衆議院が解散され、事実上の選挙戦が始まっています。私が住む所沢市は衆議院の埼玉8区の選挙区です。私たちは、6月以来「野党は共闘 市民は連帯」を合言葉に立憲主義をないがしろにしているアベ政権を倒すために野党統一候補を立てるために努力してきました。そして、その統一候補実現のための集会を開くことにしていました。
もちろん、この集会は予定通り行います。しかし、統一候補擁立の一翼を担う民進党がどうなるか 皆目わかりません。そもそも、民進党の予定候補がこの集会に来るかもわかりません。
私たちが求めているのは、「市民連合が提起してきた立憲4党を軸にした統一候補」です。民進党の事実上の解体、希望の党への鞍替えによって、立憲4党の統一候補の実現が難しくなっています。
これらの問題を含めて、埼玉8区の現状とこれからを考えるため、私もこの集まりに参加します。衆議院選挙と日本の将来を共に語り合いあい、考えたい方の参加をお待ちしています。
参考までに、民進党と希望の党との合流に関する市民連合の見解を下記に示します。
9.29【民進党の事実上の解党と希望の党への「合流」方針についての見解】
『民進党の事実上の解党と希望の党への「合流」方針についての見解』
10月22日の総選挙に向けて、民進党が実質的に解党し、希望の党に合流することを決めたという事態を受けて、市民連合としての現状認識と今後の対応の仕方について見解を申し上げます。
市民連合は立憲4党と市民の協力態勢を作るべく、9月26日に選挙協力の必要性と7項目の基本政策を内容とする要望書を4野党の幹事長・書記局長に提出し、基本的な合意を得ました。しかし、民進党の前原誠司代表がその直後、希望の党の小池百合子代表と協議し、民進党所属の議員や党員、サポーター、さらに民進党に期待してきた市民に説明なく、希望の党への合流を主導してしまいました。
この民進党の決定によって、これまで構築してきた市民と立憲野党の協力の枠組みが大きく損なわれてしまったことは否めません。これまで一緒に努力してきた全国各地の市民の方々の無念の思いはどれだけ大きいか、想像に余りあります。私たち自身、力不足をかみしめています。しかし私たちはこれで意気消沈しているわけにはいきません。市民連合が掲げてきた7項目の基本政策の実現をめざして、可能な限りの努力をつづけます。
立憲主義に反する安保法制を肯定する希望の党と市民連合が共闘することはありえません。しかし、これまで立憲主義の擁護と安保法制の廃止を私たちとともに訴えてきた議員が数多く所属する民進党から希望の党への合流については、今後まだまだ紆余曲折が予想されます。地域レベルで立憲野党や立候補予定者と市民の協力体制が生きているところで市民結集により選挙を戦うなど、さまざまな可能性が残っています。そういう意味では、私たち市民が全国各地で声を上げ、それぞれに選挙や政治に関わりつづけることが、これまで以上に重要になっているとも言えるでしょう。
当面、市民連合としては、立憲主義を守り9条改悪を阻止するために個々人の判断で信頼に値する政党や立候補予定者を支援しつつ、急速に展開する政治情勢を注視し、市民と立憲野党・議員の共闘を力強く再生させる可能性を模索しつづけたいと考えます。
2017年9月29日
安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合