「守ろう憲法・所沢連絡会」が主催した映画「知事抹殺」の上映会に行きました。
8期18年、福島県知事として県民の信頼を受けてきた佐藤栄佐久氏が2006年降ってわいたような「汚職事件」に巻き込まれ、辞任に追い込まれ、その後事件に関わったとして逮捕されました。福島原発事故の起きる前のことです。
佐藤知事は当初、原発容認の姿勢でしたが、東京電力の原発事故を隠ぺいする体質の疑問を覚え、原発に対して厳しい姿勢で臨むようになりました。
この政治姿勢が政府や原子力村には気に入らなかったために、汚職事件をデッチ上げられ、辞任に追い込まれました。その概要は予告編に断片的に描かれています。
映画の中で、原発事故後、沖縄出身の東電福島原発に関わった労働者は、「原発事故は想定内のこと」と述べ、「沖縄と福島原発事故の二つの負の遺産を背負っていかなければならない」と述べています。
上映会後、安孫子監督のトークもありました。映画製作までの経過や佐藤元知事のこと、福島の現状などについて語りました。
この映画を見て、国の原発政策と日米安保に異を唱える政治家は、見えない大きな力で抹殺され、政治生命が絶たれる という現実を見たような気がします。ましてや、共謀罪まで成立した現在、国の政治に異を唱える団体や個人は抹殺されかねない時代を迎えようとしています。
そんな社会にさえないためにも、ひとりでも多くの方にこの映画を見て欲しいと思いました。
ドキュメンタリー映画「『知事抹殺』の真実」予告編_v11 、「