを私は容認することができません。